2011年10月12日

星の花 ブログ一周年!!!

星の花 ブログ一周年!!! アオバナと言う、

 友禅染の下絵用染料の為の

 栽培種がありますが、

 さあの好きなのは、野の花の露草。

 緑の葉の中に、どうしてこんなに

 青が、星のように輝くのでしょう。

    ★ ★ ★ ★ ★

 ブログ一周年。ハートkao_22iconN37ハート

 「風の歌」も順調・・・iconN05kao_01iconN05

 これからも、頑張ります。iconN08icon12ケーキicon12iconN08


   The  Song  of  Wind  (126)

 真夜中のジュノス邸は、騒然となった。

 テレサ夫人は、サーヴェンの介抱で、すぐに回復したが、

とうに寝入っていたベッドから、どう起き上がって、

ミリカを呼びに、居間へ行ったのか、全く覚えていなかった。

 ファーゴに操られた事は、明白だった。

 しかし、今度の被害者は、五歳の幼女。

 ミランの失踪とは、訳が違う。事は一刻を争う。

 ただ厄介なのは、ネレイド王が、どれほどの術を

体得しているか、未知数な事だ。

 マチアスと言う農夫を、黒い霧の騎士に、

仕立て上げた様に、魔法に心得の無い者まで、

己の手先に使う相手である。

 自身が、修行させた法術師を、盾に使ってくる事は、充分に

考えられる。対する此方は、一国の王を、相手にする事になる。

 「セヴィリス、手紙の写しを作ってくれないか。

  どれほどの効果があるか、分からないが、

  何も無いより、ましだろう。」

 ジャドゥビスの不安気な表情を、無理ないと感じ、

セヴィリスは、テーブルに向かい直した。

 急いで書き写す横で、同じようにオリザ姫が、もう一通を

書き写し始める。

 「その分は、どないするん?」

 シシィの質問に、少しも手を止めず、オリザ姫は淡々と答えた。

 「離宮の呪いを解くのよ。マヤリス妃を助けるの。」

 えっ?と、誰もが、耳を疑った。

 「死なはったんやないん?」

 「いいえ。魔法文字の手紙を、よく読んで。

  真っ先に、法術師になったネレイド陛下に、

  離宮の呪いを、解いて貰いたいと、書いてあるでしょう。

  後の一文も、建物の封印が、『私の寿命尽きた後に』

  残るかも知れないって。御自害かどうかは分からないけど、

  この度に亡くなられる事を、前提にした文じゃないのよ、これは。

  だから、王妃様は、亡くなってはいないと思うの。

  呪いを解いて、ネレイド陛下にお引き合わせすれば、

  陛下とファーゴを引き離せるわ。」

 「だが、呪いは、法術師にしか解けぬと・・・」

 ジャドゥビスは自分も、城内の見取り図を、縮写しながら、

疑問を残したくない一心で、尋ねた。

 「あら、勿論、離宮の呪いは、セヴィリスが解くのよ。

  でも、きっと誰もが、お亡くなりだと思うほど、

  王妃様は、深く眠っておられるのよ。

  それを、覚まして差し上げないと。

  お目覚めになった、王妃様に、事情をお話しする時に、

  写しをお見せすれば、話が早いと思うの。」

 「それを、誰が・・・?」

 「私とシシィとユリシアで・・・腕のいお医者様に頼んで、

  解毒剤を作ってもらうとか・・・何とかやって見るわ。」

 そんなに簡単な物ではあるまいと、誰もが危惧を覚えた。

 が、確かにマヤリス妃の覚醒が、ネレイド王の改心の

鍵と思われた。それに、もしかすると時間の経過で、

自然に目覚める巧みかも知れぬ。

 ただ、それは、最も有り得ないだろうとも思われた。

 だが、思案に耽る時間のないのも、事実だった。

 「よし、急ごう。セヴィリス、離宮の呪いが解けたら、

  直ちに、太陽宮へ来てくれ。」

 「わかった。ジャドゥビスは結局、単独行動か。」

 「大丈夫やって。女宮で、その顔やったら、

  ウィンク一個で、皆味方やわ。」

 シシィの混ぜっ返しを、ジャドゥビスは最後まで、

聞いてはいなかった。天馬に変じたアルフィーニが、

背にジャドゥビスを乗せ、直ちに飛翔してしまったのだ。

 幾呼吸もせぬうちに、太陽宮の奥庭上空に、到達する。

 まだ、動き回らぬ方がよいドリスを、ジュノス邸の

護衛に残し、他の一行も、それぞれの目的地に、散って行った。


 その頃、双眸を宙に据え、身動きならぬアルナス后に

引き合わされたミリカは、唯一つの事を、ファーゴに

迫られていた。

 「いい子だね。大事なおばあさまを、助けたければ、

  マヤリス王妃の手紙を、渡しなさい。」

 しかし、油断ならぬ奴に拉致された事を、自覚した子供は、

言いなりには、ならなかった。そればかりか、動けぬはずの

アルナス后までが、ミリカを守ろうとする、一心からか、

回らぬ口で、喋り始め、ファーゴを仰天させた。

 「この・・・この悪党・・・いたいけな子供まで・・・

  許さぬ・・・金輪際許さぬ・・・

  ・・・ネレイドも、今に目覚めよう・・・

  そなたの世の、終焉は、すぐそこじゃ・・・」

 怒りに任せたファーゴは、二人を後に、音高く扉を叩きつけ、

部屋を出て行った。

          続く


 kao_15う~~~ん・・・この回は、苦労しました。kao09kao11kao09

 だれが、何を、どこまで把握してるか、勘違いが見つかって、kao12kao_16kao12

修正してると、次々、文が繋がらなくなってきて・・・ほとんど、全面書き直し・・・iconN27icon08icon10

 ああしんど・・・iconN37iconN041周年記念の割りに、kao_9地味なシーンだし・・・

  では、また次回。iconN11iconN09iconN11今日もお越し下さって、ありがとうございました。
  



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(4)ファンタジー
この記事へのコメント
ブログ一周年ですか~♪
     それは、おめでとうございます。(^ω^)/

これからも益々、頑張って続けて下さいね、(ニコッ)^^
Posted by DreamDream at 2011年10月12日 01:06
Dear Dreamさん
 前回分に引き続き、お祝いコメントありがとうございます。
 いよいよ、第二章も、終わりに近付きました。
 それにしても、嵐にTOKIOにV6にKinki Kidsに、黒木メイサにmisonoって、
人気者のイメージ、これだけ拝借してるのに、誰も、気付いてくれないんですよ~!!
 そんなに、文章力ないですか~!?いつも、気になってます。(・○ ・;)
 ご意見、ご感想、待ってま~す。
 
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2011年10月12日 09:38
こんばんは~♪

アンコールに応えて・・また来ましたよ~ナンテ^^♪
ご意見、ご感想と言われても・・・う~ん?困ったな!!デスガ。。(笑)
さあちゃんの文章力はなかなかのもので凄いなっと正直、思ってます。
いつも書かれてる「あとがき」だって楽しいし面白いですよ!!

私では気の利いた事は云えないけど・・・
強いて云うならば、本を借りたり買って読む人は最初から、ある程度の意識とある種の覚悟?みたいなものを持って読んでると思うんですね~
それに対してブログでは、やはり「きまぐれ」みたいな部分は少なからずはあると思いますよ!!
その差かなぁ~??(よくは分からないけど・・)^^;

それとブログでは、今までの経験からタイトルが人々の関心を惹きつけるもの?であった時にはグ~ンと訪問者の数が増えます。
しかし、折角・・興味を持って訪問してくれた人でも例えば、単純な文字の羅列を目にしたら興味を半減させ帰ってしまうかも知れません。
その場合は、深く読んで貰う為には何らかの策が必要になって来るやも知れませんね~。

さあちゃんの文章力は間違いなく自信を持っても良いと思いますよ!!
だから何か工夫をすれば、きっと共感する人も多くなると思うので頑張って下さい~♪
(例えば記事アップの時間をブログ街道(笑)人通りの多い時間帯にするとか・・・)^^
Posted by DreamDream at 2011年10月15日 01:10
Dear Dreamさん
お返事、遅くなりました。ごめんなさい。
 わざわざ、再来訪下さってのコメント、恐縮です。
 何らかの工夫・・・街道の人通りの多い時間・・・
 本来、日記の場ですもんね。こんなトコで、小説書く方が、あほなんだ・・・
 って事は、分かってるんですけど、ただ、ちょっと、寂しくなる時が、あるんですよね。
 あんまり、NO Reactionの日々が続くと・・・
 まあ、視覚に訴えるのが、一番手っ取り早いんでしょうね。
でも、Dreamさんみたいに、上手な写真も撮れないし、絵を描くとなると・・・(恥!!)・・・なんですよ。
 趣味で書いてるんだけど、なんだか、飽き足らなくなる・・・
・・・時が、あります。
 Dreamさんお一人でも、読んでて下さるって、分かってるから、書き続けます。
 続けますから、読み続けてくださいね。おねがいしま~~す。
   
 
 
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2011年10月18日 09:07
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