2013年01月19日

風の歌 299・・・いつの間に?300回行っちゃうよ!!

風の歌 299・・・いつの間に?300回行っちゃうよ!! 300回突破記念を、やらなくちゃiconN04

 ああ忙しい。・・・iconN10このお花?iconN10

 門松お正月のお花。活けたのは娘。

 習った事ないのに、ちゃんと活ける。

 天性のセンスがあるんだな。face08

 さあは、ちょっとだけ習った事がある。

 叔母に未生流。結婚前に池の坊流。

 結婚後、近所で嵯峨御流。kao_4

 全然身についてない。icon11kao_18icon11

 美的天才と比べられたくないから、

 もう、お花やらないの。kao08kao09kao08


    The Song of Wind (299)

 凝縮した黒い霧から、一人、また一人と、魔術師が現れた。

 その数、十人。だが、一箇所の霧は、誰も出て来ない。

 「グレイアムが遅れている。もう少し待とう。

  十四ヶ所の、結界ポイントの魔法陣を、一度に壊し、

  我等、魔術師集団が、生ける魔法陣となって、

  こやつを操り、宇宙の真理へと、我等を導かせるのだ。」

 突如、ゴーッという激しい旋風が、塔に吹きつけた。

 地震のように、塔が揺れた。

 角柱がきしみ、板壁がめりめりと、端から次々に捲れ始めた。

 北国の強風が、直に塔の中に吹き込む。

 さすがに、ケルビンが振り返った。一塊の風と共に、長い白髭を

なびかせたダルトンが、飛び込んで来たのだ。

 夕暮れの凍風と、師匠の気配に、セヴィリスが目覚めた。

 「師匠!!」

 ダルトンの気合が、壊された結界図形の後ろから、

セヴィリスの長杖を飛ばし、その持ち主の手に戻した。

 セヴィリスの体を巻きつけていた縄が、一瞬で解けた。

 ざわっと、魔術師達の気が乱れた。

 突然、エリオルム神殿の建物全ての、窓と言う窓に、一斉に

灯が点った。神官達が、右往左往する有り様が、板壁の

破れから見える。手に手にカンテラを持ち、塔と言う塔に、

多数の神官が、駆け入って行く。

 「ケルビンよ、とうとう血迷ったか。

  それとも、愛娘と引き換えに、取引したか。」

 ケルビンの頬に血が昇った。

 魔術師達の間に、動揺が走った。

 「闇の魔人よ、我等は遠隔話術で呼ばれたのみで、詳細を知らぬ。

  宇宙の全ての真理へ、通ずる道を見付けたとは、偽りか?

  娘の為に、我等を利用しようとしたか?」

 白い長髪を、後ろに束ねた魔術師が、自分が一番年長と踏んで、

ケルビンを追求した。

 「偽りではない!」

 ケルビンは反論した。

 「こやつは、我等と異なる道義で、力を発する。

  人の心も、形ある物体も、同等のものとして把握する。

  空間中の距離も、時間の流れも、全てだ。

  だが、この北国のこの場で、四百年以上もの間、

  結界の檻に、閉じ込められて来たのだ。

  我等、力ある魔術師で、直接こやつを取り込め、

  頭脳における思考と、物質の存在と、時空流動との

  共通構築式を引き出せば、生まれながらに、真理に近き、

  我等魔術師は、この宇宙の共有波動を、手に入れられる!」

 ダルトンが、長杖を突きつけて、問い詰めた。

 「それで、シシィを助けられると?」
 
 「当然だ!シシィを取り戻す事も、容易い事のはずだ!

  今も、こやつの中で、シシィは助けを待っている!
 
  内側の結界を破壊するのに、十五日も掛かってしまった。

  厳密に、星辰に計って、結界図形が形作られていた為に!」

 「セヴィリス!」

 ダルトンは、ケルビンに長杖を突きつけたまま、セヴィリスを呼んだ。

 「こやつの中に、シシィの波動を感じるか!?」

 「いいえ!」

 セヴィリスは、即答した。

 「感じません。師匠。こやつは、こやつでしかない。

  他のいかなる波動も、発していない。

  確かに、我々とは全く違う道義で、思考しているため、

  波動は、恐ろしく読み取り難い。

  しかし、思考し、行動し、反応すると言う点では、こやつもまた、

  一種の生命体である事は、間違いない。

  この宇宙の共通構築式を、我等に与えると言うならば、

  こやつは、我等を超えた超宇宙的思考波動を、持っていなければ

  ならぬはずなのに、そんなものは、欠片も感じさせない。

  こやつも所詮、この宇宙の内側に、いるものに過ぎないんだ!」

 どおぅっ、と、地底から、全てを揺るがさずに置かぬ、

猛烈な波動が、人々に襲い掛かった。
 
                   続く


 黒い霧・・・全然知らずに使ってましたが、kao_12戦後、国会で、「黒い霧解散」って、あったそうで・・・

 さあの生まれる前ですな。知ってるわけ無い。お許し下さい。

 黒い霧については、量子物理学的に、理論も考えてあるんだけど。

 ・・・畳み込まれた、ミクロの高次元宇宙とか・・・霧の粒子一つずつが、高次元宇宙・・・

 だから・・・さあにとっては、散文詩的世界だって、以前書いたような・・・

 やれやれ・・・振袖が完成して、ちょっと安心してます。後は、振比翼と、長襦袢の袂直し。

 さあのお下がりだから、袂の形が違ってた。ばら髪飾りは、手作りがいっぱいあるし。ばら

 バッグとショールはお下がり。草履は、娘の足icon24がでかいから、買いました。

 では、また次回。振袖の写真、載せますね。乞うご期待。(1月8日なんです)

   今日もお越し下さって、ありがとうございました。

 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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