2011年04月14日
多賀大社の桜


家の大掃除をしていたら、古いお守りがいくつか・・・

観光地のとか、実家の近くとか・・・色々ありました。

でも、仮にも○○神社って書いてある物を、ゴミ箱にも入れられず、

お多賀さんに納めて来よう、と、思い立って、行って来ました。

4月9日でした。個人的に、枝垂桜が好きです。






The Song of Wind (49)
黒ずくめの兵士達は、正真正銘の、ルテシア軍だった。
騎馬は一騎。だが、歩兵達は既に、ボウガンと剣を構えて、
じりじりと取り囲んだ円陣を、狭めてきている。
アルフィーニが、癇を立てていなないた。
ボウガンを恐れているのだ。
「大隠者、ジョルジオ・ダルトン殿とお見受けするが?」
「いかにも」
言葉は丁寧だが、騎乗のまま、隊長が問い掛けた。
「ルテシア参謀長、ダトゥーラ・ファーゴ様が、
是非一度、会談をと、申し越されているはずだが、
何故、出向かれぬ?参謀長はお忙しいゆえ、
無理を承知で、御出でを請うて居られるのに、
断りに、居留守では、余りに失礼ではないか?」
「はて、断りはしたが、居留守の覚えはない。」
「どちらにせよ、今回は、いかなる事があろうとも、
ヘリアンタへ、お連れいたす。よろしいな。」
兵士の円陣は、もう、ダルトンから一番遠い、ソルダムの
手の届く距離まで、迫って来ていた。
「今すぐは、ならぬの。一刻ばかり、後にされよ。」
「ご同行の方々も、お伴いせよと、言い付かっておる。
この方々か?」
全員が、色をなした。何よりまずいのは、ソルダムだ。
ルテシア北部とバルツァードは、国境を接している。
ヘリアンタへ連行されたら、今度は、ルテシア対
バルツァードの、戦の火種になりかねない。
ダルトンは、しゃあしゃあと言ってのけた。
「同行者などおらぬの。人は常に一人じゃ。
生れ落ちた瞬間から、死の淵を跨ぐまで、一人、
孤独と戦うのが、人たる者の本来のありようじゃ。」
しかし、この禅問答は、哲学者ならぬ隊長を、
酷く怒らせたようだった。問答無用で、いきなりボウガンを
発射させたのだ。アルフィーニは、恐怖の余り、突然
飛び立ってしまった。シシィは、まだ地上だ。
「パパ!!」
「シシィ!!」
ケルビンの声は、上空に消えかけている。
「アルフィーニ!もどってくれ。シシィが乗ってないんだ。」
しかし、一旦恐怖に火が着くと、アルフィーニは止まらない。
地上では、飛び上がったものは、仕方ないので、
残りの人員を取り込めようと、一気に兵士等が、襲い掛かってきた。
ダルトンが、長杖で手近の兵を、どっと突いた。同時に叫ぶ。
「一同、散れぇっ!!!」
一斉に、皆が四方に散った。ダルトンを救おうと、
駆け寄ったジャドゥビスは、逆にダルトンに突き飛ばされて、
ミランと共に、円陣の外に、飛び出した。
アルフィーニに乗りそこなったシシィは、ソルダムに
手を取られて、駆け出した。ソルダムは途中、
足の遅いオリザ姫に、難儀しているドリスに気付き、
残る手で、姫の腕をも捕まえ、後も見ず走った。
しかし、その耳には、ダルトンの最後の言葉が、
しっかりと、捉えられていた。
「ソルダム!姫を、皆を頼む!!皆をまとめてくれ!!
そして、セヴィリスを助けてやってくれ!セヴィリスは、
『白い石の玉座の間』にいる。頼むぞ!!」
まだ、暮れ切っていない脇街道を、女性三人を連れて
走りながら、ソルダムは、自分自身に問い続けていた。
これから、どうするべきか。故国を捨てた王が、
為せる事は何だろうか。答えの見えない問いに、
ソルダムは、迷い続けている。
続く
また、登場人物ふやして・・・と、お叱りを受けそうですが、


ファーゴ参謀長。前に出てます。(名前は出してない) どこでしょう。

細かく読んで頂くと、後で、「あれは、この事だったのか!!」

みたいな箇所が、多々あります。お楽しみに。


今日も、お越し下さって、ありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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