2013年01月16日
あけまして おめでとうございます 2013年!

ついに、三年目突入です。

正月から、ハードな内容で、すみません。
ここに出さなくても、とも思ったけど、
出てきちゃった。御免なさい。



この年賀状は、山本章太デザインです。
写真が悪くて、すみません。



でも白蛇さんの目が、かわいいの。

「蛇なんて、描き難い」と、あやたちゃん。
「来年、馬やで」


「でも、その次、羊やん。この前描いたやん」
「猫年があったらええのに」「・・・無茶な事を」字に書くと、なぜか漫才になっちゃう、親子の会話。
The Song of Wind (298)
・・・闇に食われる・・・
一度は、食われた。そして、己を失った。
この世ならぬ化け物に、成り果てた。
心は、憎悪に食い荒らされ、悲しみに縁取られ、
ひたすら、無間地獄を堕ち続けた。
・・・いやだ!いやだ!いやだ!!・・・
闇の腕が伸びてくる。近付いてくる。
沸騰する表面から、放出された霧が、周囲に既に漂っている。
霧は呼吸に混じって、否応なく鼻腔から侵入し、
全身に染み渡り、脳髄の奥に押し込めた、暗い過去の、
身を焼くような、悲しみの記憶を蘇らせる。
・・・焼けた村。つぶれた家。家族の屍。
それに続く、底無しの孤独。立ち木に吊るされた縄・・・
あの時、セヴィリスは、縊れて死のうとしたのだ。
首に縄をかけた。だが、子供のする事の悲しさ。
川辺の立ち木の枝は折れ、体が落ちた。
縄を首に絡めたまま、セヴィリスは地面を転げ、小川に落ちた。
流れと川底のぬめりで、立ち上がれず、縄もほどけず、体は
次第に冷え、首も徐々に絞まり、意識は苦痛の内に遠のいた。
その時、最後に脳裏を過ぎったものは、無残に殺された
父母と妹と、男達に連れ去られる、姉の姿だった。
姉の右手の、人差し指の付け根のほくろが、目に浮かぶ。
その記憶に、祈りの尼僧の右手が重なった。
・・・ヴィオリア!!・・・
そうだ。姉は生きていた。生きて、生きて、生き抜き、
苦しみの果てに、己の生かし所を、祈りの場に置いている。
そして、マヤリス妃を生かす為に、止血剤を調合した。
死ぬより辛い目を、見たであろう姉が、生きている。
故郷が戦に巻き込まれた事を憂いて、訪れていたダルトンに、
瀕死の所を救われ、それ以来、世界屈指の法術師の、
一番弟子として、その名に庇われて、生きて来た自分が、
このような所で、己を失う訳にはいかない。
・・・長杖は・・・
ラダンは長杖を取り上げ、何処かに放ってしまっていた。
・・・長杖は、象徴じゃ。力の根源は、己の内にある・・・
ダルトンの声が、どこからか聞こえた気がした。
・・・大地母神よ!天空神よ!我に力を!!・・・
セヴィリスの眉間から、熱球が発した。
黒い霧の腕に直撃した。
闇は退いた。びくびくと震え、台座の上に、元通り固まった。
驚いたのは、魔術師の三人だった。
長杖がなければ、何もできないのが、法術師だと思っていた。
だが、セヴィリスは、長杖を離れて力を発した。
いまや、その全身が、薄青い光を発している。
「ケルビン!アルフィーニ!目を覚ませ!!
黒い霧は、人の憎悪につけ込むんだ!!
心に入り込み、僅かでも憎しみを持っていれば、
それを増幅し、精神を支配する。
挙句に、肉体をも・・・!!」
言葉が途切れた。ラダンの空気弾が、鳩尾を激しく突いたのだ。
脳に一旦上った血が、拭うように、意識を持ち去った。
三人の魔術師は、闇を乗せた台座を取り巻き、何かを
念じ始めた。どれ程かの、時間が過ぎた。
やがて、壊れた図形の近くに、別の黒い霧が凝縮し始めた。
一つではない。幾つも、幾つも、である。
セヴィリスは、まだ微かに光を発しながら、床に、苦悶の内に
横たわっている。
続く








時々、人物が勝手に暴走したり、下書きを読み直して、「あ、あかん

本文も、読み返して見たら、

400回未満で、終わろうと思ってたんだけど、多分無理です。500回は行かないと思うけど・・・
長いので、作者のイメージも、どんどん具体的になちゃって、



自分のメモ書き兼用で、地理について、ご説明させて頂きます。












他の地域と、隔絶している。・・・と言う設定



肉眼で観測できる惑星が、5個ある。これが、暦の五曜に対応している。



太陽は天空神の、月は大地母神の、空に反映した姿とされている。・・・なんちゃって。



つまり、天文的には、現実世界と同じですね。








脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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