2011年04月12日

シクラメン 元気です

シクラメン 元気です
 今年も、無事に冬を越しました。kao_10

 そして、つぼみがどっさり。大丈夫なんかな?kao11

 凄く心配。なんでかって・・・つぼみが白いんだな・・・kao_16

 濃いピンクのはずなのに・・・iconN05


      The  Song  of  Wind  (48)

 シシィは、散々泣いたと見えて、少し目の縁を赤くしていた。

 しかし、ソルダムの前では、いつもの明るい調子に戻っていた。

 「おおきに。ソルダムのおかげで、パパに会えたし、

  旅も順調やったし、なにより、めっちゃ楽しかった。」

 「コパロスに帰るのだな。・・・元気で・・・」

 ケルビンは、ジャドゥビスに、すまなさそうに言った。

 「火急の時だとは、重々承知しているが、どうしても、

  気持ちの整理がつかない。二日だけ待っていてくれぬか。

  シシィを連れ帰り、妻の墓に詣でて、必ず戻る。

  アルフィーニの天馬なら、コパロスまで一日で着ける。」

 「往復二日・・・仕方あるまい。不測の事態じゃ。

  アルフィーニ、大儀であろうが、行ってやってくれるか?」

 しかしアルフィーニは、ひどく不機嫌そうだった。

 ぶるぶると首を振り回し、前足を落ち着き無く、踏み鳴らす。

 「どうしたの、アルフィーニ?まだ、傷が痛いの?」

 オリザ姫が、優しく声をかけても収まらない。

 ミランが、ぼそっと一人ごちた。

 「だって、二人乗せると、スピード落ちちゃって、

  一日で着かないって。」

 「なんだって?どういうことだ?」

 ケルビンが、色をなして詰め寄った。ミランは、口ごもりながら、

それでも言った方がいいとばかりに、喋り出した。

 「だからぁ、一人乗せるだけなら、コパロスってとこまで、

  一日で行けるけど、二人乗せると、飛ぶだけでやっとだから、

  そんなに速く飛べないんだって・・・ね?」

 全員が、呆気に取られた。

 アルフィーニだけが、わが意を得たりとばかりに、

ふんふんと鼻を鳴らして、うなずいている。

 「ミラン・・・あなた、アルフィーニの言ってる事がわかるの?」

 「わかる・・・っていうか、この馬、ただもんじゃないよね。

  空飛べるらしいけど、それだけじゃなくて、

  きちんと、まとまった話できるから、驚いた。

  普通、動物って、そんなに数とかの話、しないんだけど。」

 「と、いうことは、アルフィーニだけでなく、動物全般と話せると?」

 「全部は、無理!」

  ジャドゥビスの、語気鋭い質問に、

  ミランは少し焦って、両手を顔の前で振り回した。

 「ちゃんと、話したがってる動物でないと。

  それでも、筋の通んない話ばっかだから。」

 「変わった武器の使い手で、動物と話せる仲間・・・

  いた方が良くはないかの?」

 ジャドゥビスが、口を「へ」の字に、ひん曲げた。

 ダルトンの言い分は分かる。自分よりもさらに、ドラゴンの言葉を、

ミランは、確実に聞き取ってくれる。手放したくはないだろう。

 「・・・それより、ケルビンはどうなります?

  今のミランの言葉通りなら、二日で往復はできない。

  いや、出来るか・・・ケルビンが自分で飛べば・・・」

 ジャドゥビスは、とりあえず、ミランの問題を先送りした。

 「いや、今は飛べまい。気の乱れている時、無理は禁物じゃ。」

 ジャドゥビスの、苛立ちを知るケルビンは、しばらくだまって

思案に暮れていたが、ややあって、心を決めたようだった。

 「皆は、先に出発していてくれ。ラゥオールフィアまでの途中で、

  追い着けるだろう。そうだな・・・パストリアの最南端、

  パティラを目指してくれ。オリザ姫の精神波が、

  私にはわかりやすい。姫がいれば、必ず追い着く。」

 話に決着がついたと見て、アルフィーニが姿を変えた。

 刻は日没、黄昏時。

 純白の翼ある姿が、赤金色に輝くのを見て、ミランは感心しきりだ。

 「すっご~い・・・オレ、あの黒馬のまま、飛ぶかと思った。」

 得意気に、アルフィーニは首を上げ、緩く羽ばたいて見せた。

 ケルビンが、その背に跨る。

 「さあ、シシィ」

 シシィは、ソルダムに駆け寄り、別れの名残に、何かを渡そうと、

首筋に手をやった、その時だった。

 「その御一行。そのまま、動かれるな。」

 夕闇の向こうから、黒ずくめの兵士の一団が、ひたひたと、

皆を遠巻きに、取り囲みつつあった。

          続く


 あらら・・・また何かありそうな雰囲気・・・

 それより、私、火山だ、地震だ、洪水だって書いたけど、tenki_1 icon05 tenki_1 icon05 tenki_1

さすがに津波だけは書かなかったな、kao11と思って、読み返して、

びっくり、ずっこけました。「山津波」って・・・kao09 kao12 kao09 kao12 kao09

 筆の勢いか、何かに取り憑かれたのか、下書きにない単語が・・・kao_12icon15

 自分で、自分が怖くなるface07・・・これ以上現実と、リンクしないでくれぇiconN04iconN04

 って、祈りながら書いてます。icon12iconN08icon12

 では、また、次回・・・トマト あり トマト あり トマト

        今日も、お越し下さって、ありがとうございました。

     





 



   




  

  

  
 

 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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