2013年01月20日

じゃじゃじゃじゃ~~~~ん!!!振袖で~~す!!!

 じゃじゃじゃじゃ~~~~ん!!!振袖で~~す!!!
 成人式の写真で~~すiconN04

 お化粧直し中です。kao_21

 一応、美容院でやってもらった。

 でも、なんだか昔の不良娘みたいな

 顔になっちゃって・・・kao_4

 バレエしてたから、自分に似合う眉の形とか

 知ってるんだな。目

 自然なメークに直して、「よしiconN04」って。

 髪は日本髪風。会場で唯一だったとか。

 いいじゃん。目立って。kao07kao_01kao05



    The Song of Wind (300)

 「ぎゃああああ・・・!」

 「クレメンティ!しっかりしろ!!」

 長白髪の年かさの魔術師が、のど元を掻き毟って倒れた。

 隣にいた縮れた赤毛の男が、支えようとしたが、自分も、

こめかみを押さえて、屈み込んだまま、全く動けない。

 ラダンは、とうに意識をなくしている。

 ラダンの隣にいた、菫色の目を持つ魔女も、

その目を血走らせて、泡を吹いて倒れた。

 直立しているのは、今や、ダルトン、ケルビン、セヴィリス、

アルフィーニと、ケルビンの呼び集めた十人の内の、

ルカスとメイサーラの、二人だけになっている。

 外の様子も、数多い塔の、窓ごとに灯っていた明かりが、

何者かが、荒々しく息を吹きかけて、消して回っている様に、

片端から消えて行くのが見える。

 彼らのいる塔にも、異常事態収拾の為に、大勢の神官達が、

宙空の牢獄を目指して、登って来つつあったのが、

邪獣を思わせる、忌まわしさ極まる波動に、脱落して行くのが、

その気配で、手に取るように感じられる。

 今や黒い霧は、沼の底の泥の様に、ぬるりとした表面を見せ、

黒い台座の上で、縮こまっている。

 セヴィリスは、その様子を指して叫んだ。

 「見ろ!!これがこやつだ!これは本体じゃないんだ。

  本体は別にいる!!多分この地下・・・

  こやつは、そいつの人質・・・」

 皆まで言い終わる事は、出来なかった。

 ケルビンの左手が、鋭くセヴィリスを示したかと思うと、

黒い泥の腕が、その方向へ、一気に伸び広がった。

 「!!!」

 セヴィリスは、反射的に後ろへ飛び退った。

 だが、後ろにあるべき床と壁は無かった。

 セヴィリスの体は、宙に投げ出されてしまった。

 必死の浮遊術で、墜落は免れたが、今度は地下から、無数の

黒い霧の腕が、餌を求める下等動物の触手のように、次々と

セヴィリス目掛けて伸びてくる。

 浮遊術と同時の攻撃は、威力を削がれる。全ては避け切れない。

 正体の無い影の様であるのに、その腕は、セヴィリスの服の

裾を、足を、長杖を捕らえ、地上へ、もしかすると、もっと下へと、

引き摺り下ろそうとする。

 その時、上空から、一条の光が差した。

 「グレイアム!私を離して!!あの霧は、私には触れられない!

  私を、セヴィリスの方へ投げて!!」

 光は、薄い紫色を帯びている。

 オリザ姫が、グレイアムに連れられて、到着したのだ。

 グレイアムはセヴィリス近付き、迷いながらもオリザ姫を離した。

 セヴィリスは、輝きを放つその体を、空中でしっかりと受け止めた。

 黒い霧は、弾かれたように離れた。

 しかし、セヴィリスの浮遊術は、己一人分の筈であった。

 オリザ姫の重さが加われば、当然、二人とも墜落する・・・

 そう、誰もが考えた。ダルトンまでもが息を呑んだ。

 オリザ姫を、抱きとめた瞬間だった。

 セヴィリスは再び、薄青い光を放ち始めた。

 二人は墜落せず、落下と言うより、緩やかな降下をして行く。

 黒い霧の腕は、オリザ姫を、あたかも、己にとって、

危険なものででもあるかのように、あからさまに避けて行く。

 セヴィリスは、暫し軽く目を閉じて、周囲の気配を読みながら、

降下していたが、矢庭にオリザ姫を抱きしめ、驚く姫に耳打ちした。

 「そのままでいて。動かないで下さい。」

 突然、セヴィリスの体は、上昇に転じた。

 どんどんスピードを上げ、一番高い北の塔の、遥か上空にまで、

到達した。そこから見れば、黒い霧の本体の中心部が、

把握できると、踏んだのに違いなかった。

 ダルトンはそれを見定めるや否や、我に返り、ケルビンに詰め寄った。

 「お前は、何と言う事を!!この様な邪悪な怪異に、心開き、

  己の魂を食わせるとは!魔術師の風上にも置けぬ!!

  アナトスが、黄泉にて嘆いておろうぞ!」

 途端にケルビンは、拳を揮ってダルトンを打ち倒した。

 「黙れ、耄碌じじぃ!!人の親になった事の無い者に、

  私の気持ちなど分からぬ!!

  シシィは・・・シシィは、既に奴の中に、二十日以上

  閉じ込められているんだ。

  人としての心身を保つのには、最早、限界に近付いている。

  一刻も早く、助け出さねば、化け物に同化してしまう!」

                    続く
 

じゃじゃじゃじゃ~~~~ん!!!振袖で~~す!!!じゃじゃじゃじゃ~~~~ん!!!振袖で~~す!!!

 間に合ってよかった。一時はどうなる事かと思いました。会場、見渡す限り振袖だったから。

 主人もびっくり。次男の彼女が持ってるらしいから、レンタルとは言わなくなったけど、

 今時500人余りの内、30人位じゃないのかと、思ってたらしい。買ってやってよかったって、さ。

 なにしろ、せっかくのお休みも、娘の検査の付き添いで、つぶれるし。

 なに。たいしたこと無いです。早い話が、切れ痔ですな。まあ、本人、びっくりだったらしいが。

 それで、振袖、縫おうに縫えず、苛々してました。でも、どうにかこうにか・・・

 帯が、もっと派手立ったら良かったんだけど、きれいな色の所が、隠れちゃった。

 髪飾りはお手製。後ろと右側。丸いのは、ずうっと前に買ってあった物。

 半襟は刺繍を足しました。振比翼も出し襟もお手製。がんばったんだよ、母ちゃんは。

 なのに、舞台へ上がって、暴れた奴もいたそうで。娘、曰く。

 「暴れる奴ら、振袖着せたら、いいねん。動けへんで。」「男の子にか?」kao_16

 「そうや。目立ちたいねんから、振袖にしたらええ。目立って、動けへん。丁度いい」

 「・・・それも、問題あるけど・・・」「何のiconN05」「男の子の振袖って、色小姓の衣装やで。」

 「色小姓・・・?」「知ってるやろ?」「・・・知ってる・・・」さすがの娘も黙ったね。

 振袖、着るんじゃないよ。目立ちたい男子達。誤解を招くぞ。kao_22face07kao_8

   では、また次回。icon01icon01icon01今日も、お越し下さって、ありがとうございました。
 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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