2012年08月25日
大事に使ってたのに、壊れちゃった。







急遽、予算範囲内で、買える物を探し、
北海道の長男に電話で習いながら、
必死に、設定しました。


何とか、「風の歌」続けられる様に、
こぎつけました。ああ、しんど。

お盆の、疲れも、抜けないうちに・・・
思わぬ出費と、ストレスで、ガックリ。

The Song of Wind (253)
「ここが、リューデン渓谷。」
ソルダムの示した、深い谷を覗き込んだセヴィリスは、
じりっ、と、後ずさった。余りに垂直に、切り立った崖だ。
その下を、とうとうと、谷川が流れている。
「元は、こんなに水量は、なかった。
山麓の湧き水が、流れを作る、最初の地点だった。
溢れたサフィール湖の水が、谷沿いに流れ出して、
こんな急流を作ってしまった。
下流の集落の幾つかは、流されたり、農地を失ったりした。
厄災の被害は、サフィールだけでは、ないんだ。」
ソルダムは、器用に馬首をめぐらせて、狭い山道を、戻り始めた。
セヴィリスとユリシアは、後に続けず、じたばたと手綱を操った。
若い衆が、回れ右をさせてくれた。三人は、リューデン渓谷の
再調査に、同行してきたのだった。
ハズリックは、忙しく人を指図して、対岸までの距離や、
足場の広さを測らせている。吊り橋の職人達は、口々に、
否定的な意見を述べたてた。
ソルダムは、それらのやり取りに、背を向けて、後も見ずに進み、
見晴らしのよい所で、また、山霞の向こうを指した。
山間に集落がある。山肌に、張り付いているようだ。
「あれが、アクイラ。」
ソルダムは、付いて来た二人が、立ち止まり、一瞬、そう、と、
確認する間しか、置かずに、また馬を進ませた。
・・・母がいる・・・が、まだ・・・まだ会えぬ。
・・・問題を、山積したまま。シシィの、いないまま。
・・・会う時は、今ではない。
ソルダムの心は、揺れながら、淀みの様に、そこへ流れ着くのだ。
山を下る事、数刻。やや、流れの緩い所に出た。
くぼ地に、水の淀んだ池が、出来ている。
渡し舟があり、船人が人待ち顔で、焚き火にあたっている。
「ここしか、渡れないのかな?」
セヴィリスの問いに、答えたのは、船人だった。
「もともと、この辺りは、川が砂地にもぐっていて、
雪解けの頃だけ、ひたひたと、水が現れる所でしたよ。
出水で、この上の橋は、流されてしまいましてね。
私は、あの厄災で、都に住めなくなって、故郷に戻ったら、
故郷もこの有様で、仕方なく、渡し守を始めたんです。」
ユリシアは、船になど揺られた事がなく、恐々と船縁に掴まって
渡されて行った。大人しく調教された馬達も、船で渡された。
最後に、セヴィリスが渡り終えた頃、北風が激しく
吹き降ろし始めた。渡し守は、戻るのを諦め、風の止むのを
待つ心算らしかった。確かにテッセリムは、物流の拠点には、
向かないようだと、セヴィリスは感じた。
再び、登りの山道に、差し掛かった。
岩山の切り通し道の向こうに、人群れが現れた。
「おーーーい!!」
黒々とした、冬色の針葉樹の間から、手を振る者がいる。
「ミランだ!本当に、行きあえた!すごいな!!」
峠道の小さな村で、うまく行き会えるように、ソルダムは
ケルビンに、ガラノデルムへ、伝言を頼んであったのだ。
ケルビンは、シシィの行方を探るべく、ベルバビーノの自宅へ、
帰って行った。アルフィーニは、その手助けのために、
一緒に、ついて行ったのだ。
「ベルバビーノは、伊達に、魔都なのではない。
私の蔵書に、文献がなくても、あの町には、調べる手立てが、
いくらでもある。何か、手がかりが必ず掴めよう。」
それは、首都復興に忙しい、ソルダムから、重荷を取り払うと、
言うより、愛娘の事に、よそ者の男を関わらせたくない、
ケルビンの、親心のようであった。
続く
実は、ブルーレイレコーダーも、壊れました。




どんどん目標が、遠くなる。




ではまた次回。



脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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