2012年09月15日
風の歌 260

なかなか、元気に咲いてます。

これの、黄色があるようで、

通りすがりに、見かけたと思うんだけど、
・・・レモン色のやつ・・・

ハイビスカスとか、ノウゼンカズラじゃ
ないと思う。・・・ん、だけど、

どこで見たのか、ちょっと思い出せない。
近所だと思うんだけど・・・
夢だったのかなぁ・・・

ボケちゃったのかなぁ・・・

The Song of Wind (260)
コリンは、アルフィーニには、敬意を示したが、ケルビンに対しては、
あくまで、年長者の態度を、崩さなかった。
促される事なく、上席に座し、ケルビンの給仕に、礼も言わぬ。
「同門で、あられるとか・・・ファーゴ、いや、ニグについて、
ご記憶の点は、如何か?」
アルフィーニの問いに、挨拶以上に、口を開かなかったコリンは、
ちらり、と、視線だけ動かして、質問者を見ると、茶碗を置き、
おもむろに話し出した。
ケルビンは、ニグと面識がなかった。
そのケルビンより、早くに入門したコリンが、ニグを知っていると、
言う事は、修行年数の、長さを、物語っている。
記録の、コリンのページには、最後まで、修了の文字がない。
魔術師の能力は、多分に、生まれつきに拠る。
アナトスほどの魔術師が、その潜在能力を、引き出す事が
できなかったのなら、早いうちに、常人として、生活するよう、
努めさせるか、神殿に、神官として、送り込む事になるはずだった。
だから、このような場合は、余程、師匠に良く思われて、秘書的な
役割を、担っていたか、もしくは、もう少しで、独立できるだけの
力がつくと、自負して、修行を続けたか、だろうと思われた。
どちらにしても、コリンの魔力は、ケルビンには、
到底、遠く及ばぬらしい。
コリンの知る、ニグについての話は、記録の域を、
超えるものではなかった。親に捨てられたらしい事。
村人の情けにすがって、幼少期をすごした事。彼の身の上を、
哀れんだ篤志家が、亡くなる折に、少々の資金を贈ってくれ、
入門の支度金が、できた事・・・
ケルビンは、それらを、背中で聞いていたようだ。
立ったまま、運び込まれた書物の山を、片端から読んでは、
積み直し、読んでは並べ直し、していたが、突然、
振り向きもせずに、話を遮った。
「それを、信じていいか、どうか、だ。どう思う?
それが、すべて、嘘だったら?」
二人は、ケルビンを見た。ケルビンは、かなり分厚い本を、
本の塔の上に、広げていた。
アルフィーニが立ち上がって、本を覗き込んだ。
ケルビンは、小炎を増やして、一文を示した。
「バルツァードによる、エリオルムの支配。
氷雪の民は、ここを、魔物の国へ通じる、
禁忌的土地として、踏み込まなかった。
それ故、バルツァードの支配について、彼らは、
魔物の怒りを、恐れたはしたが、拒む事はなかった。
ジルコニアスは、魔物を封じる為と称して、神殿を築き、
その後、人々を入植させ、工業的に、鉱山を開発した。」
「ファーゴは、エリオルム生まれ・・・」
コリンも、立って来た。燭台を手にしている。
「エリオルムに、行かれますか?」
だが、ケルビンは、かぶりを振った。
「魔物の国、と言うだけでは、闇雲に動けぬ。
シシィが、その、魔物の国に、連れ去られたと、
はっきりしているなら、兎も角、物理的に、
そういう場所があるのなら、なぜ、ユリシアが、
シシィの存在を、近くに、感じ続けているのか。
もう少し、調べてみないと・・・分からぬ事が多すぎる。」
続く
ケルビンと、コリンは、微妙な力関係なわけで、実力は、ケルビンが上。
年はコリンが上。入門も先、先輩な訳です。でも、コリンは、魔術師としては、
独立できてない。図書館司書ですな、今は。態度は、先輩だが、言葉は敬語。
ややこしいな、もう・・・バルツァードの地図も、もうちょっと詳しく、決定版を作らないと、
テッセリムと、アクイラと、リューデン渓谷の位置関係が、自分でも分かってない。
ああしんど。ではまた次回。



脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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