2012年05月27日

小さきもの (まだあった・・・)

小さきもの (まだあった・・・) 

 kao01小さい引き出しの中も、kao07

 kao11いっぱいお菓子が、詰まってる。

 中々、よく出来てる。kao_10

 ドールハウスの和室に、iconN08ハートiconN08

 丁度いいんじゃないかなiconN05

 ・・・ドールハウスって、

 和室あるの?kao_16

 kao_01作ればいいのか・・・iconN04



     The Song of Wind (214)

 「皆を、ここへ。」

 やや、はっきりして来た視線で、じっと見つめられ、神官は、

首を振りつつ、長い螺旋階段を昇って行く。

 その後姿を、見つめるマヤリス妃の瞳には、迷いがあった。

 しかし、ソルダムが、知った以上、他の者達が、

理解を同じくするには、見せる必要があるだろう。

 ・・・この為に、人にされたのやも知れぬ・・・

 父、アナトスの、人知を超えた理解力の頭脳に、

己の存在意義が、どう映っていたのか。

 彼らを、導き、指し示す役目の為。

 ・・・それも、本望・・・

 マヤリス妃は、待った。地上では、戴冠式の準備の陰で、

幾多のやり取りが交わされ、一行は、密かに

九峯聖堂に向かい始めている。

       *  *  *  *  *

 軍議は、奇襲時における、ミランの判断と、行動についてが、

主たる議題だった。

 いつの間にか、自分の取り巻きを集め、組織していた事を、

身分の上下や、格式を重んじる閣僚達は、殊更に、

重大事と受け止め、この一点で、氏素性の定かならぬ、

風来坊を追い落とさんと、いきり立っていた。

 未曾有の国難に、対処しきれず、出奔逐電し、国民全てから、

怨嗟の的となっている、国王その人の、推薦状一通で、

バルツァード上層部に、食い込んで来は、したものの、

学も教養もなく、経験も浅い若造である。

 先日の奇襲に際して、次鋒の準備が、夜明けに間に合わず、

危うく隊を分断される所を、未然に防いだのは、

手柄と言うべきだったが、それを褒め称えるより、

先々王の代より、一枚岩と謳われ、諸国に恐れられた、

バルツァード王国軍から、造反組を出した事への追求が、

意見の殆どを占めている。

 ミランは、いたたまれなかった。

 ユーディスに捕まって、軍議に引きずり出されなかった時などに、

持ち前の人懐っこさから、下級兵士の溜まり場へ紛れ込み、

飛び鎌を披露した所、十数名が興味を示し、集まってきたのだ。

 ガラノデルムには、よい鍛冶屋がなく、新品は手に入らなかった。

 だから、兵士達に、飛び鎌を持たせる事は、できなかったが、

鎌の軌道の特性を説明し、乱戦時に、軌道に立たないよう、

訓練を積ませたのだ。しかし、それを、造反と批判されようとは、

夢にも思わなかったのだ。

 「ミラン・アクティオン。ご自身のみならず、平兵士十六名。

  内、貴殿直属で無い七名は、隊長命令違反をも、

  犯している。貴殿も、我等に無断の、この度の行動。

  一体、どういう御了見でおられるのか。」

 「オレ・・・いや、私の事は、あの・・・反省してます。

  でも、付いて来てくれた連中は、いい奴ばかりだし、

  上の人に逆らったりとか、考えてないと思うし・・・

  ただ、オレが走ったから、後を追って来てくれて・・・」

 「その挙句、タンベルド伯を、串刺しにしかけたと?」

 ユーディスは、あっ、と、息を飲んだ。

 ミランと共に戦った兵士達は、既に全員が厳しい取調べを

受けており、ユーディスを、飛び鎌から守った兵が、

証言してしまっていたのだ。

 ユーディスは、立ち上がった。

 「あれは、ミランのせいでは、全く無いです。

  私は、鎌の刃が飛ぶのを、既に見ていたのだから、

  立ち尽くしていては、いけないのだと、もっと、迅速に、

  気付かねばならなかったのです。私を守ってくれた兵には、

  恩賞を与えたいくらいです。」

 しかし、周囲の反応は、冷たく、しらけたものだった。

 何より当のミランが、身体を捩って、斜め後ろを向いている。

 「・・・ミラン!」

 ユーディスが注意した、その声と殆ど同時だった。

 ドリスに導かれた、アルフィーニが、駆け込んで来た。

 「ミラン!ユーディス!大変だ!!

  物凄い数のオオシロトカゲが、麓に群れている!!

  今に山を登ってくるぞ!!」

 しかし、肝心のミランは、もう、席にはいない。

                 続く


 終盤、第四章の下書きに掛ってまして、最後から2番目の決戦で、

モンスター総出演しようと思って、数えたら、これが、結構いました。

 face08水妖魔王と、トカゲ頭の小水妖。三つ首犬に、赤腹蜘蛛。蜘蛛男。アネッサ・リー。

 巨大ダンゴムシkao_12。あ、ついでに、イヴェルト・ペトロスも、化け物に入れちゃえ。

 (実体モデルの某一般人は、作業場で、誰かパートと、二人になると、

  「〇〇さんは、あなたの事を、XXだと(悪い事)言ってましたよ」と、kao09

  言ってたのが、ばれてしまった。kao12どくろkao12

  「女の、一番性質(たち)悪いのより、まだ悪い!!」と、

  総スカン!!自業自得だね。kao_8

 オオシロトカゲは、ずーーーっと前に作った、モンスター。ヤモリと言うべきかも。kao_01

   では、また次回icon06icon01icon06今日も、お越し下さって、ありがとうございました。
 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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