2012年09月08日
風の歌 257
隠れ庭の、道端に、見たことのない雑草が・・・
なんだろこの、南国ムード満載の、
真っ赤な花。黄色の花芯。
上から見ると、花芯は、完全な星型
がくはあるから、赤いのが花弁だと思う。
実は、毎日楽しみに眺めてたら、
誰かに毟られた。子供さんかも。
責められないな。欲しくなるよね。
いかにも、「花デス」って、主張してるもん。
ああ、名前が、知りたい
The Song of Wind (257)
オリザ姫が、「おお・・・」と、感嘆の声を上げた。
ドリスは、目を見張った切り、声もない。
ジャドゥビスは、いくつか、黒く抜けた箇所に、痛々しげな
視線を当てた。ミランは、逆に、なるべく、鞘の内側から、
目を逸らしていた。ソルダムに、無理な無心を、した覚えはない。
が、風来坊の自分のために、宝石の幾つかが、使われた事は、
確かだったからだ。
「どれも、質のよい、価値の高いものだ。先祖からの宝と、
分かっておれば、金に換えるものでは、なかった。
ニグの言葉を、素直に信じすぎた。」
セヴィリスは、じっと宝石の群れを見つめていた。
余り長く見つめているので、周りの者が、さすがに不審を感じた、
次の瞬間だった。セヴィリスは、突然、宝石のすべてを、
ざぁっと、テーブルの上に、ぶちまけてしまった。
「何をする!!」
ジャドゥビスが、思わず立ち上がって、叫んだ。
その場の誰もが、息を飲み、あるいは、叫び声を上げた。
その中で、ただ一人、ソルダムだけが、静かだった。
無論、驚きはしただろう。が、手元に転がって来た、
大粒の碧玉さえ、気に留める様子も見せず、じっと、
セヴィリスの様子を、見守っている。
セヴィリスは、テ-ブルを埋め尽くした宝石には、目もくれず、
鞘の内側の、数多い窪みを、仔細に調べ始めた。
「鞘に、何か仕掛けでもあるの?」
ドリスは、ミランが物珍しげに、次々、宝石を手にとって見るのを、
剣呑と感じて、その手を、押さえつつ尋ねた。
「・・・ん・・・多分、何かのメッセージだと・・・」
セヴィリスは、生返事をしながら、暫く窪みを、なぞっていたが、
あっ、と、声を上げると、急いで、窪みに宝石を戻し始めた。
全部ではない。比較的小粒の、無色な物ばかりを選んでいる。
かなりの数が戻った所で、セヴィリスは、鞘を燭台に向け、
透かすように、かざして見た。その様子に、今度はソルダムが、
一度手元に戻して、包み直した「サフィールの涙」を取り出し、
剣を収めた時の位置辺りに、置いてみた。
明かりと、「サフィールの涙」と、鞘が、一直線になった。
その時、それは現れた。
光が、鞘の内側に、文字を描いたのだ。
小粒の宝石の幾つかは、微細な溝で結ばれていた。
その溝に沿って光が走り、文字を形作っている。
間に、無関係な宝石が配置され、溝の存在に気づいても、
容易に、文字を読み取れないように、工夫されていたため、
一旦、全部を、外す必要があったのだ。
鞘に、二行に渡って現れた、光る文字を、ソルダムは読んだ。
「十の星を、配置せよ。闇は普遍にあり。
光、求むれば、天空の力、剣に宿らむ。」
続く
震災や、水害や、原発事故で、故郷を離れざるを得なかった、方々が、
TVのインタビューに答えて、「元の町に、帰りたい。」と、言われる。
仮設住宅が不便なのは、理解できる。狭いし、寒暑を凌げないのは、困る。
もっと、便利に、いい設備に、ならないかと考える。
でも、「生まれ育った土地だから。」と言うのを聞くと、心のどこかに、反発を感じる。
命と生活が、今、ここにあるのに?と、ほんの一瞬、脳裏を、感情がよぎる。
そんな冷酷な自分が、いやになる。なぜ、素直に、同調できないか、と思う。
でも、心の奥を探っても、同調できる感情が、さあの中には、ない。
今、書き難くなってるのは、多分、ソルダムの感情に、同調できないせいだと思う。
ふるさと・・・無い物を、思えない。
読み返すと、文が緩んで来てるのが、わかる。書き淀んで、愚図ってる。
さあの懐かしいものって、なんだろう。探っても探っても、見つからない。
ではまた、次回・・・今日も、お越し下さって、ありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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