2011年08月27日

こごま便り 8

こごま便り 8 
 





















 実は、こごまは、暫く、家出を致しておりました。iconN04kao_16iconN04

 相当、どくろ怖い目に遭ったらしく、帰ってきてから、全然、家窓枠に上りません。みざる外を、見ない。みざる

 お姉ちゃんに、カレーご飯で誘われて、家に入って来てから、食べる食べるiconN04iconN04

 kao_18よっぽど、飢えてたらしい。育ち盛りの満一歳。いわざる外では、何にも食べてないはず。いわざる

 なぜかってiconN06彼は、猫の癖に、缶詰と生ものが苦手。さかなicon10さかなicon10さかなicon10

 野良猫君たちに、餌をやる人もいるけど、缶詰の臭いがする餌は、もらっても、食べられない。kao_15

 鳥や金魚を狙う事も、できないkao_01奇跡的に取れても、生だから、食べられない。kao_6icon10

 ウチのオヤジの、釣ってきた魚は、悉く、レンジでiconN07チンiconN07しないと、食べられない。kao11kao_16kao11

 う~~~ん・・・箱入り息子め・・・kao_01 




    The  Song  of  Wind  (106)

 ルテシアの都、ヘリアンタの南西にある、サイスの関所に、

足止めされていた、多くの旅人達が、今日こそ開門と、聞きつけて、

朝早くから、門前市を為す勢いで、続々と集まって来ていた。

 だが、開門は正午であった。

 人々は、ヘリアンタ側からの、開門の使者を待って、

ただ、行列に並んで、時を待つしかなかった。

 その人々の上で、晴れ渡っていた夏空が、文字通り、

一転、俄かに掻き曇った。

 突如、都の向こう側、東の外れの上空に、異様な黒雲が、

湧き上がり、都の空全体を、覆いつくしたのだ。

 サイスからは、その黒雲の、ほぼ全容が望めた。

 その雲の異様さは、非常な勢いで、上へと伸びる速度だった。

 何者かの見えない巨大な手が、捏ね上げているかのように、

あっという間に、むくむくと、雲の塔が立ち上がってゆく。

 人々は、それを指して、凶事の前触れかと、ざわめいた。

 そこへ、丁度、太陽宮からの使者が到着した。

 正午であった。関所の大門が、重々しい音と共に、開かれる。

 一般の旅人達より先に、役人の詰め所から、男爵に導かれて、

ジャドゥビス達が、大門をくぐる。人々がざわめいた。

 ずるい!とか、貴族も順番を守れ!とか野次の飛ぶ中、

多少、居心地悪く、一行はヘリアンタに、入りかかった。

 その時、すさまじい雷鳴が轟いた。

 そこにいた全ての者が、空を見上げた。

 ヘリアンタのどこかに、落雷したのに違いなかった。

 一人、こめかみを押さえて、蹲ったのは、ケルビンである。

 「この感じは・・・前にもあった。いつだっただろう・・・」

 「パパ、どないしたん?」

 前を、歩いていたシシィが、振り返り驚いた。

 ケルビンは、平衡感覚を失ったかのように、足を縺れさせ、

辛うじて路肩に、後続の人々を避けると、屈んだまま、

容易に、立ち上がれなくなっていたのだ。

 「どうした。気分が悪いのか?」

 ソルダムが、肩を貸して、立たせようとする。

 「すまない・・・ファーゴの、結界のせいだろうか。」

 「そうかも知れないわ。実は、私もなんだか、

  息苦しい感じがするの。」

 オリザ姫も、胸元を押さえた。

 入都後、ソルダムとシシィは、ケルビンの精査に従って、

すぐ、ユーディスの捜索。オリザ姫とジャドゥビスは、

ファーゴの影響が、都のどこまで、浸透しているか調べる、

と言う、当初の計画は、端から頓挫してしまったのだ。

 
 一方、ユーディスは、自分が追われているのか、いないのか、

判断がつかず、役人や兵士の姿に、恐々としていた。

 居場所を転々とし、窓の外の様子を窺い、足音に、

いちいち神経を尖らせる。

 普段、豪胆なユーディスを知るミリカは、それを間近に見て、

ついに、痺れを切らしたように言った。

 「あたし、シドさんの、おじいさまとおばあさまの家に、

  行った方がいいと思う。ねえ、どうして行かないの?」

 「しかし、彼等もまた、ファーゴに見張られていると言うし、

  追っ手を連れて、見張られている所に、行くのは・・・」

 「だって、おじちゃまを追っ駆けているのも、おじいさま達を

  見張ってるのも、ファーゴって言う人でしょ。

  同じ人が、やってるんなら、一箇所にまとめちゃっても、

  同じ事でしょ?」

 「だが、お年寄り達に、迷惑を掛ける事に、なるやも・・・」

 「でも、見張られてるのなんて、いやじゃない?

  おじちゃま、強いんだから、まとめて追っ払っちゃえば、

  おじいさま達のために、なるんじゃないの?」

 そうかもしれなかった。毒や化け蜘蛛を、自在に操り、

人を神隠しする相手だが、それを用心する事は、無理難題だ。

 だが、存外、真っ当に、兵力で出て来るなら、自分がいた方が、

まだ役に立つだろう。

 ユーディスは、意を決して、ミリカと共に、目立たぬ

裏通りの、木賃宿を出た。日暮れて動くと、かえって目立つ。

 急に曇った空は、幸い、一発の雷だけで、晴れ始めた。

 表通りに出ると、先程の落雷で、虜囚となっていた王妃の、

住まいが火事だと、人々が声高に騒いでいる。

 二人は、よもやそれが、自分達に関わりがあるとは思わず、

道端で、口々に意見を述べ合う、人々の間をすり抜け、

シドの祖父母宅へと、足を急がせた。


 虜囚宮の落雷は、王妃の住まいから、人々を追い出す為に、

狙い済まして、落ちたのに違いないと、誰もが考えた。

 それほど的確に、炎は、侍女や女官達の、詰め所から

出入り口にかけてを、焼き尽くし、その割りに、

王妃の居間や、寝室のあたりは、火の回った様子が無い。

 しかし、焼けた瓦礫に覆われ、焼け残った所にも、

容易に近づく事は、当分、出来そうも無い。

 焼け出された、喪服の侍女や女官達は、当分の暇が出された。

三々五々に散って行く、女達の中には、良い家の者も多く、

噂を聞きつけ、早くも実家から、迎えの馬車が来たりする。

 その内の一台が、アルナス后の前に止まった。

 女官の一人が、声を掛けてくれた。

 「コンヴァラリア男爵の、お使者様。

  サイスまで、お送り致します。どうぞお乗り下さい。」

 アルナス后は迷った。実は、男爵と面識が無い。

 ヘリアンタを出ても、タンベルディまで、戻る当ても無い。

 路銀の一銭も無いのだ。

 それに、共にさらわれた、テオとマチアスは、どうしただろう。

 懐には、マヤリス妃の手紙が、しっかりと、しまわれている。

 ・・・王妃様の御意思の通りに、するしかない・・・

 アルナス后は、女官に頼んだ。

 「テレサ・ジュノス様のお屋敷を、ご存知でしょうか。

  このような場合ですが、ヘリアンタまで来て、

  お会いせずに帰る訳に、行かぬ方なのです。

  ジュノス様の所へ、お連れ頂けませんでしょうか。」

 女官が言った。

 「大抵のお屋敷は、御者が存じております。

  お送り致しましょう。いざ、お乗りを。」

         続く
 
 
     つりtenki_1さかなicon10つりtenki_1さかなicon10

 (始めの続き)

 だから、オヤジの魚をさばいて、チンするのは、さあの役。face03 face03 face03

 ただ、さあは、あんまり、これをやると、祟られる・・・・icon11kao12kao_12kao12icon11

 ホントです。どくろスペードどくろスペードどくろ車をぶつけたり、どぶにはまったり、酷い目に会う。kao09kao12kao09
  
     iconN05何でだろう・・・iconN05

 では、また次回iconN12iconN13iconN12。今日もお越し下さって、ありがとうございました。



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