2012年11月03日

野の花たち

野の花たち 
 何の花?kao_16

 多分、きんぽうげの仲間。

 ピンクで、ややうつむき加減。

    リボンkao06リボン

 でも、葉っぱが、きんぽうげ。

 花びらも、5枚だし。

 こういう花が、好き。kao_10

野の花たち    
    ばらkao11ばら 
 
 こちらは庭の野菊。

 咲き始めは白かったが、

 今は薄紫が咲いてます。

 写真では、やっぱり白い・・・

 上手く写らないな。

 ほのかに紫なんだけど・・・ 


    The Song of Wind (276)

 「驚いた。遠隔話術とも違うな。

  言語化前に、抽象的な段階で、意思疎通をする。

  ディールヴァ城の奴は、言葉を操ったが・・・」

 まだ潜めたままの声で、話しながら、ケルビンは立ち上がり、

狭く細い空間を、奥へと移動して行った。

 一度、神殿として仕上がった後、二重目の内壁が作られ、

間に、人一人ほどの幅の空間が、残されているのだ。

 この地に渦巻く、禍々しい波動から、内部を守るためなら、

初めから、魔法陣を描くような、造りにすればよかったのに、

それをせず、後から付け足されている。

 ・・・悪夢の時代・・・

 過去に、何かのトラブルがあり、その対応策として、その後

作られたのかも知れない。しかし何故、この空間は残されたか。

 「これだ。」

 アルフィーニが、傍らに石柱を認めた。

 ケルビンが、二歩ばかり戻って来た。

 「さすが、闇目が強い。私は見過ごしてしまった。」

 真っ暗で狭い上、様々に、柱や支えが張り出している。

 脳に直接、送り込まれた形の石柱を、見分けるのは難しい。

 「ここに何が・・・」

 からくりでも、と、調べるまでも無かった。四角く繰り抜かれた、

石柱の裏側からは、人一人が、ようやくすり抜けられる、細い通路が、

果てしなく延びていたのだ。だが、そこは、あまりに狭かった。

 躊躇いも見せず、潜り込んだケルビンに続きながら、

アルフィーニは、思わず毒づいた。

 「誰が、こんな物を作ろうと、思ったんだ!」

 細身で小柄のケルビンは、さして抵抗なく通れたが、

細くても、女性のアルフィーニは、つっかえる箇所がある。

 「人間が通ることを、想定した場所じゃない。

  通気口か、何かじゃないのか?」

 暗く狭いだけではない。相変わらず、強烈な『魔』の波動が、

全身を揺さぶって来る。この状態で、何者かに攻撃を受けたら

文字通りの八方塞がりだ。

 二人は、曲がりくねった隙間の様な道を、しても仕切れぬ用心を

重ねつつ、じわじわと進んで行った。

        *  *  *  *  *

 トゥモーロスは、愕然とした。

 ・・・雪がない・・・

 雪だけではなかった。空に、雲の切れ間から瞬いていた星も、

いつしか見えなくなっていた。そして、足の下は・・・

 ・・・地面じゃない。何だこれは・・・

 ふわふわと頼りなく、その癖、踏み締めると、かなり固い。

 強いて表現するなら、溶岩の上を、真綿で覆ったような、

そんな感じがした。何より、山道ではない。真っ平らなのだ。

 ・・・どこなんだ、ここは・・・

 ぞっとした。魔物の領域に、踏み込んでしまったか。

 或いは、いつしか寒さに凍え、いまわの際の、夢魔に陥ったか。
 
 だが、目標にしていた小さな明かりは、相変わらず、

すぐそこに灯っている。

 それも、心なしか、近付いて来ているようだ。

 トゥモーロスは、立ち止まってみた。微かな歌声がする。


   音符 北風吹けば 雪が降る

      雪降りつめば 氷張る

      みなも凍れば 向こうの岸の

      あの人に会える 歩いて行ける

      渡しの船も 丸木の橋も

      冬には いらない

      冬よ来い もの凍る 冬よ来い

      真白い世界は 愛の色・・・ 音符


 聞いた事のない歌であった。

 旋律の調子が、バルツァードのものではない。

 北国では、冬は、戦う相手であり、寒さは、克服する物であった。

 それでも、それは人の声だった。

 トゥモーロスは勇気を振り絞って、明かりと歌声に、近付いて見た。

 旅装束の少女が一人、小さな荷物にもたれ、カンテラを傍らに灯し、

歌を口ずさんでいるのだった。

                  続く


 さあは小さい頃、寝入りばなに、手足に異様な感覚がして、寝つきが悪く、kao_6

 でも、その感覚を、表現できなくて、いつしか感じなくなり、忘れてました。

 ところが、妊娠するや否や、その感覚が蘇ったんです。kao_12

 それが、「溶岩の上を真綿で覆ったような物」を、手足の皮膚に押し付けられる、

 そんな感覚なんです。気持ち悪くて。 iconN05kao12iconN05

 ふわふわしてる、すぐ下に、とげとげガチガチがあって、皮膚を刺す感じ。icon05

 でも、三人産んで、三回蘇ったけど、生まれちゃうと、なくなる。変な感じ。どくろ

 何だったんだろう。今回、トゥモーロス先生の踏み込んだ、異世界に使ってみました。

 無理に想像しない方が・・・気分よくないかも、なので。

 ではまた次回。iconN12iconN22iconN12コーヒーiconN12今日もお越し下さって、ありがとうございました。 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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