ぶるんねん文庫

　
　大学が始まり、御籠りまる猫娘も、

　部屋から出て、学生へ戻りました。

　で、不法侵入＆盗み撮り。

　春休みの成果

　何のアニメキャラか知らないが、

　可愛いじゃないですか。

　でも、手作り、どころか、型紙もない。

　燕尾服、ハイカラーフリルシャツ、

　ブルーのジレ、蝶ネクタイ、よく作ったよ。

　おまけに、クラウンの凝ってる事

　バザーの、手作りコーナーを担当した時の、残り物のボタンとビーズ、総ざらえされちゃった。

　でも、これ、ニワトリじゃないなぁ・・・ペンギンか


　　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（１９８）

　急な提案に、イーヴェルは、先から蒼ざめていた唇を、

わなわなと震わせ、激しく打ち出した、胸の鼓動を抑えつつ、

やっとの事で、言葉を搾り出した。

　「そ・・・それでは・・・領地の差配が、出来かねます。」

　「ディーレンに、公館を新築する。

　　全く丸投げにも、出来ないからな。

　　平時は、代官に管理させる。帰国の折の、滞在用に、

　　都風庭園付きの、近代的な館を、新築するのだ。

　　そうだ！噴水の真ん中に、私が三つ首犬を

　　打ち負かした石像を、作らせて建てよう。

　　さぞかし、見栄えがするぞ！！」

　「それは・・・あの・・・お兄様は、三つ首犬とは、

　　お戦いに、ならなかったのでは・・・？」

　イーヴェルの困惑をよそに、イヴェルトは、怒る事を忘れて、

新築する館の幻を、描き始めた。

　「話には、尾ひれが付き物だ。その内、それが真実となる。

　　お前も、勇者の妹と噂された方が、うれしかろう。」

　イーヴェルは、困り果てていた。

　用地の接収、費用、彫刻家の手配・・・

　考えただけでも、頭が混乱しそうになる。

　なにより、生まれ育ったこの城が、無くなる事への、

感傷など、イヴェルトには、理解できぬらしい。

　その時、ひどく控えめな、ノックの音がした。

　慌てて、イーヴェルが取次ぎの為に、ドアに駆け寄った。

　細く開けると、ルテシア軍の隊長達が、夜更けと言うのに、

甲冑姿で居並んでいる。イーヴェルも驚いたが、向こうも、

困った表情を浮かべた。

　「伯爵は、お休みか？」

　「いえ・・・」

　「何事だ？入れ！」

　部屋から、イヴェルトが呼び掛けた。

　隊長は、イーヴェルを通り越して、室内へ呼び掛けた。

　「お手数ですが、伯爵、廊下まで、ご足労願えませぬか？」

　機嫌良くなっていたイヴェルトは、気軽に立ち上がって、

　ドアを大きく開けた。

　が、甲冑兵達は、その手を引き、廊下へイヴェルトを出すと、

イーヴェルを部屋へ残し、ぴしゃりとドアを閉め切った。

　慌てたイーヴェルが、ドアに耳を当てると、騒ぎ立てる

兄の声と交錯して、隊長の声が聞こえた。

　「お静かに。兄上の捕縄姿を、妹御様に

　　お見せしたくは、ありません。

　　大人しく従って下されば、手荒な真似は致しません。

　　あなた様について、パストリア兵捕虜から、

　　重大な告発がありました。罪状は内通です。」

　ドアを、閉じられた部屋の中では、イーヴェルが、

魂を抜かれたように、座り込んでいた。

　　　　　　　　　　　　　　続く
　
　・・・だから、さあを怒らせると、怖いんですよ。

　この時代、スパイの嫌疑をかけられると、どうなるのかな

　中世の時代・・・色々ありますよね

　博物館まであったりするし・・・ではまた次回

　　　今日も、お越し下さって、ありがとうございました。