ぶるんねん文庫

　夕焼けの綺麗な色を、

　見つけて、ケータイ持って、

　窓から窓へ、うろうろ・・・

　上手く空が入らない。

　「夕焼けよ！暫し待ってて！！」

　二階のベランダへ、Dash

　次は、自動明度調節との戦い

　構えて瞬押しっ

　ヤッタッ写った～～～っ　うん、ケータイにしては、いい色だ。　


　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（４０４）

　ラミア姫は、ラゥオールフィア特産の、真珠の縫い取りを

惜しげなく施した、純白のレースの花嫁衣裳で、輿入れした。

　海運国の物資と資金の豊かさに、列席者は目を見張った。

　そして、来賓席に、薄緑の地味な衣装でひっそりと座る、

姪のオリザ姫と、その隣の、ひどく目立つ貴公子を見比べ、

フリティラ大公が、一時、婚約解消を申し入れたのは、

身の程知らずだ、オリザ姫に婿入りしたがるなど、

あの若い美男子と、張り合える訳がないではないか、

考えるだけ無駄と言う物だ、などと、囁き合った。

　新婦ラミア姫は二十五歳、新郎は更に十二歳年上、

オリザ姫は、誕生日を迎えて十六歳になっていたが、

丸顔に見開いた目のせいで、年より幼く見える。

　その隣に座る、ジャドゥビスは、フリティラ公より

二十歳近く若いのだ。ひそひそ声ではあったが、

そうだそうだと、同意する声は、嫌でも二人の耳に入り、

ジャドゥビスは、頬に血が上って、顔が赤らむのを、

どうする事もできなかった。

　挙式後の晩餐は、延々、果てなく続いたが、

ついに一番鳥の声を聞く頃、御開きとなり、来賓達は、

三々五々に引き取っていった。

　夜明け前の、静寂のひととき。

　ジャドゥビスは、思い余って、オリザ姫を庭園の

あずまやに呼び出した。

　「お疲れの所を、すみません。

　　でも、どうしても、聞いて頂きたい事が・・・」

　オリザ姫は、軽く手を上げて、その語尾を遮った。

　「まだ、どうか、仰らないで下さい。

　　私、よく考えて見なければならないの。

　　今、お話を聞いてしまうと、疲れと勢いで、

　　考えなしのお返事を、してしまうかも知れません。

　　・・・考えても、勢いでも、同じお返事ができるなら、

　　それでもいいのですけれど、今の私は、少し、

　　勢いに飲まれてしまって、考えがまとまらないの。

　　もう少し、静かな時間を下さい。

　　多分・・・国に帰り着く頃には、お返事できるかも、

　　知れませんから・・・」

　オリザ姫は、それだけを言うと、くるりと踵を返し、

足早にあずまやを去った。疲れてなど、いないような、

足取りだったが、ジャドゥビスは、唖然として気付かなかった。

　薄紫の朝靄が、宴の後を飲み込んで、消え去ろうとしていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

　こんな夕焼け写真程度で、喜んでちゃいけないんだろうけど、ね。

　まあ、メインは、「風の歌」デスので。（言い訳）

　・・・ついに、ジャドゥビスの告白・・・してない・・・止められちゃった。

　これ、さあじゃない・・・オリザ姫とジャドゥビスのシーンを想像してたら・・・

　つまり、松潤と西野カナのツーショットを、想像してた訳ですが・・・

　そうしたら、オリザ姫が、そう言って、立ち去るのが見えたの。

　まあ、確かに、結婚式って感動モンですから、勢いで「私もっ」に、

なっちゃいそうですけど、１６歳にして、この落ち着きは、何なんだ・・・

　さあは、２３歳にして、勢いに乗っちゃったぞ

　（友人の結婚式の翌週、お見合いした。親が『服買ぅたる』って言うから。後は勢い。）

　では、また次回。or今日もお越し下さって、ありがとうございました。