ぶるんねん文庫

　星の瞬きの海へと、

　出掛けたみーやは、

　魔法の小瓶いっぱいに、

　星の光を集めました。

　赤、青、黄色・・・

　でも光は、見る見る

　色褪せていきます。

　「どうしよう、光が消えちゃうよ。」

　友達カエルの、ハルとコリも心配します。

　「急げ！デルフェルの惑星へ！」

　アールスタの背に、しがみ付いて、みーやは、船でゆっくり来た、星の海を、

ひとっ飛びに、光の小瓶を待つ惑星へと、駆け戻るのでした。

　・・・って言う、物語の断片を、付けてみました。

　　勝手にキャラに命名して、あやたちゃんは、怒るかな


　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（２９１）

　ソルダムは、丈の短い枯れ草の荒地に、とりあえずの

見晴らしを求めて、近くの小高い丘を目指した。

　歩く内に、植生がそうなのではなく、踏み荒らされて、

荒地となった事に、気が付いた。

　丘の頂上に出た。

　丘陵地の間に、微かに、人家の連なりらしき物が望めた。

　日が暮れかかっている。青味掛かった、鉛色の夕闇が、

行く手から迫って来る。背後は、まだ、幾らか明るい。

　・・・この季節、日暮れは南西寄り。

　　と言う事は、あの町らしき物は、ここから南東・・・

　　パストリアの何処か・・・ルテシアではあるまい・・・

　ソルダムは、町の方角を慎重に確かめ、歩き始めた。

　しかし、夜は、思いの外、早足でやって来た。

　・・・まずいな・・・夜盗に行き会うかも知れぬ・・・

　行く手から少し外れに、木立ちがあった。近くに窪地もある。

　・・・水が湧いてるかも知れぬ。樹上で過ごせるほどの

　　大木があれば、助かるんだが・・・

　ソルダムの足は、木立の方へ向かっていた。

　木立ちと言うより、森であった。丘一つを木々が覆っている。

　斜面の石の間から、湧き水の流れがあった。

　・・・助かった・・・

　喉がカラカラだった。流れに口をつけるようにして、飲んだ。

　まだ、冬枯れ仕切っていない、柔らかな苔の生えた上に、

座り込むと、疲れが、どっと沸きあがった。何も考えられなかった。

　ソルダムの意識は、一瞬で、睡魔に取り憑かれてしまっていた。

　　
　「おい！起きろ！！」

　「誰だ、お前！？」

　「まともな服、着てやがるぞ！」

　「貴族か？夜盗のカシラか？」

　・・・しまった！！・・・

　ばたっ、と、起き直ったソルダムは、黒い軽甲冑の兵士達に、

取り囲まれていた。一人二人ではない。十人近くだ。

　・・・ルテシア兵！！・・・

　立ち上がるのと抜刀は、ほぼ同時だった。

　真横一文字に、薙ぎ払う切っ先を、間一髪で避けた兵士達は、

口々に、ぎゃあぎゃあと喚いた。

　騒ぎを聞きつけ、他の兵士が駆け付ける。

　瞬く間に、人数は、三倍以上に増えた。

　「どうした、どうした？」

　「だれだ、こいつ？」

　「結構、使い手だぞ！油断するな！」

　「捕まえろ！！手柄になる！！」

　湧き水のある斜面の上からも、「何だ？何だ？」と、

複数の声が降って来た。中に、叱る口調の声がある。

　「何を騒いでおる！奇襲作戦中だぞ！」

　・・・奇襲！！・・・

　恐らく、ソルダムの目指した町へ、夜半に奇襲をかける、

予定だったのだろう。ソルダムは、ルテシア兵を避ける心算で、

その集結地の、ど真ん中へ飛び込んでいたのだ。

　・・・もはや、これまで、か・・・

　カツカツと、馬の蹄の音が近付いた。

　ソルダムの剣の切っ先が、再び上がった。その時だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

　・・・その時・・・そりゃ、そうでしょ。

　ここで終わったら、数は少なくとも、一応いらっしゃる、読者の方々に、叱られますもん。

　しかし、さすがに、大野君をモデルにしただけあって、まあ、どこでも構わず、

　よくお眠りになる事・・・

　訳の分からん迷路の中でも、初対面の女性の前でも・・・書いてて驚く・・・

　こう言う細かい所まで、下書きしないんで、本文作成中に、ポコッと、出て来る訳です。

　同じように、翔君がモデルのセヴィの、突飛な所や、相葉君がモデルのミランが、

　おちゃらけをやるシーンも、自然発生なんです。

　もっとも、自然発生させる為に、普段から、情報をたっぷり、

　インプットしておかねば、ならない訳です。情報収集、結構、大変です。

　　では、また次回今日も、お越し下さって、ありがとうございました。