2013年05月29日

また載っちゃったよ~~~ん!!!!!

また載っちゃったよ~~~ん!!!!! また載っちゃった。

 ほんの一言ですけど。

 メニエル症で、嵐の大野君の

 声に救われ、上司のいびりに、

 嵐の歌で耐えてる、って。

 あの・・・前の上司です。

 今の上司、いい人ですiconN04iconN04

 人をいびったりしませんiconN04


    The Song of Wind (349)

ソルダムは、アルフィーニの異変に気付いた。

 が、最早中止はできなかった。

 この数日の晴れ間は、奇跡的と言うべきものだった。

 明日からまた、吹雪となる兆候があった。

 冬の下旬は、吹雪が多い。更に後になると、春の兆しと共に、

雪は重くなり、それが凍て付けば、雪解けまで何も出来ぬ。

 ・・・今しかない・・・

 少しでも早く、復興する為に。

 ソルダムは、剣を振り下ろした。

 光る刃が、岩にめり込んだ。グラグラと、岩盤が揺れた。

 みしみしと、ひびが広がった。割れ目から、炎が立ち昇った。

 「ソルダム!もういい!!脱出しょう!!」

 アルフィーニが駆け寄った。が、ソルダムは、一旦抜いた剣を、

もう一度、角度を変えて、岩に突き立てた。

 バリッ、と、すさまじい破裂音がして、割れ目が火を噴いた。

 別の割れ目からは、水が噴出した。

 「ソルダム!!」

 アルフィーニは、ドラゴンに変わりつつ、前足でソルダムを

掴み寄せようとした。その時、遥か下方で、爆発が起こった。

 「十分だ!ソルダム!もう止めろ!!」

 水飛沫と岩の破壊音、燃え盛る炎に加え、嵐の前の突風で、

アルフィーニの声は、ソルダムに届かない。

 否、届いているのか。

 ソルダムは、再三度、岩を突いた。

 今度は、ソルダムの最後の足場が崩れた。

 その時、工事責任者が、助けを求めて、哀れな声を発した。

 彼は、まだ、岩場を降り切っていなかったのだ。

 アルフィーニの延ばした、ごつい爪に掴まって来た責任者を、

一番手近な地面に、放る様に置くと、アルフィーニは、すぐに、

ソルダムの下へ駆けつけた。

 今にも粉々になりそうな足場の上で、ソルダムは、柄頭から、

黄晶石を外し、大剣を仕舞っている。

 ・・・何を悠長に・・・

 アルフィーニは、もどかしく前足を伸ばした。

 その横を突いて、黒と紺の疾風が舞い降りた。

 「ケルビン!セヴィリス!」

 二人は、降り頻る水と岩くれ、その割れ目から噴出する

火の中から、ソルダムの両脇を抱えて、助け出そうとした。

 「ソルダム!!」

 安全なはずの湖岸も、揺らぎ、炎が降りかかっていた。

 人々が避難しようと、右往左往する中を、逆行して、

赤い髪が、北風になびく。その後をドリスが、同じように駆け付ける。

 「ミラン!ドリス!来るな!!」

 アルフィーニが叫ぶ。

 その声を掻き消すように、湖岸近くに残っていた、岩盤が爆発した。

 砕けた石が降る。流れは渦を巻き、一気に下流へと馳せ下る。

 滝のような飛沫が収まり、ようやく、周囲が陽の目を見た時、

取り除けるのに、五年掛かると言われた巨大岩盤は、粉々に砕け、

川岸の一部と共に、跡形もなくなっていた。

 デルム川の流れは、元の川幅の七割まで、回復していた。

 この分なら、春までには排水し、来春から、本格的護岸工事が

始められそうであった。

 だが、誰の顔も、晴れ晴れとは、していなかった。

 ソルダム達の六名が、流れと爆発に巻き込まれたまま、

行方不明となってしまったのだ。

 そして、ポルトル村の、マルヴィッツ邸では・・・

 意識不明であったマヤリス妃が、突然目を覚ましたかと思うと、、

奇妙なトランス状態に陥り、ジャドゥビスを呼べと騒ぎ出していた。

               続く


 メニエル症の苦しさは、やった人にしか分からない。

 さあの場合、めまい、耳鳴りと、感音障害があった。

 めまいは、じっとしていれば、何とか我慢できた。

 しかし、音は防げない。耳栓をしても、聞こえる物は聞こえる。

 耳鳴りを超えて聞こえる音は、全て、金たらいを叩いた時のような、

 ギンギンした反響音が付きまとった。ピアノもヴァイオリンもオペラも駄目。

 2010年1月。その状態で、前年末の紅白歌合戦の録画を、見る羽目になった。

 子供等が見始めたのだ。仕方ない。その時、さあの耳を、一瞬貫いた声があった。

 「歌の力」の大合唱の、ソロ。・・・今の誰?・・・子供を押しのけて、リプレイした。

 驚いた。「魔王」の主演の子?「魔王」は見た。タロット好きなら当然。

 嵐の歌も聞いたが、他のメンバーは駄目。大野君の声だけだった。

 大野君の澄んだ歌声は、金属反響音のかかった、異様な感音障害を越えて、

 さあの心と内耳を癒してくれた。聞こえる物すべてに苛立ってた、さあは、

 発作が治まるまでの間、大野君の声を探して、TVをはしごし続けた。

 TVの録画を撮り溜めて、見るだけのファン。0円ファンである。

 だが、朝日土曜版の記事のおかげで、滋賀県51歳のおばちゃんが、

 メニエル症を大野君に救われ、前の上司のいびりを、嵐に励まされて、

 乗り越えたと、一般に伝わっただろう。嵐・・・君達は本当に偉大だ。

 ・・・きりが無いので、そろそろ終わろう。では、また次回。icon06kao_10icon06

  カラオケkao_22iconN07今日も、お越し下さって、ありがとうございました。音符ギターkao_01
        

 



 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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