2013年07月31日
隠れ庭便り 5

引き続き、地味な画像。


野いばらとでも言うのか・・・の、実。
多分、もっと粒々が、いっぱついてた筈。
熟してか、

もうちょっと、いい具合で撮ろうと、
茎を触って、「ギャーッ

ものすごい、トゲトゲ




いつも運のない、さあちゃんです。



The Song of Wind (376)
一行は、ルナンシアを目指していた。
全ては、終わったのだ。
ジャドゥビスとドリスには、オリザ姫を、無事にラゥオールフィアに、
送り届けるという、最後の使命が残されていた。
陸路で、いらぬ危険を拾うより、「真白き三日月」を船で渡る、
水路の方が、安全に決まっている。
湖南岸は殆ど、二人の母国、モーズロードン領である。
更にそのまま、モーズロードン領内を流れる、レト川を下り、
サイカスから海路、ラゥオール島へ渡るルートが、最も早い。
ミランは、ガラノデルムへ戻らなければならない。
一応は、将軍なのだ。突発事に、巻き込まれてばかりだったが、
歴戦の勇者であった、ファウヌス前将軍が、直々に指名した、
「紅蓮の魔戦士」としての、勤めを果たさねばならない。
セヴィリスはエリオルムへ行き、師ジョルジオ・ダルトンの
遺骨を、引き取りたかった。ムルトには、既にダルトン自身が、
墓所に定めた土地があった。又、その一部は、故郷である
パストリアのサリックスに、埋葬したかった。
そこには、セヴィリスの両親と妹の、遺体なき墓がある。
生きる気力を失ったセヴィリスの為に、ダルトンが作ってくれた、
仮の物であった。その時、自分の生まれも、この近くだと、
ダルトンが話した事を、セヴィリスは覚えていた。
「人の体は朽ちるがの、想いは朽ちぬ。
想うてくれる者の所に、還り所を見出すのじゃ。」
激戦地となった故郷に、ダルトンは、常に心寄せていた。
一番弟子が、それを、分からぬ筈はない。
セヴィリスの為と言いながら、その墓は、戦に巻き込まれた、
故郷の人々の為でも、あったかも知れない。
・・・あの近くに、眠らせてあげたい・・・
死の淵から、救ってくれた師匠へ、セヴィリスに出来得る、
それが、最後の恩返しであった。
そこへ、不吉な噂が、疾風のように流れてきた。
アクイラに滞在していた王太后が、卒中を発し、
明日をも知れぬという物だった。
慌てた一行は、情報を収集しようとした。
薬種商から出た噂は、まちまちな内容であった。
卒中で、手足が利かぬと、言う者もあれば、気鬱で、
物も召し上がらず、寝床から立ち上がれぬと、言う者もいる。
否、大した事はない、少々、お風邪を召されただけ、
あるいは、雪深い土地ゆえ、滑って転んで、腰を折られて、
寝付いて以来、お年の惚けが、現れたのだとも言う。
ソルダムの慌てぶりは、絵に描いた物のようだった。
まずい事に、アルフィーニがいなかった。
トルトバイト北方に、詣でねばならぬ墓があると、
聖域から、一人、急ぎ飛び立って、行ってしまったのだ。
ソルダムは、シシィを連れて行くと言い、ケルビンは反対し、
散々の押し問答の末、半ば、駆け落ちのように、二人は、
宿を飛び出して来たのだ。
闇の魔人が、本気ならば、どんな手段にでも、訴えるだろう。
セヴィリスは、ケルビンにも迷いがあり、悩んでいるから、
実力行使せぬのだと、二人に耳打ちした。
それに乗じての、出立だった。
シシィは、いつ、ケルビンが追って来るか、または、
アルナス后の、逝去の報が届かぬかと、はらはらしながら、
ソルダムの後ろを、付いて行くのだった。
続く
ええ・・・っと・・・話、進んでません。


メンバーの、その後の予定と、実際。実際ったって、さあの頭の中ですが。

・・・アルフィーニは、どこへ行ったんでしょうね。(次作への布石

この時代、ケータイがある訳でなし、一番速くて、

街道を流れる噂は、今なら、壁新聞的情報源です。

旅人が、宿屋で部屋を押さえて、次にする事は、噂の確認。






信憑性はともかく、噂を聞いて、分析する事は、旅人の必須条件。
アクイラから聖域まで、普通で4日。急げば3~2日。噂に尾鰭がつく頃です。
・・・という、設定です。ではまた次回。



脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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