2011年08月28日

こごま便り 9

こごま便り 9 
 家icon16家出から帰った、こごまは

 時々、無防備に寝てる事があります。

 face04いびき熟睡してると思って、ケータイを

 そぉっと向けると、やっぱり、だめで

 「んにゃあiconN05

 と、目を開ける。目

 万歳で寝てるの、撮らせてよkao08

 だめiconN06

 



   The  Song  of  Wind  (107)

 都ヘリアンタに入るなり、具合の悪くなった、ケルビンと

オリザ姫だったが、幸い、ケルビンは、すぐに回復した。

 しかし、基礎体力の無いオリザ姫は、一度悪くなると、

なかなか回復しない。食欲もなく、肩で重い息をする。

 「どこか落ち着いた所で、結界を張って、ファーゴの影響を、

  完全に断ち切れば、よくなると思うのだが・・・」

 だが、上等の宿屋は、どこもいっぱいだった。

 急な出陣を、騎士や士官の家族が、見送りに来て、

そのまま、逗留しているのだ。

 安宿は、下級兵士の家族が多く泊り、早くも、稼業に戻るために、

空き始めていたが、上宿ほど、空き難くなっている。

 「シドは、自分の祖父母の所へ行くようにと、言っていた。

  迷惑を掛けるだろうと、断ったのだが、寄らせて貰った方が

  よさそうだな。」

 ソルダムが提案した。中級地方貴族の、上屋敷街にある、

シドの祖父母宅なら、静かで、落ち着いているに違いない。

 「お邪魔させて頂けるなら、その方が・・・」

 オリザ姫も同意した。ファーゴの影響でなく、本当の病気なら、

宿屋では、医師を呼ぶのも大変だ。ケルビンは、医術に詳しくない。

 セヴィリスがいない今、無理は禁物だ。

 一行は、オリザ姫のために、貸し馬を一頭借りると、

太陽宮の北西側、閑静な御屋敷町を目指して、

ゆっくりと歩き出した。

 
 シドの祖父母の屋敷の、少し手前で、馬車から

降ろして貰ったアルナス后は、ためらいがちな足取りで、

前庭の、華奢な鉄の門を、押した。

 チリンと、門の上部つけられた鈴が鳴る。

 「どちら様で?」

 年のいった、家令が現れた。

 「王妃、マヤリス様の使いで、参りました。

  ジュノス様ご夫妻に、お取次ぎを。」

 家令は、一瞬、は?と言うように、首を傾げたが、

急に慌て出し、奥へ引っ込んだ。

 ややあって、別の老人が現れた。シドの祖父だろう。

 アルナス后は、マヤリス妃の手紙を、取り出した。

 今のアルナス后の、身分を明かすものは、他には無い。

 だが、それは必要なかった。

 シドの祖父、サーヴェンは、アルナス后の姿を認めると、急いで、

門を手ずから開き、石畳に跪いた。

 「セシル姫様。このような拙宅に、ようこそ。

  突然のお越しで、驚きました。

  が、まずは、お通り下されませ。中でお寛ぎの程を。」

 「わらわを、見知ってか?」

 老人は、満面の笑顔だった。

 「若い頃、お傍仕えの、一人でありました。

  そのご縁で、六年前、お里帰りの際、護衛の列に

  加えられまして、お傍近くに、侍しておりました。

  ご存知ありますまい。大勢の内の、一人でした故。」

 「左様であったか・・・済まぬ事を。名も顔も、覚えておらず、

  その上、厄介をかけに参った。申し訳ない。」

 アルナス后は、本気で恥じ入った。

 今まで、入れ替わり立ち替わりする、大勢の近習達の

名や顔を、覚えようなどと、考えた事も無かったのだ。

 「いやいや、員数が多い事ゆえ、無理ありませぬ。

  それより、日が傾きました。中へどうぞ、どうぞ。」

 その時、

 「アルナスおばあさま!!」

 庭の柵の向こうから、幼い子供の、叫び声がした。

 「ミリカ!!どうして、ここへ?ユーディスまで・・・」

 アルナス后は、驚きを隠せなかったが、サーヴェンも

目を見開いていた。ユーディスも、六年前に、

ヘリアンタに来ており、サーヴェンは、彼も知っていたのだ。

 「これは、これは・・・大事な方々が、この様な所で。

  兎も角、皆様、日が暮れますゆえ、早く中へ。」

 サーヴェンが、皆を急かした時だった。

 「その一行、そのまま。」

 黒い軍団が、当主の断りなく、庭に雪崩れ込んだ。

 「バルツァード王太后、セシル・アルナス殿。

  お探ししましたぞ。いざ、太陽宮にお越しを。」

      続く


   かたつむりねこかたつむり かたつむりねこかたつむり

 たぶん、こごまは、猫としては、かなりトロいんだろうな。kao05

 前に、猫を飼った時は、外へ出すなと、獣医さんに言われて、随分頑張ったが、

一度出ると、味をしめて、網戸を自分で、開けて出るようになって、

結局、それが元で、皆いなくなったicon11kao_18icon11

 だけど、こごまは、どうも違う。kao11

 今だに、襖を開けられない。5㎝の、隙間があってもだめ。kao_16

 kao_9。戸棚にも、もう、登らない。kao_23叱られたから。

 icon06ねこicon06いい子なんだが、スリルを求めない、ビビリのトロ猫

 ・・・それが、こごまです。1歳のお誕生。icon12ケーキicon12(確か、8月24日だったはず。)おめでとうiconN32

 では、また、次回。クラブダイヤクラブ今日も、お越し下さって、ありがとうございました。



 
 

 

 

 
 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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