2010年11月24日

これからの花たち

 作りかけで、中断している、お花さんたち。

この次の工程が、図工っぽいんで、気合を要するんです。icon10

早く、早くと、気は急くのに、一向に全てがはかどりません。kao_6
これからの花たち




             碧氷窟の双生児     (17)
 


 女の子は、しだいに病癒えて、

元気を取り戻していった。

ジルとサフィールに付いて、緑のくぼ地まで、

出かけられるほどにもなった。

 夏の終わりかけた、ある日、

背の高い、痩せた青年が、隠れ里を訪れた。

ダクリー婆さんが、出迎えた。

 「おや、タアラの兄さん。母さんはどうした?」

 青年は、ぶっきら棒に答えた。

 「母さんは、死んだ。疫病で」

 タアラと呼ばれた女の子は、ややあって、

急に、火の点いたように泣き出した。

 母親の死を、理解できる年ではないが、

母親でない者の迎えで、帰らねばならない、

その、絶望の号泣だった。

 女の子が泣き泣き帰って行くのを、

ダクリー婆さんは、いつまでも戸口に立って、

見送っていた。日暮れても、何か思い悩む風で、

さすがにサフィールも、気ままを控えるほどだった。


 翌日、婆さんは、急にふたりを、

町に連れて行くと、言い出した。

物憑きのように、急いた様子に飲まれて、

ふたりは、言われるままに婆さんについて行った。

 町へは、この春夏に採った薬草を、売りに行く。

 村へすら、二~三度しか、行ったことのないふたりは、 

大都会と言うべき町を、婆さんからはぐれないように、

ついて歩くのが、精一杯だった。

                 続く



 メランコリーに取り憑かれています。icon11icon03icon11


 だれか、私に生きている実感をください。

 日の当たる道を、歩むかに見えて、

 心は常に、無明をさまよう。

 闇に塗り込められながら、光を求め、

 木漏れ日に似た、金色の煌きへ、

 手を差し伸べる。


 しかし、いつも、見失う。

 進めども、何一つ、掴めないまま。


 この身は虚無に喰われ、空(くう)を漂う。



 お読みくださった方を、暗くしてどうするんでしょう。

すみません・・・家庭の事情を、ブログに載せてます。 tenki_1kao_9tenki_1

 明るくせねばiconN04kao_22 嘘でもなんでもiconN04iconN04


 今日も、お越しくださって、ありがとうございました。かえる

 
  



 

 

 

 

 


 


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Posted by さあちゃん at 00:30│Comments(0)ファンタジー
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