2012年02月25日
こごま便り 16 肉球だよ~ん!!


ちゃんと、肉球はあるのに、足音がする。
多分、爪の音。

かちかちかちかち
台所の床を、音を立てて歩いてる。
そして、ドアの前で、鳴く。
「開けて」
前の猫が、引っかいた痕のあるドア。
こごまは、自分で開けない。
行儀がいいのか、頭が悪いのか、不器用なのか
飼い主としては、・・・悩む・・・

The Song of Wind (174)
ジャドゥビスが書いた、城内調査申し入れの手紙は、
ディールヴァ城出入りの、御用商人に託された。
異例の早さで届いた返事に、一行は驚いたが、
その内容は、さらに一行を、驚愕させるものだった。
返事の主は、城主の妹、イーヴェル嬢である。
「調査の御必要はありません。
お探しの王女様達は、城内においでです。
しかし、兄と捜索隊には、知らせておりません。
私は怪異に惑わされ、己と城を滅ぼさんと、
パストリアに内通していたのです。
が、ある魔術師に諭され、目が覚めました。
今、この城は、パストリア軍の襲撃を
受けようとしています。彼らの目的は、表向き、
同盟国の王女様達の、奪還と保護。
しかし実は、ルテシアへの、侵略なのです。
どうか、王女様達と私を、共々、保護してください。
私はパストリア軍が攻め入れば、人質にされ、
兄と故国への、足枷となってしまいます。
どうか、我が身の呼び寄せた災いと、
お見捨てにならず、王女様達の為にも、
お聞き届け頂きたく、お願い申し上げます。」
思いがけない申し出に、皆は驚きはしたが、迷う事はなかった。
すぐに、セヴィリスが城内に潜入し、戸惑う使用人達を、
次々に逃がし、同時に、ジャドゥビスが荷馬車を手配し、
三王女と、イーヴェルを連れ出した。
最後に、夫の森番を心配して、城に残った乳母を、
シシィが説得して、すんでの所で、引っ張り出した。
その時には、すでにパストリア軍は、ひたひたと、
城郭に押し寄せつつあり、一見、子供に見える、
小柄なシシィと、年以上にやつした乳母は、
通いの老女中と、帰りを迎えに来た、孫娘と思われたのか、
ぎりぎりの所で、見逃されたのだった。
パストリア軍が、空き城に唖然とし、捜索隊が慌てて
クヌー川から引き返す頃、無事、荷馬車はディーレンに着き、
三王女は、姪のオリザ姫と、涙の再会を果たした。
しかし、城が落ちれば、城下町は一蓮托生である。
一行は、そのままディーレンを離れた。
再会の喜びに浸っておれば、直後に起こった、
住民の脱出騒動に、巻き込まれてしまう所だった。
日暮れ頃、ディーレンの騒動を潜り抜け、シシィが、
乳母を連れて、追いついて来た。
だが、クヌー川畔から、森番を連れ戻す筈の、
ケルビンが、なかなか戻らない。
森の木々間に離れて行く、ディールヴァ城の姿に、
イーヴェルは、ずっと泣き続けており、詳しい話は、
なかなか聞けなかった。
夜の闇に、城の面影も偲べなくなる頃、ようやく
諦めがついたのか、イーヴェルは泣き止んだ。
乳母が、懸命に宥めた事も、落ち着いた一因だろう。
一行は、前々日泊った宿場街に、夜半過ぎに着き、
とうに木戸を下ろした宿屋に、無理を頼んで入れて貰った。
夜明け近く、ケルビンが森番を連れて、やっと辿り着いた。
珍しく、騎馬姿のケルビンに、一行は意外な思いだったが、
森番も馬に乗っていたから、だれも、その違和感を、
口にする事は、なかった。
続く
・・・もっと、ここは、あっさり通過したかったんだけど、

回数を食ってしまった。第三章が、長くなる・・・











・・・って、やったのは、さあだけど・・・
では、また次回。



脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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