2011年09月10日

パートのおばさんになってみて・・・

パートのおばさんになってみて・・・ 宣伝ではありません。face03

 古い本から・・・本

 父の会社で、配布した本らしい。

 定年前、最後の出向先が

 製粉関係の会社だったから。

 若い頃は、パン工場で、kao_16

 バイトしたとか・・・


 そう思えば、不思議な縁で、パン屋さんになって、約1ヶ月が、経ちました。kao11

 ブログのストックが、少なくなり、週3回、UPできない日が来そうで、kao_3怖いですkao_9

 別に、フランチャイズのパン屋さんに、情熱を捧げたくは、ないんだが・・・kao_4

 さあの最終目標は、作家になる事だけど、イラストレーターになりたい娘のため、

 今が、人生頑張り所icon16iconN04iconN04と、言う、心境なんです。

 パン屋さんと自分の間に、「時給tokei3iconN34tokei3」って言う、餌がぶら下がっているから、頑張れる。

 でも未だに、分からない事の方が、多すぎる。icon15kao_9icon15

 やはり、事前の説明や研修は、必要だったんじゃないだろうか。face07 face07 face07 


   The  Song  of  Wind  (112)

 上空で、黒い霧の網に捕らえられたミラン、ドリス、

アルフィーニを追って、必死に降下していたセヴィリスは、

森の木々が、目前に迫ってきた時、その枝と言う枝に、気味悪い、

異様に大きな赤腹蜘蛛が、群れているのを見つけ、降下を急止した。

 よく見ると、枝の間は、すべて、糸の巣が張られ、何処かに、

何かが掛かれば、即座に群れ全体が、攻撃を仕掛ける仕組みに見える。

 ただ、アルフィーニ達が落とされた所は、森の木々の無い、

やや、開けた所だった。セヴィリスは、空中からその場所を認め、

急いで近くに、降りようとした。
 
 が、後ろから、それを阻むものがある。

 ぎくりとして、振り返ると、十二節の長杖の下端を、

細い毛むくじゃらの、鉤爪ある腕が、捉えている。

 セヴィリスは怖気を震った。

 赤腹蜘蛛ではない、もう一段、厄介な化け物が、鎌首を上げて、

待ち構えていたらしい。

 無理に杖を引くと、ずるっと、枝間から、それが姿を現した。

 「それ」は、蜘蛛の頭と、八本の足を、痩せぎすな人の体に

くっつけた、文字通りの化け物であった。

 一応、衣らしきものを身にまとい、人としての知性は、

ありそうだったが、この場合、それは逆に、面倒なだけだった。

 いっそ、下等な虫の方が、倒すにしても、撒くにしても

気が楽と言うものだ。

 セヴィリスは、長杖を引き、何とかその鉤爪を、放させようとした。

 しかし、化け蜘蛛男は、しつこく、セヴィリスの杖にしがみ付き、

放すどころか、更にその足を、二本三本と伸ばして、杖を掴みに掛かる。

 ついに、前肢四本が杖を捕らえた。

 セヴィリスは、杖に化け蜘蛛男の体重を感じ、焦った。

 セヴィリスの浮遊力は、自分一人分のみである。

 杖に、蜘蛛男が乗り移れば、支えきれない。

 赤腹蜘蛛の群れの上に、落下してしまうだろう。

 進退窮まった、セヴィリスの右手から、念を込めた、

赤い熱球が放たれた。

 しかし、浮遊しながらでは、威力は半減する。

 命中しても、肢二本を放させるのが、やっとだ。

 しかも、ケルビンのように、続け様の攻撃もできない。

 化け蜘蛛男は、熱球が体躯に直撃しても、大して威力を

感じないようだった。子供の拳でも、当たったかのように、

僅かに身を引いて、がちがちと、バカにしたように、

ぎざぎざの顎を、鳴らして見せる。

 眼下の草っ原では、早や大乱戦が、繰り広げられている。

 セヴィリスは焦った。仲間を助勢せねばと思うのに、

腹を空かせているのか、縄張りを守ろうと言うのか、または、

遊びでちょっかいを出しているのか、厭味な、しつこいものに、

付き纏われてしまって、身動きが取れない。

 「放せ!放せってば!!」

 万策尽きて、セヴィリスは杖を振り回した。この幼稚な手が、

意外と効いて、蜘蛛男は、鉤爪一本を残して、肢を離した。

 しめた、と、セヴィリスは、もっと強く杖を振った。

 が、その一本が、人で言う利き手なのか、中々離れない。

 その時、ガサッという音と共に、込み合った枝々を突き破って、

金色のドラゴンが、浮上して来た。

 ボウガンに追われた、アルフィーニだった。

 アルフィーニは、セヴィリスを見つけ、安心したように、

表情を緩めたが、彼の長杖に、鉤爪を掛けている、

化け蜘蛛男を認めた瞬間、目は釣り上がり、口角は裂けて

牙が剥き出し、黄金のたてがみが、炎のように逆立った。

 化け蜘蛛男の方は、逆に、虚を衝かれ、一瞬動きを止めていた。

 その隙にセヴィリスが、杖を取り戻したのにも気付かず、

蜘蛛頭の複眼を、ぎらつかせたと思うと、突然、全くの蜘蛛

さながらに、木々の梢を渡って、物凄い勢いで、逃げ出したのだ。

 アルフィーニは、その後を、飛んで追いかける。

 セヴィリスは、慌てた。草っ原には、ミランとドリスの姿がない。

 迷う間はなかった。セヴィリスは、アルフィーニの後を追って飛んだ。

 先刻、突っ切った雲が、低く降りて来て、何時もより早く、

夕闇が迫って来ていた。

         続く


 化け蜘蛛男・・・誰iconN05・・・って、これから分かります。kao06kao_16kao06

 もっと困った事態も、見えない所で起こっていて、メンバーが、どんどんバラけていく。

 バラけたら、困るって言ってたんだけど、ここでは、バラけます。

 そして、また集結する。そして・・・して、最後は、ハート祝ハート続きで、終わるわけです。

  おバカで軽いミランが、本当の戦士になり、ひ弱なオリザ姫が、しっかり者の女王様になり、

生涯支えてくれる、立派な伴侶を得る、とか・・・誰だろうねiconN04iconN05kao01kao_13kao01

 一組は、もう、なんとなく分かるよねkao_13。でも、この時代、身分制が喧しい。

 どういうトリックがあるかなiconN05iconN05 おたのしみにiconN04iconN04

  では、また次回。クラブicon12iconN24icon12クラブ

        今日も、お越し下さって、ありがとうございました。



 




 

 

 




 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(4)ファンタジー
この記事へのコメント
ご無沙汰してます。「マンガ劇場」のどらせなです。

ワタシは4年前からパートのおばさんです。初めはフランチャイズの焼肉屋にいましたが去年からは知的障害をもつ人たちの作業所の職員になってます。
初めはこわごわだったんですが、最近では結構楽しんでやってます。おばさんなもんで言いたいことは言う。パートなもんであんまり責任も感じない。この前は利用者(しょうがいを持つ仲間)と一緒に歌うたってました。

自分の特性を、パートとはいえ、仕事の上でのどこかで生かすことができたらいいですよね。さあちゃんなら、今後その創造性をどこかで生かせる機会があるかも!?もしかしたら・・。

久々なのに長々失礼しました。
Posted by どらせな at 2011年09月10日 00:49
Dear どらせなさん
 お越し頂き、ありがとうございます。
パート1ヶ月にして、これほど、何も教えてくれない所って、あるだろうか?って思ってます。
冷凍冷蔵庫の中は、未だに、異次元空間です。焼成炉や発酵炉に至っては、息子達の数ⅢCの教科書より、意味不明です。
元々、お料理系は、最も自信ないものだったから、教わらないと、何も分からず、
分からない事があること自体が、悪いと言われると、どうする事も出来ません。
この事態を打開するためには、一刻も早く、夢を実現するしかないんですが・・・なかなか・・・
 いや~・・・ぐちっちゃいました。すみません。
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2011年09月11日 10:27
うぐぐ・・なかなかつらそうですね。

一ヶ月してみてそんな状態なら、他の働き先を考えてみるって手もありですよね。
社会経験の少ない若い子なら辛抱しろ!の一言ですみますけど、ワタシらの年代になると辛抱することイコール肉体の衰えになってしまう・・(!)この年になると、苦しい思いはあんまりしない方がいいです。早く老けちゃいますよ。

さあちゃんに合う仕事が他にあるような気がしますけど。

ちなみに、ワタシは今の仕事に会うまで3つほどパート変わってます。
Posted by どらせなどらせな at 2011年09月12日 22:47
Dear どらせなさん
 ご心配かけまして、すみません。
 実は、よく採用してくれたなっていう位、さあは、婆さんなんです。
 そして、何の特技も無い。車も無い。(免許はある)
他を探しても、多分似たような所しかないでしょう。
 辛いですけど、こう考えてます。
 『パートの居心地が良ければ、最終目標が、ぼやけてしまう。
  ここが嫌なら、死に物狂いで、目標達成に向かうしかない。』
 多趣味人間で、すぐわき見しちゃうから、そういう試練に
ぶつかったんです。きっと。
 いつか、脳味噌が無事なうちに、作家になりたい。
東京へ行って持込とか、考えてます。まず、先立つものを蓄えねば。
 40年目の決意です。がんばります。



  
  
 
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2011年09月14日 08:35
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