2011年02月03日
つくりかた その八

お花の下の縫い端をかがります。



本物は、糊で貼ってありますが、これは、縫います。

花びらの表が揃う様に、ばらばらの端を6箇所に(この花の場合)、かがり分けます。
実は、縫いながら、不揃いな部分を、微調整してたりして・・・

もともと、私は、揃えるっていう才能ないので・・・



数回、微調整のチャンスがある、この作り方が好きです。



The Song of Wind (17)
本街道沿いには、大人の足で一日、昼間歩き通せば、
ちゃんと、次の宿に着けるように、一定間隔で、
宿場街が設けられている。ただ、子供や病人連れで、
足が遅かったり、逆に早馬を使ったりすると、思わぬ所で
日が暮れたりする。そのために、小さな村でも、一軒くらいは、
簡易宿泊所があるのだが、旅慣れないと、あまりの粗末さに、
驚いて、泊るのを辞めてしまったり、そもそも宿屋を、
見つけられなかったりする。
だからと言って、あんな怪しげな女衒宿に、そうと分からず、
ふらふらと誘い込まれるような、世間知らずなおっさんを、
拾ってしまったシシィは、一体どうしたものかと迷いながら、
ようやく、きちんとした宿場街にたどり着き、とりあえず
夕食を摂るため、できるだけ賑やかそうな料理屋に、
入って行った。むろん、おっさんは付いて来る。
席に着いて、明るい灯の下で、改めて男の顔を見た
シシィは、驚きの声を上げた。
「ごめん!おっさん呼ばわりして!あんた若いやん!幾つ?」
「二十二。」
「ええっと、四つ上なだけか。ほんま、ごめんな。
そう言うてくれたらええのに。」
「いや、別に・・・」
男の口は重い。戸惑っているのか、元々無口か。
その両方だろうと、シシィはあまり深く考えなかった。
料理を待っていると、男はつと立ち上がり、どこかへ行った。
荷物は置いている。手洗いかな、と思っていると、
料理が出揃った頃に、やっと戻って来て、おもむろに、
握った手を差し出した。シシィが、ぼんやりその手を
見ていると、今度は、シシィの手を取って、なにかを握らせた。
掌を開けたシシィは、思わず息を飲んだ。
手の中には、大粒の紅く透き通った宝石が、煌めいていたのだ。
「百五十・・・足りるか?」
「どうしたん、これ?」
「出し難い所に、入れていると言っただろう?
今、出してきた。明日換金所を探せばいい。」
「うん・・・せやけど、どこに入れとったん?」
気持ち悪そうに、眉根を寄せるシシィを見て、男は初めて笑った。
「大丈夫、下着に入れたりはしておらぬ。」
「せやったら、ええわ。おおきに。高こうに売れたら、差額返すね。」
「いや、いい。世話をかけたから・・・」
「そう?ほな貰ろとくわ。ありがと。さ、食べよ。冷めるやん。」
二人は、せっせと食べ始めたが、シシィは、若い女の子らしく、
じっと黙っては、いられぬ性質(たち)だった。
「名前、聞いてへんかったわ。訊いてもええ?」
「・・・ソルダム・・・」
「ソルダム?何? あ、ウチは、シシィ・ノルトレーン。」
「ソルダム・・・オヴィディオ」
「オヴィディオ?それ苗字?」
ソルダムは、答えなかった。仔細ありげなその様子に、
シシィは、それ以上の追求をやめた。この風体で、
本当の一人旅なんて、訳ありに決まってる。
シシィは、自分がお喋りだと、よく分かっていて、
相手が聞いてさえいてくれたら、とりとめ無い事を
話し続けられるのだが、気づくと向かいは、
こくりこくりと、船を漕ぎ出している。
相当疲れている様子に、慌てて今度は宿屋に
駆け込んだが、そこでまた、とんでもない事が起こった。
空いてる部屋が、あと一つだというのだ。
続く






おっさんでは、ありませんでした。(笑) 22才・・・

娘に言わせると、RPGでは、充分におっさんだそうですが・・・

ちょっと前に、出てましたよね。オヴィディオさん

誰でしたっけ


このおとぼけ振り




いや、本当に疲れてたんでしょ。

中途半端ですが、男性5人目登場まで、一気に走りたいと思います。



お付き合い下さると、うれしいです。







今日も、本当にありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:01│Comments(3)
│ファンタジー
この記事へのコメント
こんばんは
&
はじめまして。
浅学無知なオッサンですが、
このれも何かのご縁です、今後とも宜しくお願い致します。
&
はじめまして。
浅学無知なオッサンですが、
このれも何かのご縁です、今後とも宜しくお願い致します。
Posted by 櫻本龍人
at 2011年02月03日 01:21

to 櫻本さん
お名前は、キッチンハウス先生から、かねがね伺っております。
実は、先生のお宅に、お花を送られた時、現場に居合わせるという、光栄に
浴しました。
頭の中は、いつも宇宙空間、魔法と超科学で一杯、という、ちょい変人ですが、こちらこそ、よろしくお願いします。
お名前は、キッチンハウス先生から、かねがね伺っております。
実は、先生のお宅に、お花を送られた時、現場に居合わせるという、光栄に
浴しました。
頭の中は、いつも宇宙空間、魔法と超科学で一杯、という、ちょい変人ですが、こちらこそ、よろしくお願いします。
Posted by さあちゃん
at 2011年02月03日 01:57

おはようございます。
そーですか、そんな事ありましたか。
ご縁ですね、オッサンも変人ですので気が合いそうですね。(笑)
小説も書かれてるんですか?
また覗きに来ますので、今後とも宜しくお願い致します。
ありがとうございます
そーですか、そんな事ありましたか。
ご縁ですね、オッサンも変人ですので気が合いそうですね。(笑)
小説も書かれてるんですか?
また覗きに来ますので、今後とも宜しくお願い致します。
ありがとうございます
Posted by 櫻本龍人
at 2011年02月03日 08:52
