2011年11月23日

サフラン料理の季節 到来!!

サフラン料理の季節 到来!! 冬のお昼の御馳走

 リゾット・コン・エリンギに(2010.11.17)

 欠かせないのが、サフラン。

 色も香りもいい。icon06kao_21icon06

 パエリアにも、たっぷり。

 贅沢できるのも、この花のお陰iconN04kao_10iconN04

 尤も、家族は、有り難味を知らないから、

 「また、紫の花、植えてる」と、思っている。

 face09買うと高いんだよiconN06face03


   The Song of Wind (144)

 森外れの荒地に、突然建ちあがった、魔法の城郭に

ドリスとアルフィーニは、完全に、閉じ込められていた。

 外からは、どう見えているのか、皆目分からぬ。

 中の二人には、一見全うな、石造りの城の中に、

取り込まれただけに、思われたが、アルフィーニは、

陰の魔気に耐え切れず、ドラゴンに戻ってしまっている。

 それほど、この城の中は、隅々まで、アネッサ・リーの

波動が、満ち満ちているのだ。

  とにかく、暗い。

 屋根まで吹き抜けの、天井近くに、明り取りの小窓が、

数箇所、開いてはいるが、下まで、その光は届かない。

 床は、古い堅い木が、敷き詰められているようだが、

余りに暗くて、一歩が踏み出せない。目の前に危機が

迫っても、これでは、どうすることも出来ない。

 アルフィーニが、グワッと、火球を吐いた。

 石積みの壁にぶつかるだけ、かと見えたが、壁際に

篝火の灯台がある。

 アルフィーニは、そこに積まれた薪に、火を着けたのだ。

 やや、周囲が明るくなった。

 ドリスは、ほっとして、いからせていた肩を下ろした。

 暗闇で、ひどく緊張していたのに違いない。

 と、突然、最初の一台から、燃え広がるかの様に、

四方の壁際に、ずらりと並べられていた、灯台全てに、

火が着いた。そればかりか、天井の、鉄の輪を重ねた、

シャンデリアに立てられた、無数の蝋燭にも、一斉に火が灯った。

 辺りは、すっかり明るくなった。

 どうやら、王城の、古風な大広間のようである。

 ドリスは、周囲を見回し、下ろしていた肩を、再び上げた。

 激しい緊張の鼓動が、隣のアルフィーニに、伝わってくる。

 「どうした、ドリス?」

 「ここは・・・どういう事なんだろう・・・

  ノビリアの王宮そっくりだ。

  あの壁画も、掛け布も・・・ただ、あそこに・・・」

 ドリスの指差す先には、五段の上座がある。が・・・

 「・・・玉座がない。」

 確かにそこには、王と王妃の、座すべき席は無く

代わりに、額から顎までが、人の背丈ほどもある、

巨大な女の顔のレリーフが、壁面から浮き出している。

 輪状の飾り彫りに縁取られた、非常に美しい、整った顔立ちで、

実際に作られた物ならば、誰もが、火の女神だと、言うであろう

特徴を備えている。即ち、額と鬢が、炎の様に逆立った髪に

覆われているのである。

 だが、それを見たアルフィーニは、牙を剥き出し、

止められぬ唸り声を漏らした。

 「久しいの、トゥ・ファーレン。

  よもや、あの氷窟から、抜け出して来れようとは、

  思わなかったでな。」

 ドリスは、目を見張った。

 壁のレリーフの口が動いて、喋っている!!

 ただ、顔の上半分は、動いていない。彫像さながらに、

微動だにしない。巨大な口だけが、喋っているのだ。

 「まあよい。そなたに用はない。

  我の用あるのは、そこな娘子よ。

  なるほど、愛らしい。おのこが惚れるも、無理は無い。

  来やれ。我と共に。

  綺麗な翡翠の城に住まわせ、絹と毛皮で着飾らせようぞ。

  美食も金銀宝玉も、思いのままじゃ。

  先に手に入れた美男と、似合いの夫婦(めおと)にして、

  時無しの回廊で、仲良う飯事さしょうぞ。」

 ふらり、と、ドリスの体が揺らいだ。

 「そうそう、何も心配は無い。おのこは、そちに惚れておる。

  南の城で、待ち焦がれて居るのじゃ。

  共に来て、早う、我に人形遊びをさしやれ。」

 ドリスの体が、前にのめった。アルフィーニが叫んだ。

 「目を覚ませ!ドリス!!記憶を食われる!!」

 はっと、ドリスの頭が、真っ直ぐに持ち上がった。

 同時に、踏み出しかけていた足を、引っ込める。

 ドリスの足元の床の一部は、堅い木組みが、まるで

泥でにでも変じたように、波打ち、渦を巻いていたのだ。

          続く


 kao_16さっきCM見て、滅茶苦茶びっくりした。そして、「やば~~いiconN04iconN04」と、叫んでしまった。

 樹海の城に、ケルビンが一人で、先行調査に行ってます。

 そこで、あるトリックを仕込もうと・・・それが、CMの内容と、ダダ被りしてた。

 SF仕立てと、ファンタジーの違いが、あるとは言え、icon07kao11icon07

ここまで被るかiconN06って言うくらい、流れが似てる。icon11kao_12icon11

 どうしよう・・・これを変えると、ラストシーンが、変わって来ちゃう。

 「kao12kao_3kao12なんで~~っiconN04iconN04」と、叫ぶと、一緒に見てた娘が、

 「kao07予知能力とちゃうかiconN05」だって。

 王様と歌姫も、セヴィリスとマヤリス妃も、このCMも、さあの予知能力だって。kao_01

 あるかも・・・face07・・・では、また、次回kao06

   クラブばらクラブ今日も、お越し下さって、ありがとうございました。クラブばらクラブ


  

  

  

  

 

 

 



 



 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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