2011年05月15日
ねぎ畑の天使

息子の友達(北海道出身)が来た時、プランターを見て、
「おおっ!ねぎだぁっ!!」

と、感激してくれましたが、関西人には、当たり前のコト。

買ってきた葱の根っこを、植えてあるだけ。

そこに、春先から生えてきたのは、「ナガミヒナゲシ」
帰化植物なので、増やさないように、とか・・・

でも放っておくと、当然咲く。赤い4枚の花弁で。



葱の中に、舞い降りた花の天使。
The Song of Wind (63)
アルフィーニは、低く垂れ込めた雨雲に紛れながら、
必死にソルダムを探した。
このままでは三人が、両軍の斬り合いに、巻き込まれると、
上空で、ハラハラしているうちに、モーズロードンの軍船は
大灯台下の沖に、着いてしまった。
はしけを下ろす準備も整っている。
墓陵島側は、もう崖の上一面に、駐留軍が展開している。
アルフィーニは、降りられない。
仕方なく、島の北端、岩礁地帯へ向かう。
天候は悪い。風は雨の予兆をはらみ、波も荒くなっている。
奇岩の林立する地帯は、大型船が通るには、不向きだし、
ここに慣れた漁師も、今日は来ないだろう。
見つからずに降下できる所が、他に余り無い島だった。
アルフィーニはドラゴンに戻って、木々の下生えの間に降り、
ソルダムに会う方法を、考えようとした。
ところが、岩場を緑に覆った草木の下は、
平らな地面ではなかった。
丁度、アルフィーニの胴回りほどの穴が、円錐状の窪みに
空いていたのだ。尻尾を下にしたアルフィーニは、
すっぽりと、そこから下の鍾乳洞へ、落ちてしまった。
天馬の姿なら、翼が引っかかって、大怪我を負うところだった。
しかし、運が良かったとは、到底言えない。
アルフィーニは、自分の落ちた穴を見上げ、ため息をついた。
暗い丸天井の真ん中に、ぽっかりと穴がある。
天井は高く、穴は、満月ほどの大きさに見える。
仕掛けに嵌った川魚と同じで、穴はあっても、出られないのだ。
落ちた時は、翼を畳んでいたが、飛んで出るなら、翼は広げて、
羽ばたかねばならない。羽ばたけば、穴の縁に翼が引っかかる。
通り抜ける時に、翼を畳むには、加速が必要だが、
充分な加速を得るほど、天井は高くない。
進退窮まるとは、このことだろう。
アルフィーニは、上の穴からの脱出を諦めて、
鍾乳洞の横穴を、探す事にした。絶壁の上部に出られれば、
天馬になって、脱出できるだろう。幸い、ロバになれば、
かなり狭いところでも、通り抜けられる。
アルフィーニはロバの姿で、脱出口を探し始めた。
鍾乳洞は、奇岩の内側を、更に奇妙な形にえぐりながら、
横へ延びては、下へ降りて行く。まるで、つづら折れの
下り道を行くようだ。それに足場が悪い。
地下水に濡れた床は、磨いたようなつるつるか、
粘土状の泥である。外に降り出した雨も加わり、
地下水は流れ始めていた。ロバでは、もう歩けない。
蹄を踏ん張ると、逆につるりと滑ってしまった。
後は、水と共に落ちるしかない。
墜落の恐怖に、思わずドラゴンに戻ってしまうと、
巨体を覆う硬い鱗に当たって、鍾乳石や石筍が、
見る間に、砕け散って行く。
ようやく、糸の束を垂らしたのような石柱に、
鋭い爪を掛けて、滑落を止める事に成功した。
光は、どこか岩の割れ目から、差し込んでいて、
真っ暗ではない。それに照らされた、鍾乳石が白い。
・・・・・白い石・・・・・
もしかしたら自分は、誰よりも早く、セヴィリスの所へ
近付いているのではないだろうか。
アルフィーニは必死に、五感を研ぎ澄ました。
コーブリオンの魔道対決に、破れて以来、獣の地位に
甘んじていたのが、悔やまれた。ドラゴンのまま、
魔術が使えるか、試そうともしなかったのだ。
だが今、アルフィーニは、セヴィリス救出のために、
本気で、本性に立ち返りたいと願った。
二百数十年前、『西から来た竜の貴婦人』と、
人々に畏怖された、かつての自身にである。
続く
だから、



年が・・・


よかったね、ケルビン。まだ上がいたよ


じつは、更に上も出て来る予定・・・






説明の補足をいたします。
コーブリオンはバルツァードの南ですが、かなり北国です。
首都ベルバビーノは、ケルビンの家のある所で、
別名、




ヨロシク





今日も、お越し下さって、ありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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