2011年02月14日

つくりかた 十八

つくりかた 十八
 千枚通しで、お花の真ん中に、ぐさっと穴をあけます。kao_15

 土台まで通します。point_11

 ラインストーンに通したワイヤーには、

フローラルテープを巻いておきます。リボン iconN12 リボン

 実は、小さい方にも、ワイヤーを通そうとしたんですが、kao_5

さすがにネイル用 iconN04iconN04

 そんな物を通すように、できてませんでした。kao04残念iconN04kao04

 後で、ボンドで付けることにします。kao10


     The  Song  of  Wind  (27)

 隠し通路は、壁の中や床下を通っているらしく、ほんの時たま、

僅かな隙間から、光が差し込むが、他は、真っ暗闇である。

 そこを平気でケルビンは進むが、ティムはそうはいかない。

 小さな蝋燭一本で、必死に付いて行く。置いて行かれれば、

恐らく命は無い。闇に迷うか、見つかって不審者だと切られるか。

 やがて、隙間からの光も、無くなった。地下に潜ったらしい。

 湿った冷たい空気が、じっと澱んでいる。

 とある角を曲がると、突然通路の幅が広がった。

 その先に、青紫の星のように光る物がある。

 セヴィリスの、長杖の先が光っているのだ。

 が、ケルビン達に気づくと、セヴィリスは、慌てて光を消した。

 「灯を点けるなと、言っただろう。夜目の訓練をしたと、

  言っていたではないか。」

 今度はティムが、慌てて蝋燭を消した。完全な闇が訪れる。

 「この壁は、からくりで閉じている。向こう側に通路が

  続いているのは、分かっているが・・・」

 ケルビンの手が再び青く光った。掌をかざし、中の様子を

読み取ろうとしているらしいが、うまく行かない様だ。

 が、その光のおかげで、ティムには、少し周りが見えた。

 左右に、切り込んだ窪みがあり、大きな石の壷が

納められている。どうやら、古い時代の棺のようだ。

 気づいたティムは、ぞっとしたが、二人はお構いなしだ。

 術使いというのは、人並みな恐怖心が無いらしい。

 その時、背後から、微かな足音が近づいて来た。

 驚いて振り返ろうとしたティムを、ケルビンが、

壷形棺の後ろに、引っ張り込む。

 すんでの所で、滲んだ緑色の、厭わしい様な光が届く前に、

身を隠した三人は、近づいて来た者たちを、凝視した。

 それは、先刻広間に姿を見せた、三王女達だった。

 危うく、叫びそうになるティムを、押さえ込んだケルビンは、

王女達の行動をじっと見た。三人は、棺には見向きもせず、

何も無い壁に向かって、ぼんやり立っている。

 その先頭の姫が、やおら腕を上げた。ケルビンと同じように

掌を壁にかざし、後の二人も、左右に分かれて、それぞれに

からくりを解くポイントらしい箇所に、掌をかざした。

 と、壁は、先程と同じように、するすると向こう側へ

持ち上がった。そして、三王女が壁をくぐると、今度は、

地響きを立てて、閉じてしまった。

 「そうか、三箇所のポイントに、同時にパワーをかけねば

  ならないのか・・・」

 ケルビンは、歯噛みした。

 「一応こっちも、三人いますけど、ティムに、できるかどうか・・・」

 そう言って、振り返ったセヴィリスは、仰天した。

 ティムの姿が、かき消すように、無くなってしまっていたのだ。

          続く


 長さ的には、この位が良い加減では、無いでしょうか。kao_21

 iconN37一回にお読み頂くのには・・・ですね。icon06

 それにしても、我ながら、餓鬼っぽい事、書いてますね。kao_01 

 子供の時、自分が子供である事が、あれほど許せなかったのに。kao_23

 それが、今、娘と同じ位まで、point_9退行してるんです。

 多分、生まれた時、kao_1680歳くらいで、今、20代位かな、

 後、20年で、0歳になって、旅立つ訳です。ちょうどいいか・・・kao_11

 無垢に戻って、純粋に逝けるなら。icon14

 魂が、裏返ってるんでしょうね。kao_9人並みな恐怖心無いのは、私です。icon05 icon05 icon05

 だから、その内、絵にしたくない様な、“Monster” が、ぞろぞろ出てきます。

 お楽しみに iconN04iconN04    (・・・悪趣味だなkao11

    今日も、お越し下さって、有り難う御座いました



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(6)ファンタジー
この記事へのコメント
おはようございます。

いつも感心して拝読させて頂いております。

オッサンは文才が無いものですから、自分にない才能をお持ちの方は

、リスペクトです。

実は書きたい小説があります、構想は大まかに出来てます。

またお会いできる機会がありましたら、お話を聞いて頂き実現させて

いと思っております。

   今後とも宜しくお願い致します。
Posted by 櫻本龍人櫻本龍人 at 2011年02月14日 11:01
to 櫻本龍人さん
 過分のお褒めに預かり、多謝恐縮致します。
ただ、申し訳ありませんが、私も修行中の状態でして、各種投稿すれど、
万年ボツの身、人様に訓えを請いはしても、範を垂れるなんて、
身の程知らずな真似は、できません。10歳頃から、物書きを志しましたが、
中々、周囲の理解を得られず、幾度も断念しては、再開の繰り返しでした。
 今も、孤立無援状態で、書いております。このような、コメントを頂く事が、
唯一の励みです。ありがとうございます。
 
 
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2011年02月15日 08:50
こんばんは。久々にコメントさせていただきます。

正直に申しますと、ワタシみたいな、ファンタジー小説に慣れてない者には難しい小説ですね。おまけに外国人の名前やし・・外国文学も苦手やったんやなあ。
でもなんとなく雰囲気はわかるような・・白と黒のみで、ペンで細密に描いていったらいい絵が描けるかも・・とか思ってしまいました。

ワタシも昔は真面目に絵描いていたんですが、主婦になってから「ユルキャラ」とか「いやし系」とかいわれるイラストしか描いていません。でも、もうちょっと時間あれば、こういうイメージをもとにまた、絵、描いてみるのも楽しいかも?と思ってしまいました。

あと20年もありますもんね。いつか描いてみようかな?
Posted by どらせな at 2011年02月15日 23:46
to どらせなさん
 このお話のイメージは、ドラゴンクエストや、ファイナルファンタジーの、
スーパーファミコン時代の内容なんです。
 今のRPG、ほとんど知らなくて、恥ずかしいんですが・・・
 ヒロイック・ファンタジーも、グインサーガしか良く知らないんです。
絵については、頭に浮かんでいる物はありますが、とても自分では
描けません。娘に頼んだら、しっかり断られて、絵無しのままのつもりでした。
 もし、お時間ありましたら、どらせなさんサイトと、コラボってことで、
載せて頂くのは、いかがでしょう。・・・「○回の、○○のシーン!」って・・・
 この五人組が、絵になるのは、私、楽しみです。
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2011年02月16日 09:29
 なるほど。ファイナルファンタジー、聞いたことはありますけれども、ワタシ自身、テトリスぐらいしかゲームやったことがなかった人間なんで、ほとんどわかりませんねえ・・昔から流行遅れ人間でした。栗本ナントカいう人も読まなかったし。

 絵については、今は時間があまりとれないので、もう数ヶ月たって(5月過ぎれば少々時間できるのではと思います)考えさせていただければと思います。
 でも、これを絵にするのは多分体力いるだろうな~~、という予感がします・・。
Posted by どらせな at 2011年02月16日 23:29
to どらせなさん
 ごめんなさい。偉そうに書きましたが、RPGを自分でやったことは、
1度もありません。息子×2が、小さい頃、話の筋がわからないと、
進めないので、横で解説した事がある程度です。
 ギリシャ・ローマ神話等を参考にした箇所は、10歳以下では、
難しかったらしくて・・・グイン・サーガも、あれは完結してませんが、
前半、参考にしてるだけです。ほとんど、私の脳みその産物なので、
特に、お気になさらず、いつでも、お好きな絵を描いてください。
 
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2011年02月17日 17:13
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