2012年07月07日

星嵐!!相葉君の巻

星嵐!!相葉君の巻 今年のアジサイは、

 去年より、ピンクが鮮やか。

 どうも、株の中央ほど、

 ピンクが強い。kao_16

 こんなローズ掛ったピンク、

 初めてです。iconN10kao06iconN10

 日が経っても、紫が掛らない。

 どうしちゃったのかなiconN06



    The Song of Wind (232)

 黒尽くめの、巨大軍団の中央に、真珠玉を置いた様に、

純白の装束で固めた、近衛騎士団があった。

 その、更に中央に、金鋲と金紋章を打った、甲冑をつけ、

金羊毛皮縁の、漆黒のマントを靡かせた、ネレイド王がいる。

 馬鎧まで金色である。その威圧感は、尋常ではない。

 全軍が停止した後、やや後ろを、付いて来ていた

豪華な馬車が、軍団を掻き分けて、九峯聖堂へと進んだ。

 夏に、オリザ姫が難儀した、山道は、馬車が通れるほどに、

広げられ、整備されている。ほんの一季節ほどの間に、

聖堂の周りは、すっかり変わってしまっていた。

 しかし周囲は、寒村が点在する、寂れた土地である事に、

変わりはない。住民は、兵士との衝突を恐れ、家屋の奥に、

縮こまっているのだろう。目ぼしい屋敷は、既に、将校用宿舎に

借り上げられてしまっている。

 乏しい収穫を終えた畑は、極彩色の旗を飾った、天幕が、

突如立ち並び、祭りとも違う、毒々しさを、撒き散らしている。

 九峯聖堂へ登りつめた馬車からは、二百年前に滅んだ、

コーブリオン皇帝の、末裔を名乗る、グラウコス・デムメノンが、

降り立った。かつての大帝国皇帝も、今は見る影もなく、

ひっそりと山里住まいの、身の上であった。

 しかし、突如の召し出しに、面食らったのも、束の間。

 狡猾に世を渡った、先祖の血が蘇り、ネレイド王からは、

彼がクァランドール皇帝に着いた暁には、自由国境地帯を、

切り取り、新コーブリオン帝国として、譲渡されるよう、

約束を取り付けてある。

 そうでなければ、誇りだけを頼りに生きて来た者が、

こんな先触れのような役目に、甘んじられる訳が無かった。

 グラウコスが九峯聖堂に入ると、華やかな金管の

ファンファーレが吹き鳴らされた。黒尽くめの騎士が、黒旗を、

長々と靡かせ、緩く作られた斜面を、昇り始める。


 「オリザ姫!!どないしたん!?」

 「どうかなさいましたか?」

 「姫様!天幕にお戻りを!」

 突然、オリザ姫が、何かを掻き分けるような、仕草をして

天幕を飛び出した。シシィが、慌てて引き止める。

 御付きの兵士達も、驚いて駆け寄り、天幕の奥に戻るよう、

言葉を尽くしたが、オリザ姫は、全身を、恐怖と嫌悪に震わせ、

聖域の九峯を、指して叫んだ。

 「シシィ、シシィ、あなたになら、見えるでしょう?

  あの峯を覆う、黒い・・・真っ黒い霧が!

  あの、大きな、高い山々が、すっぽりと、闇の靄に、

  包まれてしまっているのを!その中に、不気味な青白い、

  まだらが、見え隠れしている・・・見て、シシィ!!」

 シシィにも、それが、見えているのか、その表情は、

不気味さに、凍てつき、歪んだ。

 だが、他の者達には、秋晴れの午後の日差しに、

くっきりと稜線を浮かべた、高く、美しい九つの岩山が、

そびえているようにしか、見えないのだった。

 聖堂では、まさにその時、周囲の僧院もろともに、

マチアス率いる一隊が、完全に占拠し終え、

戴冠前夜の式典が、始まろうとしているのであった。

             続く


 星嵐は?ってiconN04今から書きますiconN05

 相葉君はね、ガシャガシャしいのは、iconN09月が牡羊座のせいなんだ。

 これが、山羊座の穏健熟慮派の能力を、邪魔してる。kao_16

 ただ、水星金星とも山羊座。それでも、牡羊座の月に敵わないのは、変。iconN09iconN09iconN09

 もしかすると、幾らか無理して、作ってるのかな。他にファイア・エレメントないし。

 天王星海王星の射手座は、4人とも一緒だから、世代的な特徴だろうし。

 (大野君は、天王星天秤座。年齢が離れてるもん。)

 ルナ・サインの力は、割と強いから、どうだろう。大野君の蟹座の月も、強いし。icon12iconN08icon12

  七夕に月の話・・・占星術では、太陽も含めて、星ですので。ではまた次回。iconN07音符iconN33音符iconN07

         今日も、お越し下さって、ありがとうございました。



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(2)ファンタジー
この記事へのコメント
さあちゃん

梅雨の季節のアジサイが
 一段と映えて美しいです。

短編小説を書いているのでしょうか!
すご~い! 才能があるのですね。
 なんかロマンを感じました。

以前、お客様相手の仕事をしていた頃
様々なことを経験したので、
体験小説を書きたいと思ったことがありましたが
仕事が多忙で・・・。
今は、手話を少しでも覚えて
何かの役に立てばと思っております?
Posted by ヒマワリヒマワリ at 2012年07月07日 07:17
Dear ヒマワリさん
 お読み頂いて、ありがとうございます。
 これ・・・「風の歌」は、長編ファンタジー小説なんです。
ドラゴンとか、魔法使いとか、モンスターとか、出てくるやつです。
 架空の世界のお話で、実体験は、したくても出来ない・・・(笑)
 第一回は、2011.1.15.魔術師が、満月の夜、純白の天馬に乗って、
南の島国の王宮から、お姫様を誘拐するシーンから、始まってます。
 主人公達は、男5人。嵐をイメージしてます。
  もし、お時間ありましたら、初めからお読み頂ければ、幸いです。
        (たまに、愚痴の回も、ありますが・・・)
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2012年07月08日 10:05
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