ぶるんねん文庫

　大野君・・・やっぱり大アルカナ。

　パワー全開カード。皇帝だよ。

　リーダーらしさ、最高潮

　不屈の魂って書いてある。いいでしょ？


　櫻井君・・・ホロスコープの土星に、

　トランジットの土星がかぶってる。ずーっと。

　大野君以外、順次、来るよ。ただ櫻井君は、

　太陽、月、金星が、90度で、今、最悪。

　これも長引く。そのせいか、カードも悪い。

　病気に注意。パワーダウン。

　相葉くん・・・櫻井君の逆。火星に対して、

　ゆっくり動く木星がいい所にいる。

　エネルギッシュに生活できる。

　カードは、目下への同調、愛情、友達っぽさ。

　支配的だが、上品さを持つ。

　　
　二宮君・・・精神的に深みが増す時。

　将来の計画を立ち上げる。

　公正さ。善意。調和。

　秘密を作るが、ばれないラッキーさ。

　・・・これ、いい事か

　松本君・・・お金のカード多くない

　欲しい物あるなら、今日、日曜チャンス。

　・・・なんだけどな・・・知らせようが無い。

　頭は冴え、お金回りよし。力余って、

　おせっかいも焼く。旅行もよし。

　特に芸術系、大吉

　ただ、怪我、トラブル、事故注意。




　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（２６１）

　ポルトル村は、すっかり、雪に包まれていた。

　村人達は、雪の合間を見て、通り道の確保に忙しい。

　ジャドゥビスとミランも、貴重な男手として、自分から

シャベルを握った。なにより、ソルダムが、真っ先に雪かきを、

し始めるのだ。ほかの者が、やらぬわけには、いかない。

　ドリスまでもが、頑張って、雪をかいた。

　その中で、ただ一人、宝の大剣と、「サフィールの涙」を前に、

呻吟を繰り返しているのが、セヴィリスであった。

　ついに、オリザ姫までが、玄関先の、新しく積もった分を、

少しでも、手伝おうと掻き始めた時、ミランは、ぷつりと、

堪忍袋の尾を、切らしてしまい、居間の、暖炉の前にいる、

セヴィリスに、掴み掛かってしまった。

　「お前、いい加減にしろよな。皆、働いてんのに、

　　いつまでも、そんなモン、いじくってんじゃねぇよ。」

　ソルダムが、割って入って、止めようとした。

　ミランは、オリザ姫達を、ポルトル村に届けて、すぐ、

ガラノデルムに戻るはずだった。それが、大雪で足止めを食い、

相当に苛立ちが、募っていたのだ。

　あまりの剣幕に、慌てたセヴィイリスは、立ち上がりざま、

ひざに乗せていた。鞘を取り落とした。

　文字を形作っていた、小さな宝石が、またしてもバラバラと、

床に転がった。焦ったのは、ミランだった。

　それらが、どれほど高価な物かは、身に沁みて知っている。

　「ほらっ、宝モンなんだから、もう。

　　いじくってないで、ちゃんと、仕舞っとかなきゃ。」

　自分でも、訳の分からない事を、呟きながら、ミランは、

ガラガラと、宝石をかき集め、鞘の上に、乱雑に載せた。

　騒ぎに駆けつけた、ドリスとオリザ姫が、

　「あら、入れる所、決まってるんじゃないの？

　　どれが、どこ、とか・・・」

　と、駆け寄って、触り始めた。余程、我慢していたらしい。

　手に取りたくて、うずうずしていたのに、違いないのだ。

　セヴィリスは、別の箱に仕舞っておいた、文字とは無関係の、

大粒の宝石も取り出して、少女達に渡した。

　「ここにあるのも、元に戻してくれるかな。」

　二人は、キャッキャッと、はしゃぎ、時々は、ふざけながらも、

作業をこなした。その間に、シャベルを手に、セヴィリスは、

外に出た。ソルダムの横で、雪溜まりに向かう。

　ソルダムは、機械的に、雪を掻いていた。
　
　セヴィリスは、その様子に、考える事を、後回しに

しようとする、意図を見た。だが、後には回せぬ事柄だった。

　「テッセリムを、どうする気だ。」

　一瞬の、間があった。

　「降り始めの雪は、重いな。

　　厳冬が来ると、軽い粉雪になるが・・・」

　「ソルダム！！」

　ソルダムの動きが、止まった。

　シャベルに手を、掛けてはいるが、俯き、立ち尽くしている。

　「ソルダム、分かっているんだろう？

　　テッセリムを、都にする事など、できない。

　　デルム川を修復して、古都を復活させた方が、いい。」

　ソルダムの肩が震えた。寒さの為ではなかった。

　「私は・・・罪を作ってしまった。

　　分かっていて、彼らを利用した。

　　この罪は・・・許されまい。どうしても・・・」

　空は、また鉛色が濃くなり、重い雪が、激しく降り始めた。
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

　やれやれ、ちょっとずつ、動き始めましたか。

　こう言う設定でないと、感情移入できないのが、困る。

　「恋しい」が、無いのかな。彼、彼女が、「恋しい」。故郷が「恋しい」。

　・・・ないな。たぶん・・・「いとおしい」、は、ある。わかる。

　でも、「恋しい」のが、わからない。焼け付くような物思い・・・かなぁ。その線で、行きますか。

　ではまた次回今日も、お越し下さってありがとうございました。