2010年11月15日
ほんと、長くて、すみません


よだれかけも取れます。紐部分の幅、一分(3.8cm)


けっこう手間です。

碧氷窟の双生児 (8)
子供の母親は、かんかんに怒っていた。
「あんたが、子供を置いていけ、っていうから
心配なのをおして、預けて行ったんだよ。
今までよりか、手伝いの手があるからって。
それが、どうだい?
うちの子が苦しがってるのに、肝心のあんたがいなくて、
この子ときたら、鍋が空焚きになるって、心配してんだよ。
一体から、うちの子放って、どこほっつき歩いてたのさ?」
「いや、申し訳ない」
ダクリー婆さんは、平謝りだった。
「こっちの子を使いに出したら、道に迷ったらしくて、
暗くなるのに戻らなくてね。迎えに行かなきゃならなくて。
なにしろ、まだ、この辺に慣れてないもんで。」
そう言いながら、婆さんは、てきぱきと子供に薬を飲ませた。
すると、見る間に子供は落ち着き、楽そうな息に戻ったが、
いったんいきり立った母親は、容易に納まらず、
婆さんが止めるのも聞かずに、無理やり子供を連れて、
村に帰って行ってしまった。
ダクリー婆さんは、隠れ里のはずれまで
親子を見送ると、ふたりに言い聞かせた。
「薬使いが、なぜ隠れ里に住むか、わかるかい?
もし、あの子が死んでたら、村中でここに
押し寄せてきて、私らを袋叩きにするだろう。
婆さんと子供ふたりだもの、そうなったら、命はない。
でも、村人たちは、口裏合わせて、
私らが急にいなくなったことを、知らぬ存ぜぬで
役人やよその村人に、押し通すのさ。
薬使いの薬は、効いて当たり前。効かなきゃ、
自分の命と引き換えなきゃならない。」
続く
話が重くなってすみません。

でも、ファンタジーって、本来暗いですよね。

善人は必ず救われるって言うのは、シャルル ペローからじゃないですか?
童話書いていてわかりました。子供のためになる話は、
ファンタジーとしては、成立しない。残酷も悲惨もなくてはならない。
今の幼児教育の真逆ですが、光は、闇があるから、尊ばれるんだと。
光しかない世界で、光を尊ぶことができるほど、
人間の認知能力は、高くない、と。

この話で、教育哲学の先生とやり合っちゃいましたね。

講義が延びて、友達に怒られたっけ。今なら勝てるかな?当時はドロウでしたが・・・
それにしても、このふたりの正体、何なんでしょう。
色々込みでお読み頂きたいです。

きょうも、お越しくださってありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:56│Comments(0)
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