ぶるんねん文庫

　できあがり！！

　あとは、後ろのワイヤーを、コームか、ブローチピンに付けて、

始末したら、ＯＫです。

　長い事、「つくりかた」にお付き合い頂き、ありがとうございました。

　次から、どうしようかな　　

　思案中です。


　　　　　Ｔｈｅ　　Ｓｏｎｇ　　ｏｆ　　Ｗｉｎｄ　　（２９）

　怪奇現象の城。出口の見えない闇の道。

　仲間達は、取り憑かれ、怪我をし、行方が知れない。
　
　しかし、ジャドゥビスは迷わなかった。

　短剣で飾り布を切り裂くと、それで、ティムの両手両足を縛り上げ、

さらに猿轡まで噛ませた。もし、目覚めて正気に戻っていなければ、

浅手とはいえ、怪我を負ったカイン一人では、手に負えなくなる。

　「明日、船から衛士隊が、私を迎えに来る。そうしたら、

　　隊長だけをこの部屋へ入れて、ティムが錯乱し、

　　自分は怪我をしたと、本当の事を言うんだ。

　　ただし、私は、王妃のお返事が、まだ戴けてないので、

　　滞在を二日延ばす事にする、と言って置いてくれ。

　　そして、船に二人で戻れ。」

　「そんな・・・我々だけ安全圏に逃げろと・・・？」

　「もう、充分に働いてくれたよ。船医に診せて、よく手当てして

　　貰ってくれ。ティムは、可哀想だが、目を覚ましても、

　　このまま、モーズロードンまで、監視付きで連れ帰れ。

　　王宮付き魔術師に診せるまで、縄を解くな。」

　「連れ帰る、と言う事は、ジャドゥビス様は・・・？」

　「二日たって、私からの知らせが無いか、それまでに

　　怪異が、町や港に及ぶ気配があれば、直ちに出港、帰国せよ。

　　そして、アイオロス陛下と父上に、お前が見たままを

　　報告しろ。後は、お二方が判断なさる。」

　カインは、その責任の重大さに気づいて、真っ青になった。

　「できません！・・・私の言い方一つで、戦の火種とも、

　　なりかねない・・・第一、ジャドゥビス様が

　　城内に居られるまま、万一そうなったら・・・」

　ジャドゥビスは、小さく溜息をついた。

　「その時のための三男坊、と言うことさ。」

　長兄は、モンティエ公爵の跡取り。次兄は、公都大神殿の神殿長。

　気楽気ままの身分を謳歌していたのは、故国の捨石に

なる為だったかも知れぬ。戦になり、人質にされても、

心痛めるのは、父母のみであろうから。

　「オリザ姫、お聞きの通りです。私とドリスは、何としても、

　　あなたのお母上の、お返事を持ち帰らねば、なりません。

　　しかし、両陛下も、この城全体も、何かに取り憑かれている。

　　それを退けられるのは、あなただけだと、ダルトンも

　　ケルビンも言っていた。

　　馬車の中で私達は、城を取り巻く、黒い霧を見たが、

　　あなたは、さらにその中に、化け物をじかに見たはずだ。

　　その化け物を、退治せねばなりません。

　　あなたの手に、ご両親と城を取り戻し、両国を戦にせぬ為に。

　　さあ！」

　オリザ姫は、暗闇に踏み込む恐怖に、震えていたが、

意を決して、ジャドゥビスの差し出す手を取り、持ち上がった

壁をくぐった。床を踏むと、閉じる仕掛けがあるらしく、

カインの必死の呼びかけを残して、二人の背後で、

重い壁の扉が、微かな響きと共に、閉じていった。　　

　　　　　　　　続く

　長々したセリフが、いらないか、カッコ良過ぎか、ですね。

　実体三次元モデル（）に、頭の中で、喋らせた時は、

カッコ良かったんだけど、書くと、だらだらしてますかね


　イラストを、描いてくださるかも知れない方からの、コメント

大変ありがたくお受けしたいのですが、なにしろ、お互い、

子連れ主婦の身。無理ない程度で。それに、私、パソコンの扱いが、

・・・よくわかってない・・・

　私の失敗で、ややこしい事になると、申し訳ないので、

もし絵ができたら、あちら様のブログに、って言う方が、

双方、気が楽かな

　って、思うんですが、どんなもんでしょう。　　　　　

　　　　　　　では、次回、いよいよ、でるかな　　　

　　　　　　　　　　今日も、お越し下さって、ありがとうございました