ぶるんねん文庫

　前にもやっちゃった事があるんですけど、

平面の地図だけ見て、お出かけすると、

とんでもない目に会います。

観音正寺へ行ったんですが、

　車道が現地まで続いてるように、書いてあるから、

　　行ってみて、びっくり

ハイキングコースをお楽しみの皆さん　に、

滅茶苦茶ご迷惑をおかけしながら、細道を、

超ド下手くそな運転で、通る羽目に・・・

　紅葉狩りの名所だなんて、知らなかった。

皆様、本当にごめんなさい。ｍ（ _ _ ；）ｍ




　　　　　　　　　　　　碧氷窟の双生児　　　　　（１６）


　疫病の女の子の症状は、一進一退だった。

ダクリー婆さんは、様子を見に来た母親に、

他の兄弟たちの分の薬も、無理に持たせた。

　女の子は、泣いて帰りたがったが、ちょっとの隙に、

母親は、帰ってしまった。泣き疲れた女の子の耳に、

牛小屋の方から、ふたりの歌声が聞こえた。


　　　　　わたしは　あかい　このみをたべる

　　　　　たかぁい木から　もいでくる

　　　　　かごに山もり　花をいちりん

　　　　　そえてあげよう　あのこのところ

　　　　　ふたりで　ならんで　たべたいから・・・


　「ばあちゃん、あれ、だれが歌ってるの？」

　「この冬に、うちに来た子達だよ。

　　私の跡取りにしようと思ってね。」

婆さんは、薬のさじを差し出しながら、答えた。

子供は、苦い味を嫌がって、口をつむった。

　そのとき、サフィールの、ひときわ高く

澄んだ声が、響き渡った。


　　　　　しろい花つんで　かごに山もり

　　　　　青い実そえて　あのこのところ

　　　　　ふたりでならんで　かえりたいから・・・


　子供は釣られて、歌いそうに口を開けた。

すかさず、婆さんが、薬を流し込む。嫌がる間はなかった。

　「よしよし、いい子だ。母さんが迎えに来たら、

　　今度こそ、帰りたいだろ？」

子供は素直にうなずいた。

　村の疫病も、婆さんが薬屋に持ち込んだ薬草が

効を成して、収まりつつあるらしかった。

　　　　　　　　　　　　　　　続く



　町育ちの、臆病者の、世間知らずは、絵を見に行く先が、

どんなお寺か想定しませんでした。

そう、私、絵を見に行ったんです。kenichiさんの。

　こんな、すごい所だと、知らずに行きましたが、

おかげで、解病祈願できました。怪我の功名かな


　きょうも、お越しくださって、ありがとうございました。