ぶるんねん文庫

　とうとう、やっちゃいました。

　水曜、午前0時0分。御期待くださって方

　すみません。

　頑張ったんだけど、昨日はちょっと・・・

　書かないと、動き出せなかった。

　気を取り直して、「青い花」です。

　ニゲラ・ダマスケナ。キンポウゲ科

　「植えてない花」です。

　いつの間にか庭に来て、咲いている。

　種はブラッククミン。

　ハーブ又はスパイスとして、使うそうです。


　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（２２２）

　ファウヌス将軍の隊は、体温の低下で、動けない

オオシロトカゲの群れの後ろの段丘に、鶴翼の陣を張った。

　一見、後詰の無い、横一列の陣だが、更に背後の樹間には、

機動性の良い、小隊が、無数に伏せられている。

　万一、オオシロトカゲが、寒さで動かず、役立たぬ場合も考え、

万全を期した布陣だった。

　その時は、トカゲの群れを馬蹄に掛け、踏みにじって押し通り、

敵の馬前に、攻めかかる作戦であった。

　だが、上空のアルフィーニは、意外な物の波動を捉えていた。

　・・・山間部を密かに埋める、以前に倍する、ルテシア軍・・・

　撤退軍が引き返して来た、と言う情報しか、得ていない

バルツァード軍は、完全に虚を衝かれる事になる。

　「ドリス！ファウヌス将軍に、この事を知らせてくれ。

　　私は、ミランを探す。」

　「いいの？魔術師の掟に、触れるんじゃないの？

　　戦に、魔術は御法度だって、誰でも知ってるわ。」

　「ルテシアから、大軍が動いた気配は、なかった。

　　魔術で、気配を消したのか、ナタレンスにルテシア軍を

　　送り込んだ様な、魔術を使ったのか。

　　いずれにせよ、向こうも、戦に魔法を駆使しているのだ。

　　ただ、これだけの人数を、一気に動かせるとは、

　　慮外だった。一人の魔力で、精々、百人程度かと・・・

　　考えてみれば、オオシロトカゲは、ルテシア南部にも、

　　生息している。ケルビン達が向かっている、

　　ディールヴァ城の周辺も、生息域に入るはずだ。

　　つまり、こいつ等は、ルテシアから連れて来られたのだ。

　　ルテシア側にけしかけるなんて、出来はしない。

　　むしろ、ルテシアに操られていると見て、間違いない。」

　　アルフィーニは、ドリスを、ファウヌス旗本隊の前に降ろし、

自らは、再び飛び立った。姿は、ドラゴンのまま。

　ルテシアには、とっくに、バルツァード軍には、この世ならぬ、

天馬やドラゴンが、味方していると、知れ渡っている。

　その姿を見せつけた方が、敵の士気を、削げるだろうと

踏んでの行動である。しかし、敵の最前線からは、動揺の

波動は、感じられない。

　・・・それは、そうだろう。ヤツが、黒幕と化して、

　　未だに主導権を、掌握しているなら・・・

　ヤツ、とは、言わずと知れた、ダトゥーラ・ファーゴの事だ。

　ヘリアンタの上空で、対峙した時、ドラゴンから天馬への、

変身を見られている。ファーゴが一枚咬んでいるなら、当然だ。

　だが、今の所、ファーゴの波動は、感じられない。

　ルテシアの、遥か東の彼方で、何らかの方法で、この戦を、

傍観し、将棋の指し手の様に、トカゲの群れを動かしたり、

軍隊を移動させたり、しているのだろうか。

　・・・ミラン！！・・・

　完全に日の暮れた、真っ暗な山道を、二十騎程が、

僅かな松明を掲げて、猛スピードで、駆け下っている。

　やや遅れた後方は、命令違反を覚悟で、本隊を飛び出し、

追い付いて来たのだろう。

　アルフィーニは、ドラゴンから天馬に変わり、山道に下りると、

素早く正体に戻り、真紅の鬼火で、ミランの行く手を塞いだ。

　馬が驚いて、激しく嘶いた。

　「アルフィーニ！！こんな所で！！」

　「ミラン！！このまま進んではならぬ！

　　オオシロトカゲは、ルテシアの罠。恐らく、ファーゴの仕業だ。

　　ヤツは、参謀長の座は失っても、独裁専制王の黒幕として、

　　実権を握り続けている。トカゲ共も、ヤツの魔力で現れたのだ。

　　それどころか、ふた山向こうまで、ルテシア軍が隠れている。

　　神官に、遠隔話術を仕掛けたが、通じぬ。私は戻って、

　　直接、ユーディスに知らせるゆえ、お前達は、ユーディスが

　　追い付いたら、合流してから、麓に下れ。

　　十騎二十騎では、踏みにじられて・・・」

　何を感じたのか、アルフィーニは、言葉を切って、振り返った。

　ミラン達も、驚きに目を見張った。

　無数の火矢が、夜空を横切って、飛んでいた。

　火矢の着地点は、オオシロトカゲの群の、出現地一帯である。

　　　　　　　　　　　　　続く
　
　愚痴愚痴書いてないで、さっさと、相葉君、もとい、ミランを、将軍にしてあげたいんだけど、

　あの、とんでも上司。さあの前に、槍玉にされてた人なんか、

　「似た人を見るだけで、足がすくむ。」って言ってる。重症だよ。ＰＴＳＤじゃなかろうか。

　パートが、次々精神症状を起こしたら、労災訴訟が起こるだろうに。

　マイクロレコーダー買おうかな。面白いものが録れるだろうなぁ。・・・なんちゃって。

　　　二日にわたって、愚痴ってしまった。ごめんなさい。では、また次回。

　　　　　今日も、お越し下さって、ありがとうございました。