ぶるんねん文庫

　タイトルと写真が違う
　
　いつもの事です。後書きのタイトル。

　オヤジの植えた、ゴーヤの実。

　どうやって、食べればいいのか・・・

　「炒めるんだ！」「味付けは？」「・・・」

　「どれくらいで、収穫？」「・・・」

　何回、沖縄へ出張してるんだろ・・・

　いつも、飲み屋で、御飯食べるから、

　全然、料理なんか、知らないんだ。

　大体、そんなに変わった物、食べない人だし。

　いいよ、ネットで調べるから。


　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（２４４）

　ソルダムは、絶句した。マチアスの考えには、無理からぬ

部分もあるが、やはり、どう考えても、ファーゴの洗脳を

受けたとしか思えぬ節が、多々あった。しかも厄介な事に、

マチアス自身、それを洗脳と思っていない。

　元から漠然と、持っていた主張を、利用されたらしいが、

その自覚が、ないのである。

　「話は分かった。だが、そなたが、騎士団長を勤める事と、

　　今の話は、かけ離れている。

　　ファーゴに、どんな見返りを約束された！？」

　「約束などせぬ！騎士団長まで勤めた男と、

　　皆を、承服させる為に、自ら志願した！

　　誰にも、命じられてはおらぬ！！」

　だが、マチアスの考えには、支配者たる民を、

いかに選出するかの、具体案が欠けている。　

　民が、民を支配する・・・一見、正論か、とも思える。

　だが、民の中で、単純に、力ある者が、弱き者の上に

立つのでは、現状と何ら変わらぬ。それを無限に許せば、

世界は、瞬く間に戦乱の絶えぬ、下克上の世と、成り果てる。

　切り結びつつ、ソルダムは、その理（ことわり）を、諄々と説いた。

　影が伸び、何時しか、戦の音は、遠のいている。

　戦場は、山をくだり、聖堂前広場に、動くものは、二人だけ。

　ファーゴに操られていた兵士達は、次第に、戦う意味を見失い、

混乱のうちに、次々、剣を降ろした。

　諸侯が、威風のために、領地から引き連れた者達は、

この騒ぎから、無事に領主を取り戻すと、続々と、

故郷の、領地目指して、逃げ帰り始めた。

　それでも、マチアスは、剣を収めぬ。

　植えつけられた知識ながら、相手が一国の王と知っている。

　半ば、意地で退かぬ。

　「退け！！そなたが退かぬと、私は、そなたを

　　切らねばならぬ！切りたくは無い！！
　
　　来たるべき、ルテシアとの和平の世の為に！」

　マチアスも、疲れて来たのだろう。

　ソルダムの技に、明らかな殺気が宿った。

　それに気付き、真実、敵わぬ事を悟ったマチアスは、

大声で喚きながら、全く隙だらけの態勢で、ソルダムに、

切り掛かった。ソルダムは、素早く剣を返し、柄の先端を、

マチアスの鳩尾に叩き込んだ。

　九峯の彼方に、西日が隠れた。

　聖堂前の広場に、マチアスは、呻き声も出せずに崩折れた。

　・・・内臓には、損傷あるまい。命に別状ないはずだ・・・

　ソルダムは、「サフィールの涙」を抜かれた、

大剣の柄を見た。柄は、勢いで、ぐにゃりと曲がっていた。
　
　やいばも、相当に、刃こぼれしている。

　・・・先祖の宝物を、こんなにして・・・

　鞘の内側の宝石も、幾つかを、売り払ってしまった。

　急激に増す、暗さの中に、ソルダムは、虚しく立ち尽くした。

　山を下った辺りから、勝ち戦を喜ぶ、サフィール義勇隊の

鬨の声が、響いて来ていた。

　　　　　　　　　　　　　続く

　「謎解きはディナーの後で」映画化だそうで。翔＆景子のシーンが、いっぱい見られる！！

　・・・って言うか・・・「鍵の掛かった部屋」こそ、映画化して欲しい。

　スペシャルでもいい

　ダイヤ一億円分持ち逃げした榎本が、ほとぼり冷めて、帰国して、

　関西総合セキュリティに再就職してる、とか、そんな設定でもいいから！！！

　刈り上げ君なんか、すぐ伸びるって。

　そうだ世界的画家が、教授してる美大に、窃盗団が入る予告があって、

　そこには、国会議員の息子も在籍してて・・・

　・・・成安造形大学、そのものじゃん

　教授の作品を守る為に、国家費用で、セキュリティを強化したのに、

　まんまとやられる。・・・なんちゃって・・・

　成安造形大。ロケーション最高だよ。琵琶湖、景色いいし。

　学生は大人しいし。よく言うこと聞いて、協力すると思うよ。

　なにより、「魔王」のタロットのデザイナーの宝永たかこ先生が、准教授だよ

　大野君、宝永先生に、ご挨拶しなよ

　・・・原作者、無視してるよね。書き下ろしてくれないかな、スペシャル用に。

　だって、既に、１本書き下ろしたんじゃないの？ドラマのために・・・

　そうだな・・・密室が必要なんだな・・・教授の部屋で、出入りの画商が死んでて、

　学生が一杯、そこ等中にいるのに、犯人らしき人物の、目撃が無い。

　凶器の指紋は、学内の人間が該当しない。・・・とか、さ。

　　　では、また次回。今日もお越し下さって、ありがとうございました。