2012年05月23日

オランダの記念写真

オランダの記念写真
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 もう、15年も前の写真。kao_16

 今は、面影も無く・・・だから、出しちゃう。icon06

 kao_10かわいいでしょiconN05

 オランダから、帰国する前に撮った、

 観光記念写真。カメラ

 たった3年半だったけど、その後の、

 15年に匹敵する、濃~い3年半でした。

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   The Song of Wind (212)

 「司令は、どこへ行かれた!!」

 近くの兵士に、手当たり次第に尋ねるが、だれも、

はっきりと、所在を知らぬ。そう言えば、一番ミランの近くにいた、

十数人が、共に、姿を消している。

 ・・・一人じゃ、ないのか・・・

 早々と、敵の手に落ちたわけでは、なさそうだった。

 夜明けが迫り、松明が不要になってきた。

 「明かりを消せ!!山火事を起こしてはならぬ!」

 ユーディスが叫んだ。ミランに言わせたかったが、仕方なかった。

 その時、上の方で、わあわあと、激しい競り合いの声がした。

 ユーディスは、必死に山道を駆け上がった。

 そこでは・・・

 ユーディスは、我が目を疑った。

 ミランと、共に姿を消した十名ほどが、まるで、鬼神の如く、

剣を振るい、その間を、見たことの無い、三日月型の刃が、

三丁、唸りを上げて、飛び交っているではないか。

 唖然と見守っていたユーディスは、突然引き倒され、

我に返った。見れば、味方である。

 「何をする!」

 叫ぶ口元に、生暖かい飛沫がかかった。

 見上げると、ルテシア将校が、喉に鎌の刃を突き立て、

白目をむいて、今しも、倒れ掛かる所だった。

 飛沫は、吹き出る血しぶきだった。

 ユーディスが、立ち竦んだままでいたら、

鎌に首を、掻き切られていた所だったのだ。

 わぁっと、ルテシア兵士達が、浮き足立った。

 そこへ、遅れていた、バルツァード後続軍が追いついた。

 指揮官を失い、退路を絶たれた兵士の末路は、死か捕虜だ。

 我勝ちに離脱を試みる惨敗兵を、後続軍は、獲っては切り、

掴んでは刺した。殆ど、虐殺である。

 「止めろ!殺すな!!捕虜にするんだ!!」

 ユーディスは、猛り狂った兵士を、止めるのに、必死だった。

 明らかに、命乞いをした数人は、助けられたが、その頃には、

もう、ミランと、共にいた十名ほどは、そこにいない。

 見渡せば、遥か下方に土煙が見える。

 ユーディスは、今度は、慌てて今度は、山を下った。

 土煙は、見る間に、前線に吸い込まれていった。

 ・・・神出鬼没を、地で行く人だ・・・

 戦闘の最前線で、未知の武器に、ルテシア兵は、

為す術を持たなかった。一方、ミランの周囲にいる一隊は、

不思議な鎌の刃の動きを、見事に読み切っていた。

 決して、その軌道には、立たない。

 分けの判らぬ軍議の合間に、何時の間に、こんな、

郎党とも腹心とも言える、一派を作り上げていたのか。

 しかし、一人の鬼神が、幾ら活躍しようとも、

戦は、それ自体が、生き物であると言われる。

 規模が広がれば広がるほど、ミランの働きは、小さくなり、

戦の中に飲み込まれ、意味を成さなくなって来る。

 戦闘は、次第にその位置を、押し上げられ、

麓とは、言えない場所に、移動してきていた。

 ・・・だめだ。退却だ。・・・

 ユーディスは、この期に及んでも、ミランに命令を出させようと、

じたばたしていた。ようやく見つけたミランは、窪地に、

追い込まれて、危機に陥っていた。

 そもそも、司令官が馬を下りて、自ら斬り合いに加わっては、

いけないのである。ユーディスは、乗り手を失って、

うろうろしている馬の口を捉え、ミランに駆け寄った。

 その時だった。

 「ミラン!!」

 上空から、甲高い声が、降ってきた。

 と、同時に、燦然と輝く、黄金色の巨体が降り来たり、

地響きを立てて、着地した。

 「ドリス!!アルフィーニ!!」

 驚愕と畏怖に、両軍の兵士がたじろぐ。

 ドリスは、もう一人を、アルフィーニの背から、引き摺り下ろし、

ユーディスに押し付けて、怒鳴り声で言った。

 「そいつを逃がさないで!ソルダムと、黒い霧の

  情報を、持ってるかもしれない。」

 身軽くなった、ドリスとアルフィーニは、戦線の展開を、

あっという間に、有利に塗り替えていった。

 その様子を見たバルツァード兵が、一気に立ち直った。

 ユーディスは、押し付けられた大男と共に、後方へと、

離脱するしかない。

 黒い軽甲冑の大男。それは、遥かナタレンスで捕らわれた、

ネルンブ村の、テオ・ニコルだった。

           続く


 ミランが、飛び鎌を投げるシーンを、想像していて、face08あれ、どこかで見た・・・?と、思ったら、

 「VS嵐」で、相葉君が、新ゲーム一回目で、kao_16フリスビーを投げてた。

 どの道、みんな順番に、色々な役割をやるんだろうけど、iconN37まず初っ端、口切役のパサー。

 そのポーズが、飛び鎌投げと、似てるiconN04iconN04

 飛び鎌登場のシーンの頃には(2011.4.5.)、こういうゲームは、まだ、影も形もなかったはず。

 う~~~ん・・・多分、それらしい類似ポーズも、見たこと無かったと思う。・・・iconN05iconN05iconN05・・・

 偶然なのか、さあの所に来る神様が、予知させてくれるのかkao_01。だって、確立5分の1だよ。iconN37icon23

 では、また次回。iconN08kao06iconN08きょうも、お越し下さって、ありがとうございました。
 



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この記事へのコメント
さあちゃん、 こんちは!

コメントもらって ありがとう・・・
で、訪問したら、ウフ、 この可愛い 観光記念写真!
人生の 充実した時間が いっぱい詰まってるんですね、

Tha song of Wind

娘さんが アニュメか マンガにしてくれたら~嬉しいね!
Posted by 風 at 2012年05月24日 17:17
Dear 風さん
 親ばかに、乗って下さって、ありがとうございます。
 子供を、可愛いと言うのは、馬鹿親だけだと、分かっているんですが、つい・・・

 「風の歌」・・・実は、娘は、よく似たファンタジーを、マンガで書いているんですよ。
 世界観も、設定も、そっくりなんです。ストーリーや人物、モンスターとか、
魔法関連とかは、全然違いますが・・・
 なにせ、カバラやってないから、象徴性が危うい。
 宗教も倫理性も、弱いんだけど、知らない強みで、奇想天外な事を描く。
 その辺、年寄りは、勝てません。
 お互い、密かに、メジャー進出を目論見ながら、パソコンとノートを、汚している、
変な親子なんです。
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2012年05月25日 10:58
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