2012年07月22日
「宝永たかこ・タロット」買いました!!!!!

やっと買いました。
宝永たかこ先生デザインの、
タロットカード



監修者ステラ薫子。
でも、さあ的には宝永タロット。
宝永先生の絵は、26年前から、
注目してた。画家デビュー前。
タロット描かれたのを知って、びっくりした


なかなか、優勝&卒業&デビューできなかったから。なんでだろう、って、ずっと思ってた。
暫く、子育て、オランダ行き、帰国、また子育て、で、童話も、絵本も、イラストも、遠のいた。
気が付いたら、末娘が、画家を目指してた。美大に行きたがった。
(次回へ続く)
The Song of Wind (239)
ネレイド王は、マチアスから引き千切れた様に、
現れた人物に、驚愕した。
ダトゥーラ・ファーゴ。
「・・・貴様・・・終に、化け物に成り果てたか・・・
こんな、現れ方をせねばならぬ、
何の理由があったのだ?」
ネレイドは、語尾の震えを隠そうと、必死に、声を張った。
しかし、ファーゴは、人がましさを失った、不気味な笑みを
浮かべると、傍らに近付いてきた、甲冑兵の捧げた、
巨大な冠を、抱え上げた。
小男の手には、ギリギリの重さだっただろう。
僅かによろめきながら、その、重々しい、煌びやかに宝石を
散りばめた冠を、ネレイド王の前に捧げ持った。
数人の甲冑兵が、先ほど被せられたばかりの、
コーブリオン皇帝冠を、むしりとるように外し、持ち去った。
「さあ、跪かれよ。クァランドール皇帝戴冠式の、始まりだ。」
ネレイド王の目が、きらりと光った。
冠の頂上には、薄青い大きな宝石が、煌めいている。
・・・サフィールの涙・・・
だが、ネレイドは、跪かなかった。
「この茶番はなんだ?そのニセモノを、我が上に戴かせようと?
いい加減にせよ!私が、宝石の真贋を見分けられぬと?
その冠の宝石。そなたが、約束した『サフィールの涙』。
全宇宙を統べる者の証。だが、それは、ニセモノだ!!」
「それがどうした。」
フフフッと、ファーゴは笑った。
「我が望みは、クァランドール皇帝冠を、この手で戴冠させる事。
否と言うても、これを被せてやる。
者共!!この者を押さえよ!跪かせ、平伏させよ!!
卑しき我がこの手が、クァランドールの皇帝の上に
差し伸べられるように!!」
甲冑兵等が駆け寄った。肩と腕を押さえつけた。
王は、地面に平伏する格好になった。
「止めろ!止めろ!止めろーっ!!」
激しく首を振り、抵抗する。その頭を、マチアスが、
大きな手で、がっちりと固定した。
「止めろーーーっ!!!」
ネレイドの叫びが、聖域の峯々に響き渡った。
その時、
「その戴冠式、それまで!!」
凛とした声が、こだまの様に人々の耳を打った。
聖堂の後ろの台地に、黒馬に乗った、銀の髪の王者がいた。
バルツァード王、ソルダム・オヴィディオ、その人であった。
「ソルダムだ!無事だったんだ!
ドリス、見える?ソルダムだよ!!」
天馬の背で、はしゃぐミランに、ドリスは、
思わず涙ぐみそうになったのを、隠そうとした。
「ばか!見えてるに、決まってるじゃない。
それより、あの、マチアスの前にいる、
冠を持った小男は・・・」
「あれが、ダトゥーラ・ファーゴ。
我等の、まず、倒さねばならぬ敵だ。」
アルフィーニの返事に、ミランとドリスは、顔を見合わせた。
「そんな馬鹿な・・・だってあれは・・・あの人は・・・」
ソルダムは、軽々と馬を操って、台地から、一息に、
戴冠式の為に、居並んだ人々の前を駆け抜け、
聖堂前の、白い石畳の広場に着くと、馬を下りた。
つかつかと、緋色の敷物を横切り、ネレイド王の前に立つ。
「さあ、立たれよ。かような姿、たとえ敵国の者でも、
決して望みはせぬ。」
そして、動きの鈍い甲冑兵達を、押し退け、払い除け、
ネレイド王に手を貸して、立たせてやった。
マチアスは、腑抜けたように、両手をだらんとさげ、
突っ立っているだけである。そして、巨大な冠を捧げ持つ、
法術師のローブを纏った男もまた、唖然と立ち尽くしている。
その前に、ソルダムは立った。眼差しの奥に、怒りの炎を宿して。
「茶番・・・まさしく茶番だ。
このような式典、本来あってはならぬ。
九峯聖堂に、長は戴かぬ。六神官の協議のみが全てだ。
まして、法王など、存在せぬ。古来より、今後も、だ。
それを、何ぞや。野心も、ここに極まったと言うのか。
ダトゥーラ・ファーゴ!!
否、ガラノデルム神殿長、ニグ・エウビュコスよ!!!」
続く
だから、もったいぶったんです。今日お話しました。お約束どおり



それにしても、終に、正体、ばらしました。どうですか

予測、ついてたでしょ?分かりやすく、書いてたもんね。
この「なないろ仮面」的、忙し屋の小男。実体モデルは、八嶋智人さんです。
カメレオン俳優との異名を聞いて、思いついたんですが、
数えたら、本当に七変化してる。ニグ、ファーゴ、ボニウス、パストリアのスパイ、
小柄な見張りの甲冑兵、ディールヴァ城の牢番。
拷問されてるイヴェルトの、手足を縛ってるロープを緩めたんだな。
抵抗して切られる想定で。・・・ん?6人しかいないって?
当然でしょ?まだ、物語は、終わってません。まだまだ、活躍して貰います。
では、また次回。







脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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