2010年12月17日

屈斜路湖の朝焼け

 From北海道、新着写真です。icon22kao_13

屈斜路湖の朝焼け

 屈斜路湖の朝釣り風景・・・寒そうですが・・・つり

       音符iconN08iconN07icon12iconN33icon12iconN07iconN08音符

 kenichiさん リクエストありがとうございます

 でも、本当に長いですよ。気合でお読みください。
  

    Where am I ? 
  (私は どこにある)

 
 海はどこにある

 あの青い色は 真実なのか

 揺らぐばかりで

 定められた形を

 成すこともないのに


 海はどこにある

 光りもせず 立ち上がりもせず

 在るところに 在るがままに

 横たわって

 見上げたところの色を

 見上げたままに写し取って

 澄ましている


 内懐に

 底知れぬ深処を隠して

 持てる力を鎮めて宥めて

 暗い淵に 燃える情熱を

 炎とならぬように

 押さえて 埋めて

 囲炉裏の置き火のように 

 隠されて 忘れ去られて なお

 時の煮え詰まるのを

 待っている


 空はどこにある

 暗い夜が本当は

 訪れるのではなく

 それが全うな姿だと

 誰もが知っているというのに


 空はどこにある

 網膜に捕らわれた星は

 縫い留めたボタンのように

 煌めかず 瞬きもせず

 漆黒の闇は浅はかで

 朝の度に繰り返し

 剥がされる痛みに

 慣れすぎている


 想念は

 虚ろな穴に投げ込まれ

 黒一色に染まってゆく

 通り過ぎる印象は脆すぎて

 捕らえようとして 握りつぶして

 粉々の破片を復元できない

 苛立ちを 

 ぶつけようとして 報復を恐れて

 戦く思いは 噴火口を求めて

 彷徨う


 私はどこにある

 生命という獄舎の中で

 置物のように 動こうともせず

 運命をただ運命として

 甘受している


 私はどこにある

 滾る脳内物質の

 奔走をどこかに逃がして

 時間が

 円満に流れ過ぎることを

 只管に祈っている

 
 高処を夢見ても

 道の険しさに足を竦ませ

 獄舎にいることに

 満足している

 前進なき日々から

 逃れる術はあるのに

 開けた扉の向こうの

 人としての奈落も

 堕ちる波紋の大きさも

 知りすぎている


 私はどこにある

 家という名前の飾り戸棚に

 放り込まれた

 鏡面球体の中

 映るものは 何 

      iconN12ばらiconN12icon12icon12ダイヤicon12icon12iconN12ばらiconN12

   ネクラの極みです。icon11kao_9icon11 お許し下さいm( _ _ ;)m

  最後までお読みくださった方、本当にありがとうございました。iconN32

 





    



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Posted by さあちゃん at 00:30│Comments(2)ポエム
この記事へのコメント
自然界から学ぶ事がたくさんありますよね
空は曇る事を誰もが承知して誰もが認識してます、人の心の曇りは誰もが認識できないがこれも自然の摂理かもしれませんね・・・



ありがとうございます。
Posted by kenichi. at 2010年12月17日 14:54
私は、ひねくれ者ですので、他人が、「あなたは、幸せです」と言ってくれても、幸せの中から、苦しみをほじくり出してしまうんです。苦しむ必要なんか、一つもないのに。 人生を良いように楽しめば良いのに。

 口うるさい姑に悩まされているわけでもない、子供が不良なわけでもない。
(不良品は1名いますけど)配偶者がプー太郎なのでもない。(プーのふりをしてますが)衣食住、足りて、何に不平を感じるのか。

 自分でもわからないんです。
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2010年12月19日 05:53
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