ぶるんねん文庫

　大野君・・・感性は働くが、理性が働かない。

　トラブルの解決見えず。前途多難。

　木曜日、思い込みすぎて、走りすぎ。


　櫻井君・・・情緒は安定傾向。周囲は過干渉。

　「上から目線」になりやすい週。

　競争心は控えた方がいい。

　相葉君・・・絶好調な一週間。何してもＯＫ。

　遊びには、タイミング悪い。

　年長者の忠告は、聞くこと。



　二宮君・・・星回りはいいのに、このカード。

　喪失、病気、不満。

　科学的探究の意味もあるけど、

　どう繋がるのかなあ・・・

　松本君・・・ソーラーリターン期。活力最大。

　頭の切れる時。切れすぎて、

　取り越し苦労。

　公共福祉関連、最大吉。

　　　　　　　★　★　★　★　★　

　やっぱり大野君は、大アルカナが出る。

　持ってるんだろうな・・・オーラとか、さ。

　相葉君は、いつもラッキーカード。

　櫻井君は、ストレス感じてるカード。

　あと二人は、・・・どうだろう？　


　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（２５１）

　「私のせいだ。私が、シシィを巻き込んだ。

　　あの時、突き放して、コパロスに帰らせておれば・・・」

　半月ばかり前に、初めて、ここを訪れた時には、ただ、

椅子一つが置かれた、古びた白い空間でしかなかった。

　この奇妙な形の、白い椅子は、ソルダムには、

見覚えがあったのだ。

　ニグに、大剣を奪われ、黒い霧に取り込まれ、

その後、灰色の迷路を巡った後、どう言う訳で行き着いたか、

自分でも定かでないが、辿り着いた、白い未知の空間に

ポツンと、置かれていた椅子が、確かに、こんな形だった。

　サフィール神殿に、墓陵島の大灯台の地下に、いや、

もしかしたら、世界各地の、古跡の地下に、人知れず、

このような、白い部屋に、白い玉座を置いた空間が、

設けられているのではないだろうか。

　それに、何の意味があるのか・・・あの、光条を撃ち合う、

奇妙な戦に加わろうとしたのか・・・その意図は、計り知れぬが、

今は、ソルダムの懐深くしまわれている、『サフィールの涙』と、

あの、白い空間が、何らかの係わりを持つ事は、確かだった。

　・・・武器になる宝石・・・

　それを示す為に、初代王は、この石を、剣の柄に収めた。

　・・・だとしたら・・・全ての神話、言い伝え、民謡にも、

　　何らかの、隠された意味がある・・・

　しかし、当面の問題は、シシィの行方であった。

　「挑発だな。余りにファーゴらしい。」

　ケルビンの低い呟きには、ただならぬ怒りが、潜んでいる。

　ソルダムは、シタールを掻き抱き、立ち上がる力も無い。

　セヴィリスは、漆喰が剥がれ落ちた石壁を、仔細に調べ、

東の彼方、ディールヴァ城の地下に、似ている、と結論付けた。

　ディールヴァ城の事件にも、ファーゴは係わっていた。

　あの古城の、土台となった遺跡のどこかに、玉座の置かれた

白い空間が、隠されていたのだろうか。

　三王女救出の騒ぎで、充分調べられなかった事が、悔やまれた。

　「ここへ来るまでの、分岐点のうち、最初のものは、

　　テッセリム神殿に通じておりました。

　　後は未確認です。ここの発見は、偶然でした。」

　案内の神官は、セヴィリスに説明した。

　トゥモーロスとハズリックは、初めて来たらしく、

唖然として、篝火をかざして、周囲を眺めるばかりだ。

　日没を気にして、帰りを促す神官に、続きながら、一行は、

ファーゴ＝エウビュコス問題の影響を、論じていた。

　「ここを、ファーゴが根城にしていたらしい事は、

　　間違いない。それが、はっきりしている以上、

　　この村に、我々の拠点を置く事は、賢明とはいえぬ。

　　奴の魔力は侮れぬ。此方の動きは、筒抜けになろう。」

　バルツァードは、サフィール湖の周囲の、広大な盆地以外、

目立った平野部が、元々無いのだ。

　そこを水没で失った今、大都市機能を置く土地を求めて、

王宮の討議会と、若者達の組織は、真っ二つに割れていた。

　討議会は、デルム川を堰き止めている土砂を、取り除けて、

排水すれば、平野の半分は、回復すると言う。

　だが、土砂を取り除ける工事に、どれ程の時間がかかるか、

だれも予測する事が出来ずにいる。

　・・・都そのものを、移したほうが早い・・・

　誰もが思い至る結論だった。それが、こんな形で齟齬を

孕んで来るとは、誰も予想だにしなかった。

　洞窟で使った篝火を、消す必要もなく、薄暗い道を、

小神殿へ戻ると、扉の前に、アルフィーニが待っていた。

　そして、夜目にも鮮やかな真紅の異国の長衣に、

ひっそりと隠れるように、暗い表情のユリシアが、佇んでいた。

　　　　　　　　　　　　続く

　２５０回記念、スルーしてますね。ちょっと忙しくて・・・

　お盆過ぎたら、何かしようかなではまた次回。

　今日も、お越し下さって、ありがとうございました。