ぶるんねん文庫

　今年は、ちゃんと実りました。

　ゴーヤ。ペットボトルは、５００ｍｌ。

　やや小さい

　茎が捩れて、枯れて来てたんです。

　他のは無事です。大きくなりました。

　でも、昨日、オヤジが収穫して、

　会社に持ってっちゃった。

　おすそ分けの「きゅうり」のお礼に。

　きゅうりとゴーヤの物々交換・・・

　あんまり似た物同士すぎない


　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（３７４）

　屋敷、とは言っても、小さな宿場町の、村長私邸。

　客間には、一応の調度が置かれているが、タンベルディの

片田舎暮らしより、更に質素な状態である。

　王宮の贅からすれば、しもた屋と言うべき有様なのだ。

　副市長とやらが、どう思うかと、アルナス后は気を揉んだ。

　前サフィール市長とは、知己を通じていたが、春の大厄災で

行方知れずのままである。思えば、どれほどの人数が、

あの湖底に沈んでいるのか。

　客間の仕様を、気に病むなど、馬鹿げているとは思う。

　が、知らぬ者と会うとなると、そこかしこが気に掛かる。

　アルナス后は、ミリカを呼び寄せた。

　客人にかこつけて、気儘娘の相手から、

一時でも、解放させてやりたかったのである。

　ミリカが来て、程なく番頭が、二人を連れて入ってきた。

　息子と、同じ程の年頃の、若者達であった。

　「初にお目もじ致します、ナウリス・ハズリックと申します。

　　前サフィール市長の下で、副市長を勤めさせて頂きました。

　　唯今は、テッセリムにて、新サフィール市を興す為に、

　　こちらのウィリム・トゥモーロスと共に、日夜、励んでおります。

　　・・・いや、おりました、と言うべきでしょうか・・・

　　王太后様、お喜びくださいませ。朗報でございます。

　　サフィール湖の水位が、下がって参りました。

　　王宮は、高台にございましたから、今日当たり、

　　姿を現しているかも、知れません。

　　デルム川の修復も、雪の晴れ間を見て、進んでおります。

　　恐らく、次の夏頃には、王宮に御戻り頂けると存じます。」

　アルナス后は、目を丸くして、ハズリックの口元を眺めていた。

　サフィールの様子は、常に、アルナス后の気がかりだった。

　アクイラに来てから後には、サフィールの様子の調査に、

二度ばかり、人を遣わしたが、その報告は、思わしくなかった。

　火山は、もくもくと噴煙を上げており、サフィール湖は、水深く、

青々としている、湖面に船を出しても、湖底は窺えず、

岸近くに、もとは山際に建っていたらしい、家々の屋根が、

僅かに、覗ける程度と言う。

　二度目は、絵師を同行させ、様子を絵に描かせたが、

それは、見るものを絶望させる、手の施しようの無い、

自然の猛威を、震撼させる物でしかなかった。

　それきり、冬となり、雪道の危険を思うと、人を遣わす事は、

出来なくなっていた。

　そのサフィール湖の、水位が下がったと言うのだ。

　一瞬、アルナス后は、からかわれているのかと、疑った。

　しかし、二人の若者は、人品卑しからぬ風情であり、

事実を話しているとしか、思えなかった。

　「サフィール市の、復興の旗揚げは、新年（立春）の頃と、

　　なりましょう。気候がよろしければ、御運び頂けると、

　　みなの励みとなるか、と・・・今日は、そのお願いに、

　　参上仕りました。いかがでございましょうか？」

　アルナス后は、二人の顔を、じっと見比べた。

　大切な事が、抜け落ちている事に、気付いたのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

　お断りした通りです。Ｈ先生＆Ｗ先生。第五章の主要人物です。

　役柄上、ハズリック氏は、急進タカ派。トゥモーロス氏は、温和な控えめな性格。

　に、設定してます。・・・あくまで、設定です。両先生、御免なさい。役です。イメージです。

　テッセリムに、新首都を移転しようとしたり、復興できそうとなると、一転、そちらに走り出す。

　双子座って、そう言う所あるんじゃないかな？っていう、イメージ

　さあの周囲は、双子座多いです。転換は早いけど、やりっ放しはしない、誠実な人達です。

　頭いい人が、多いです。（占星術師に誕生日知られると・・・　笑）

　　　では、また次回今日も、お越し下さって、ありがとうございました