ぶるんねん文庫

　カラフル名刺たち出品者達の

　みんな、ペンネームさあも使ってたな・・・

　本名出さないのは、変身願望の現われとか。

　一番最後のが、「紫合聖架」（ユウダ　セイカ）

　学生時代から、結婚するまで。

　イニシャルに気が付いたのは、結婚後。

　ダンナの姓と、ユウダの“Ｙ”が一致

　こう言う、未来予知的な事が、当時から、

　ちょくちょくあったな・・・

　だから占い師修行してたんだが・・・　　


　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（３２０）

　その電撃は、トルトバイト軍のみを、狙ったものではなかった。

　ケルビンの直下にいた者は、すべて、敵味方の別なく倒れている。

　いずれも、軽い火傷を負い、意識ある者も、当面、体の自由は、

利きそうになかった。

　ケルビンは、どうにか飛行していたが、ふらふらと降下し、

足を縺らして着地した。ミランが、役場の陰から駆けつけ、

その体を支えた。

　「目ェ回してんじゃん！！無茶したんだろ！

　　立てる？立てない？」

　ケルビンは、ミランの気遣わしげな、ハシバミ色の目を

少しも見やらず、せわしなく怒鳴った。

　「無駄口はいい！！急げ！異国軍を北大塔へ運べ！！

　　ぐずぐずしていると、意識が戻ってしまう。

　　味方と住民は、放っておけ。自然に目を覚ます。

　　急ぐんだ！！」

　間髪を入れずに、実力行使に出たのは、これ以上、

トルトバイト軍を、散開させぬ為だったらしい。

　直撃を逃れた、周辺地域の兵士が、まだ小競り合いを、

起こしていたが、その数は、たかが知れている。

　ミランは、手近な一人を担ぎ、周りに指図をしながら、

ケルビンをも支え、神殿の一番奥、北大塔へと急いだ。

　「ここに、コパロスとの、距離を越えた繋ぎ目がある。

　　黒い霧が作った、通路のようなものだ。

　　そこへ、この兵士達を押し込めれば、一隊丸ごと、

　　コパロスへ送り返せる筈だ。」

　神殿の敷地内は、既に、戦闘尽き果てた後。

　そこは、酸鼻を極めた、地獄絵図と化していた。

　ケルビン達を、止め立てする者とて、一人もない。

　だが、北大塔の大扉を開けた二人は。唖然とした。

　・・・黒い霧がない・・・

　年代物の寄せ木の床。彫りの美しい内扉。整然と並ぶ飾り柱。

　正面は、天地神と大地母神の、二体の像。

　しかし、どこにも黒い霧はない。気配すらない。

　・・・そんな、バカな・・・

　ケルビンは、立ち尽くした。

　ミランの隊は、続々とトルトバイト兵を、運び込んで来る。

　中には、早くも意識を取り戻し、抵抗して暴れたのか、

雁字搦めに、縛り上げられている者もいる。だが・・・

　「黒い霧・・・ないじゃん。」

　「なくなってる・・・ここ一杯に、火事場の煙のように

　　籠っていたのに・・・どうしたらいいんだ！

　　これでは、彼等を帰せない。」

　ケルビンは、絶望して呻いた。

　「・・・どう・・・するのか、オレ、わかんないよ・・・

　　オレは、魔法使いじゃないもん。」

　そこへ駆け付けて来たのは、神官長であった。
　
　名誉職的な神殿長とは別の、神官達の、直接の束ねである。

　「あなたが、アクティオン将軍ですと？

　　これは、何事です？異国軍の出現に、魔術の電撃。

　　郊外では、魔術対法術の一騎打ち。

　　それに、魔術師集団が、地方義勇兵を攻撃しているし、

　　一体、何が起こっているのです？

　　誰かが、国王陛下を見たとかとも、言ってたが・・・」

　ミランは、急に思い出し、気軽く答えた。

　「うん、ソルダムもいたよ。

　　多分、郊外の一騎打ちの所に、行ってると思う。」

　「何と！？恐れ多い・・・」

　ケルビンが、癇癪直前の声で、割って入った。

　「それより、ここに籠っていた、黒い霧はどうした！？」

　その、横柄な物言いに、鋭い視線を送りかけた神官長は、

やにわに飛び退いて、平伏した。

　「闇の魔人殿！！」

　それは、敬服ではなく、畏怖、もしくは恐怖に捕らわれた

行動のように見えた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

　ああ忙しい。ブログ書いて、娘の展覧会へ行って、布花作って、材料調達に走って・・・

　京都大丸のビーズ売り場に、いいのがあったんだけど、ベネチアングラスビーズで、

　・・・高っ

　う～～ん・・・さすが百貨店。いい物、置いてる・・・でも、ちょっと買えない・・・
　
　今回は、布がメインだし・・・ちょっと見送ろう。

　　ではまた次回・・・明日か・・・間に合うかな？今日も、お越し下さって、ありがとうございました。