ぶるんねん文庫

　冷え込みましたね・・・といっても、これがUPする頃、

　寒さは過ぎ去っているかも知れませんが・・・

　２、３日分、ストックしてるのが、ばれてしまう・・・

　ばれてもいい、って思うくらい、分厚い氷。

　朝は、バケツから取れませんでした。昼過ぎにちょっと解けて、

　やっと取り出して、パシャッ


　　　　　Ｔｈｅ　　Ｓｏｎｇ　　ｏｆ　　Ｗｉｎｄ　　（１８）

　「それは困る！なんとか別の部屋を用意してくれ！」

　むきになって、宿屋の主人に詰め寄ったのは、

あれほど眠たそうだった、ソルダムの方だった。

　「世話をかけた女性に、この上、やむ無いからと

　　同宿など、させられぬ。別室が無いなら、

　　私は、別の宿を探そう。」

　「それは、無理でしょうね。」

　主人は、苦笑いを浮かべていった。

　「アルボレの伯爵様の行列がお泊りで、ここら辺の宿屋は、

　　本陣以外も、御付きの方々で一杯ですよ。
　
　　うちの最後の一部屋も、実は、我が家の客間なんです。

　　どうです？衝立などで仕切りますよ。」

　「しかし、彼女の両親に知れたら・・・私は殺されるぞ・・・」

　「ウチは、構まへんよ。」

　意外にもあっさりと、シシィは同意した。

　「変な安宿は懲り懲りやわ。あんたかて、かなんやろ。」

　結局、同室に通された二人だったが、宿屋の配慮で、

二つのベッドは離され、間は、衝立やキャビネットで、

仕切ってある。しかし、通れない訳ではない。

　シシィは、個人宅の客間だというので、物珍しげに

キャビネットを開けたりしている。その隙に、ソルダムは、

奥のベッドの方へ、駆け込んでしまった。それ切り出て来ない。

　初めての一人旅で、喋る相手に不自由していたシシィは、

つまらなかったが、仕方なく自分も寝る事にした。

　どのみち、あんなに無口では、自分の口が疲れるばかりだ。


　夜中を大分回った頃、シシィは、苦しげな唸り声に

気付いて、起き上がった。ソルダムがひどくうなされている。

　揺り起こそうと、手をかけると、わっと叫んで飛び起きた。

　べったりと寝汗をかいている。目覚めているのに、

動悸が収まらなくて、苦しそうだ。シシィは、水を差し出した。

　それを一気に飲み干して、ソルダムは、済まなさそうにシシィを見た。

　「起こして悪かった。このところ、毎晩うなされて・・・

　だから、別の部屋にしたかったのだが・・・」

　「ええよ、誰かて、しんどい事の一つや二つは、抱えてるって。

　　ウチかて、パパが見つかれへんで、どないしよって、

　　行くか帰るか迷よたりして・・・でも、おかげでお連れが

　　できたもん。何でも、ええ様に考えな、な？」

　「良い様に・・・」

　どっ、と、ソルダムの目に涙があふれ、そのまま、

顔を覆って泣き伏した。シシィは慌てた。

　「どないしたん？ウチ、何か悪い事言うたん？」

　「いや・・・　が、長い間、泣く事ができなかった・・・

　　ようやく今、涙が出るようになったらしい・・・」

　「悲しすぎると、泣けへんのとちゃう？　ママが死んだ時、

　　ウチがそうやったわ。お兄ちゃんもお姉ちゃんも、

　　わあわあ泣いてんのに、涙が出えへんねん。

　　薄情もんって、言われたけど、疲れすぎてんのやて

　　思ったりして・・・」

　「疲れてもいるが・・・眠れないものだから・・・」

　「寝られへんの？歌でも歌ったげよか？

　　ママが好きやった、南の島国の、子守唄とか・・・」

　そう言うと、シシィは、頼まれる前に歌い出した。

よく通る澄んだ声で、月明かりの下、歌う少女の姿は、

幻想的で、それだけで夢の中へと、引き込まれそうであった。

　　　　　続く　

　長い上に、また、中途半端な所で、終わってしまいました。

　おっさん・・・でなかった、ソルダムは、なんでうなされてるのでしょう。

　まあ、普通うなされるだろうと、思います。

　それにしても、関西弁をパソコンで打つのは、至難のわざですね。

　送り仮名が変な所がありますが、一文字ずつ入れたり消したりで、

無理して、関西弁的表記を工夫してます。いかがでしょう？　　　　

変だったら、言ってください。また、考えますから。


　つくりかた、です。

　タイトルに入れたから、進めます。

　お花を土台に縫い付けます。

　お花の下のかがった所と、土台の端を合わせて、

等間隔に縫い付けて行きます。　

　土台に印を付けた方が、いいと思います。

　それと、糸の進め方は、半返し縫いになるように、

お花の下を進み、土台を返り、もう一回お花の下を進み、

土台を進む、で縫うと、しっかり止まります。

　一周したら出来上がりです。　　　　　　　


　　　　　　　今日も、お越し下さって、ありがとうございました。