2012年08月18日

かわいい濃いピンクの・・・雑草・・・

かわいい濃いピンクの・・・雑草・・・ 雑草です。・・・だと、思います。kao_16

 face05でも、この、濃いピンクの、かわいい花iconN04icon06

 kao05一番大きくても、直径5mmほど。icon12icon12

 こんな花が、庭いっぱいに咲いたら、

 楽しいだろうな、と思うと、face05face05

 ・・・毟れないわけ・・・

 それで、名前と科を調べたいのに、本

 娘は、まだ、植物図鑑を返してくれない。

 face08おーい、学校にも、図鑑あるだろ~~iconN04

 早く返してよ~~~iconN04iconN04face09


    The Song of Wind (250)

 「それで、ガラノデルムとの連絡道は、出来そうか?」

 突然、話題が飛び、ケルビン達は面食らった。

 ソルダムは、ハズリック市長の返事を待っている。

 市長は、眉間に皺を寄せて、首を振った。

 「リューデン渓谷に橋を架けるルートは、無理です。

  やはり、アクイラ経由が、一番、安全で早道かと・・・」

 市長と共に来た若者達が、樽を台に、板切れを渡して、

長いテーブルを設えた。一方の端で、セヴィリスとケルビンは、

神官から、ニグ・エウビュコスの、動向を聞き、もう一方で、

ソルダムは、市長と神殿長を相手に、街道復興の話を始めた。

 口調や態度からすると、市長と神殿長は、元々知己であり、

二人は、水没した都から、この山間のくぼ地に、王国の拠点を

移転しようと、画策しているらしかった。

 セヴィリスは、狭い室内で、互いの話が聞こえるのを良い事に、

新首都計画の方に、つい聞き入ってしまっていた。

 ソルダムは、ハズリックの言葉に、異を唱えている。

 「アクイラは、平野部が少ない。流通の拠点に向かぬ。

  アクイラを中継地にすれば、人員、物品共に、

  ガラノデルムを通らず、直接ルナンシアに流れよう。

  それでは、バルツァードの益にならぬ。

  ルテシアとクレーベスタの大商人を、太らせるばかりだ。

  テッセリムを新首都にするなら、ガラノデルムへ、

  一直線に行き来できる、新たな街道が必要だ。

  ガラノデルムから、ルナンシアのルートは、

  水運を再開発して、確保する。

  もう一度、リューデン・ルートを、検討してくれ。」

 ハズリックは、渋面のまま引き下がった。

 「ここを新首都に・・・無理じゃないかな・・・」

 セヴィリスが、呻るように言った。

 ケルビンが、神官の説明を聞きながら、

 「まあ、無理だな。」と、答えた。

 神官は、説明を中断した。

 「都は、無理にそう定めて、作るものじゃない。

  人が集い、自然発生してゆくものだ。

  それにそぐわず、人が散った土地を、

  都だと称しても、人は寄り集いはせぬ。

  サフィールは、バルツァード建国前からの古都だ。

  おいそれと、代わりの町は、作れまい。」

 小声だったが、ハズリックの耳には届いている。

 トゥモーロス神殿長も、腕組みを解けないままだ。

 「そうだ。暗くなる前に、皆に見せたい所がある。」

 ソルダムは、大剣を箱に収めず、背に結い直すと、

やおら立ち上がり、神官に案内を促した。


 村はずれの岩山に、小さな洞窟があった。

 自然の洞穴を、人の手で広げた物の様だった。

 だが、前に立つと、明らかな空気の流れが、感じられ、

用意した篝火が、中から吹き出す風に、揺らめいた。

 「この奥にも、ニグの形跡があった。

  ・・・というか・・・こう言う遺跡は、もしかすると、

  各地にあるのかもしれない・・・

  どう言う意味があるのか、そこまでは分からないが・・・」

 篝火を掲げた神官が、先頭を行き、ソルダムの後を、

セヴィリスとケルビンが続く。その後から、ハズリックと

トゥモーロスが着いて来る。しんがりには、若者が二人、

護衛の心算らしく、着いて来ている。

 一行は、一列になって、洞窟を進んだ。

 初め、やや登っていた道は、少しずつ下り始め、

幾つかの分岐点を経て、下へ下へと降りて行く。

 先頭の神官の篝火が、突然、四角に切り取られた。

 ・・・かに、見えた。

 一行は、長方形の入り口をくぐって、突然、広大な空間に、

出ていた。・・・いや、入り込んでいたのだ。

 広々とした、白い部屋だった。だが、古い時代を見せて、

白い漆喰は、所々剥げ落ちて、石の地色を見せている。

 その中央に、奇妙な形の椅子があった。

 この地方で当とう限り、白っぽい石を、彫って作った、

丸みを帯びた形をしている。

 「・・・白い石の玉座・・・?」

 セヴィリスが呟いた時、ソルダムが、神官を押し退けて、

その椅子目掛けて、駆け出した。

 ボロン、と、弦の音がした。

 ソルダムは、椅子の下あたりで、一台のシタールを、

拾い上げていた。ケルビンとセヴィリスが、息を飲んだ。

 ケースもなく、投げ出されたそれは、間違いなく、

シシィの物だったのだ。

                 続く
   

 tenki_1昨夜が、やたら涼しくて、どうしたかと思った。(本日8月8日也)

 近頃、ず~~っと、炎熱帯夜だったから、危うく、風邪引きそうになった。

 パン屋なんかやってると、炎icon01炎暑さに強くなっちゃって、代わりに、涼しくなると、

 kao_14・・・さっむぅ~~iconN04iconN04って事になる。

 さあは、もともと、kao_13暑いのは平気だったから、その点だけは、向いてたかも知れない。

 では、また次回。iconN08iconN24iconN08今日も、お越し下さって、ありがとうございました。



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(2)ファンタジー
この記事へのコメント
こんにちは^^
最近コメント出来ずにすいません(涙

本当に小説にだして頂いて有難うございます^^
これからもひっそりみていますので頑張ってくださいね。
Posted by ライフスタイル 脇ライフスタイル 脇 at 2012年08月31日 14:46
Dear 脇先生
 お返事、遅れてすみません。
 コメント頂くの、すごく励みになるんです。
 
 ちょっと夏ばて気味ですが、頑張ります。
 中盤から、第五章に掛けて、活躍していただく予定ですので・・・
 見てて下さいね。(^^;)/
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2012年09月03日 18:08
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