2013年05月11日

あの・・・散りそうなんですけど?

あの・・・散りそうなんですけど? 新品種の、特別ブース。

 ネーミングって、大事ですよね。

 小さい白い、八重咲きで、

 「アイスクリーム」とか、

 つんつんした奴が、

 「バレリーナ」とか。

 この花、表示ごと写したから、

 安心してたけど、・・・見えない。

 「ホルセンブルグ」かな?

 咲き切りすぎ、じゃなく、こう言う花らしい。

 こう言う「品種」ね。


    The Song of Wind (340)

 「シシィが、ジルに捕らわれている?」

 ケルビンは、面食らって、声を荒らげた。

 「ニグに、捕らわれていたのではないのか?」

 「初めは、ニグが攫ったのです。でもニグは、黒い霧と、
 
  同化しようとした。その隙を突いて、ジルがシシィを

  連れ去ったのです。そして、ニグの手の届かぬ

  異相の次元に、閉じ込めた・・・トゥモーロス・・・」

 突然、呼びかけられたトゥモーロスは、壁際の小さな椅子に、

畏まっていたのだが、慌てて立ち上がった。

 マヤリス妃は、一時に、長く話せぬようであった。

 トゥモーロスは、そのために呼ばれたと気付き、続きを引き取り、

再度、不気味な空間の事を説明した。

 ケルビンは、じっと、下唇を噛んで、聞いていた。

 直接、体験を聞かされ、事態の容易ならぬ事を、悟ったようだ。

 「マヤリス妃。一つ、分からぬ事があります。」

 ソルダムには、以前、一度聞いた話であった。

 終わるのを待ちかねていたように、性急に質問した。

 マヤリス妃は、予期していたと見えて、枕にもたせ掛けた頭を、

微かに巡らせ、ソルダムに向き合った。

 「ジル・・・とは、バルツァード建国王、ジルコニアスの事ですか?

  それとも、別人・・・?」

 「同一人物でした。・・・かつては・・・今は、・・・もう、人とは言えぬ。

  彼は自ら、自身の肉体を粒子化し、黒い霧と同化してしまい

  彼等を、支配してしまっているのです。

  私は、シシィの歌により、本来の姿に・・・自分でも知らなかった、

  恐るべき姿に戻ってしまった・・・」

 白髪の少女が、いつの間にか、枕頭近くに立っていた。

 「シシィの歌は、粒子状生命体の時空軸を、活性化します。

  あの時、ジャドゥビスの歌を聞いた、マヤリス妃の時空軸が、

  シシィのいる空間と同調し、シシィが歌い出してしまった。

  両者の相互作用により、マヤリス妃は、粒子化し、

  ジャドゥビス、ドリス、ソルダム、ミランを、街道上から攫い

  エリオルムに、転送させてしまったのです。」

 「その・・・ジクウジクって言うのが、何なのか・・・

  もう少し、ちゃんと説明を・・・」

 ジャドゥビスが、苦言を呈した。

 マヤリス妃が、視線だけをやっと動かして、ジャドゥビスを見た。

 「あまり、無理を言わないで、やって下さい。

  ユリシアにも、本当の事は、理解できていないのです。

  星々の世界にまで、到達した精霊としては、様々の語彙を、

  知識として得ることはできても、全てを、理解できてはいません。
  
  私ですら、我が身の内に、己の自由になる、そのような物があると

  知ってからでさえ、それを、何と説明するべきか・・・

  分からないのですから。」

 「では、これは、お答え頂けるでしょう。

  なぜ、ポルトル村でなく、ガラノデルムでもなく、

  エリオルムだったのですか?」

 ソルダムは、マヤリス妃を、問い詰めたい訳ではなかったが、

他に、説明できる人物がいないのだ。

 ダルトンの死は、痛手としては、大きすぎた。

 先程の、意味不明なユリシアの言葉も、ダルトンがいれば、

皆に分かるように、説明してくれただろう。

 「私は、ポルトル村を目指していた。途中、出会ったダルトンが、

  エリオルムで異変があると、言っていたから、いずれ行って、

  調べねば、とは思っていた。

  だがミランは、エリオルムなど、毛筋ほども、意識してなかった筈だ。

  なぜ、エリオルムに、我々を連れて行ったのです?」

                続く


 いや、本当に、「続く」です。会話が長い。まだるっこしい。

 作ったノート、丸写しした方が、早い。

 訳の分からん事、思いつく、変人!!だと、さあの事思う方々。

 出展があります。ばらしておきます。

 「粒子状生命体」・・・NHK特集「宇宙」より。

 ミクロの高次元時空軸・・・科学雑誌「ニュートン」より。

 魔法関連は、マンリー・P・ホールの「象徴哲学大全」全4巻から。

    どやiconN04iconN04iconN04

 物理系の地殻変動、熱水湖については、長男から、医学、生化学は、次男から知識を得てます。

 正統派なんだよiconN04iconN04では、また次回face05今日も、お越し下さって、ありがとうございましたiconN04



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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