2012年05月30日
蝶々の標本作り

困った事に、見本の虫の標本の数が、
学生の数より少ないわけです。

人を押し退けて、「ウチが先!」と言えない娘。
これでは、提出期限に間に合わない。

そんな時、家の前に、アオスジアゲハの
無傷の死骸。「ラッキー


娘は喜び、さあは、逃げ回る。(虫、嫌い)

インターネットで調べて、初めての標本作り。
その器用さ。脱帽です。・・・親ばか炸裂・・・

The Song of Wind (216)
オオシロトカゲの体長は、人の背丈ほどである。
しかし、地を這う姿は、かなり大きく見える。
背の棘は、見るからに危険そうだし、毒もある。
しかし、基本的に、温暖な気候に、生息する生き物だ。
北の山国、それも、秋の深まった、この頃の気候は、
寒すぎるのだろう。そうでなくとも、冬に備えて、食い溜めを
する時期なのだ。現れた当初こそ、勢いに飽かせて、
様々な物を食い散らしたが、冷えた地面に、体温を奪われ
次第にその動きは、鈍くなりつつあった。
ミランは、鳥や獣と話したことはあったが、トカゲと話が、
通じるか知らん、と、躊躇しながら、馬を下り、近付いて見た。
「ね、何処から来たの?」
・・・寒い、寒い、寒い!!・・・
感じ取れたのは、それだけであった。
「困ったな・・・何処から、どうやって来たのか、
分かんないと、帰してやれないよ。
この辺の、生き物じゃないでしょ?
見たこと無いもん。
たぶん、ラムゼーの店で、皮だけ見た奴だと思う。
ね、どうやって、ここまで来たの?」
その時、更にやや下った辺りで、バシバシッ、と、
電撃の火花が散った。
驚いて駆けつけると、殊更に巨大なオオシロトカゲに
囲まれて、身動きできぬ人物がいた。
「神殿長殿!?」
一際小柄な、ニグ・エウビュコス神殿長は、ぱっくりと口を開けて、
自分を一飲みにせんと、襲い掛かってくる、オオシロトカゲを、
魔術師がよく使う、電撃で、追い払ったらしかった。
「何やってんですか、こんなトコで!
幾ら、寒さで、動きが鈍っていても、隙があったら、
食われちゃいますよ。ほら、乗って。」
ミランは、トカゲ共を刺激せぬよう、そぉっと馬を下り、
神殿長に手を貸して、馬上に乗せてやった。
そして、自分も、再び乗ろうとした時、何かが、藪の中に、
揺らいで見えた気がした。
・・・なんだ、あれ?・・・
藪の小枝を掻き分けた、向こうにあったものは・・・
何も無い、漆黒の闇だった。しかも、その闇から、今まさに、
オオシロトカゲが、にょろりと、這い出して来る所だったのだ。
「わあっ!!」
驚いて、ミランが飛び退ると、その声に刺激された、数頭が、
闇雲にミランの馬に、飛び掛った。馬上は、神殿長である。
御する者の無い馬は、驚いて飛び上がり、そのまま、
来た道を、駆け戻ってしまった。
・・・あらら・・・神殿長、振り落とされなきゃいいけど・・・
ミランは、改めて藪の中を、覗き込んだ。
もう闇は、無くなっている。
・・・黒い穴、って、この事だったんだ。
でも、無くなっちゃった。どうしたらいいんだろう?・・・
もし、オリザ姫がこの場に居れば、この麓の森全体を、
薄い黒い霧が、覆っている事に、気付いただろうが、
ミランには、それは見えなかった。
それより、ミランの心を占めていたのは、魔法か何かで、
連れて来られた、凶暴だが、哀れなオオシロトカゲ達を、
どうしたらいいか、その一点ばかりだった。
続く
ラムゼー・・・

記憶を食われて、捨てられた町です。
ソルダムが、賭けに勝って、魔女から記憶を奪い返し、直後に、射殺した時、
ミランの記憶は、全て戻って、ラムゼーで浮浪児のリーダーやってた時の記憶も、
ちゃんと残ってる、・・・と言う、設定です。



そこに、こいつの皮が売ってたって事は、ルテシアから、こいつ等の生息地へ、
結構簡単に、行けるって事です。これが、何を意味するか。



ディールヴァ城にいた、小柄な甲冑兵。イーヴェルに内通を勧めた、小柄な魔術師。
ナタレンスの神官に扮して、潜りこんでいた、ニグ。



そして、なぜ、アルフィーニは、祈祷に参列を、許されなかったのか。





謎解き、好きです。でも、ヒント、出しすぎたかも・・・そろそろ、第三章終わらせます。
ではまた次回



脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(4)
│ファンタジー
この記事へのコメント
やっと読むのが追いつきました( ^∀^)
個人的には動物?魔物?と会話できる能力は大好きなので
今後がすごく楽しみです。
個人的には動物?魔物?と会話できる能力は大好きなので
今後がすごく楽しみです。
Posted by LSC看板うさぎの「プー助」です。
at 2012年05月30日 14:51

さあ~ちゃん!
蝶でもキライナン・・・!
いっぱい、怪しい魔物が登場するのに・・・?
おおっ、素晴らしいファンの~~~ 登場です!
「プー助」さん よろしく(笑)
蝶でもキライナン・・・!
いっぱい、怪しい魔物が登場するのに・・・?
おおっ、素晴らしいファンの~~~ 登場です!
「プー助」さん よろしく(笑)
Posted by 風
at 2012年05月30日 16:23

Dear 「プー助」さん・・・で、よろしいんでしょうか?
うさぎさんの名前ですよね・・・
あの・・・もしかして、(1)から、全部読んで下さったんですか?
200回位を、一気読み?!
ありがとうございます!!感謝感激です。結構、大変だったんでは・・・?
ミランの能力については、「ハリー・ポッター」の様に、おどろおどろしい感じに、
しないように、気を付けてます。何より、ミランのモデルは、あの相葉雅紀だし・・・
どうやっても、おどろおどろしくは、なりません。(笑)
また、感想など、お聞かせいただければ、うれしいです。お待ち致してます!!
うさぎさんの名前ですよね・・・
あの・・・もしかして、(1)から、全部読んで下さったんですか?
200回位を、一気読み?!
ありがとうございます!!感謝感激です。結構、大変だったんでは・・・?
ミランの能力については、「ハリー・ポッター」の様に、おどろおどろしい感じに、
しないように、気を付けてます。何より、ミランのモデルは、あの相葉雅紀だし・・・
どうやっても、おどろおどろしくは、なりません。(笑)
また、感想など、お聞かせいただければ、うれしいです。お待ち致してます!!
Posted by さあちゃん
at 2012年05月31日 17:43

Dear 風さん
虫?駄目です!!トンボの羽の先をつまむか、カブトムシの甲羅を突っつくか、
その辺が、限界です。まして、死んでる虫なんて・・・気持ち悪う~~っ!!
ただ、ガラス越しに観察するのは、耐えられます。写真も大丈夫。なので、
巨大ダンゴムシを、頭の中で、暴れさせたりは、できるわけです。
実は、最終回のみ、既に下書きできてます。いつ、これをUPできるか。
かならず、できるように、がんばりますので、時々、応援コメント、お願いできれば、
・・・うれしいです。お待ち致しております。
虫?駄目です!!トンボの羽の先をつまむか、カブトムシの甲羅を突っつくか、
その辺が、限界です。まして、死んでる虫なんて・・・気持ち悪う~~っ!!
ただ、ガラス越しに観察するのは、耐えられます。写真も大丈夫。なので、
巨大ダンゴムシを、頭の中で、暴れさせたりは、できるわけです。
実は、最終回のみ、既に下書きできてます。いつ、これをUPできるか。
かならず、できるように、がんばりますので、時々、応援コメント、お願いできれば、
・・・うれしいです。お待ち致しております。
Posted by さあちゃん
at 2012年05月31日 18:03
