2012年05月16日
ライブ用の手作りヘアピン
これも深夜アニメのキャラ
間違いなくペンギン
パッチンスリーピンに、
フェルト切って、貼っただけ。
でも、左右それぞれ用。
愚娘の、変な才能。
自作キャラで作れば、
商品化、出来るのかな
The Song of Wind (209)
ユーディスに連れられて、軍議に参加させられても、
ミランは、飛び交う専門用語が、半分も理解できなかった。
俯き込んで、どうにか時間をやり過ごしては、夜半過ぎまで、
付け焼刃的に、ユーディスに教えを請うしかない。
・・・オレ、何やってんだろ・・・
ミランは、がっくりと、落ち込んでしまっていた。
国境守備の司令ならば、数十人の一隊でも、持たされて、
敵軍が来るかどうか、見張ったりするのだろうと、漠然と、
理解していたのだが、全く当てが外れた。
ミランに期待されたのは、ガラノデルム一帯の、
防衛ラインの、守備全般だったのだ。
バルツァードは、本当に人手が無くなっていた。
出奔中の国王の墨付きより、重鎮たるタンベルド伯の
口添えは、相当に、重要視されるようだった。
しかし、本来、タンベルド家も、ルーツは、ルテシアにある。
バルツァード譜代の貴族や、地方名士、知識人達は、
慇懃な態度を、見せるばかりだ。
ユーディスは馴れたものだが、ミランは、うろたえてしまう。
その様子が、更に、不信感を買うのである。
ガラノデルムで、ミランは、気を張り詰め続けていた。
息のつけるのは、その日の軍議と、その後の説明
・・・つまり、「おさらい」である・・・が、終わってからだ。
ミランは、疲労が過ぎて、眠気が飛び、真夜中に湖畔で、
ため息をつくことが、多くなった。
大神殿の周りは、黒々とした針葉樹の森が、広がっている。
夜行性の獣や梟達が、がさがさと、木々の間を行き交い、
冬の支度を急ごうと、呼び掛け合っている。
普通の人々には、微かな鳴き声でしかないが、
ミランには、密やかな会話のように、聞こえている。
・・・いいよな、動物は・・・
不意に、野鼠が、ミランの足元を横切った。
・・・急げ、急げ、急げ!・・・
「えっ?何て?」
更に数匹が、続け様に通り過ぎた。
・・・危ない!急げ!危ない!急げ!・・・
「何?何が危ないのさ!?何で急ぐの!?」
一瞬、動物達の気配は止んだ。声も途切れた。
ミランは息を殺し、耳を澄ませた。梟の声が戻って来た。
・・・近いぞ、近いぞ、逃げろ!隠れろ!・・・
「何が、近いんだい?何が、危ないんだい?」
ミランは、声を出さずに、そっと話し掛けた。
・・・人、沢山、人、沢山・・・
はっとした。今更、動物達が、半年も駐留している、
バルツァード軍を警戒して、逃げ出す訳がない。
新たな人の群れが、夜闇をついて、動いているのだ。
・・・夜襲だ!!・・・
ミランは、つい先刻、「夜中の不意打ち」の事をそう言う、
と、ユーディスに教わったばかりだった。
ミランは、大神殿の、軍隊が宿舎に借りている僧院に、
駆け戻ると、ユーディスの部屋のドアを、激しく叩いた。
「起きて!ユーディス、起きて!!敵が来るよ!
夜襲だよ!!起きてよ!!」
夜の僧院は、蜂の巣をつついたような、大騒ぎになった。
続く
もう、これは、避け様がない。ミランの特技を、TVドラマと被ったといって、やめちゃったら、
彼は、将軍になれなくなっちゃう。「三毛猫ホームズ」が、何時決まったのか、知らないけど
ミランが、アルフィーニと喋るシーン(2011.4.12.)の方が、先だったもん。
では、また、次回今日も、お越し下さって、ありがとうございました。★★★★★
間違いなくペンギン
パッチンスリーピンに、
フェルト切って、貼っただけ。
でも、左右それぞれ用。
愚娘の、変な才能。
自作キャラで作れば、
商品化、出来るのかな
The Song of Wind (209)
ユーディスに連れられて、軍議に参加させられても、
ミランは、飛び交う専門用語が、半分も理解できなかった。
俯き込んで、どうにか時間をやり過ごしては、夜半過ぎまで、
付け焼刃的に、ユーディスに教えを請うしかない。
・・・オレ、何やってんだろ・・・
ミランは、がっくりと、落ち込んでしまっていた。
国境守備の司令ならば、数十人の一隊でも、持たされて、
敵軍が来るかどうか、見張ったりするのだろうと、漠然と、
理解していたのだが、全く当てが外れた。
ミランに期待されたのは、ガラノデルム一帯の、
防衛ラインの、守備全般だったのだ。
バルツァードは、本当に人手が無くなっていた。
出奔中の国王の墨付きより、重鎮たるタンベルド伯の
口添えは、相当に、重要視されるようだった。
しかし、本来、タンベルド家も、ルーツは、ルテシアにある。
バルツァード譜代の貴族や、地方名士、知識人達は、
慇懃な態度を、見せるばかりだ。
ユーディスは馴れたものだが、ミランは、うろたえてしまう。
その様子が、更に、不信感を買うのである。
ガラノデルムで、ミランは、気を張り詰め続けていた。
息のつけるのは、その日の軍議と、その後の説明
・・・つまり、「おさらい」である・・・が、終わってからだ。
ミランは、疲労が過ぎて、眠気が飛び、真夜中に湖畔で、
ため息をつくことが、多くなった。
大神殿の周りは、黒々とした針葉樹の森が、広がっている。
夜行性の獣や梟達が、がさがさと、木々の間を行き交い、
冬の支度を急ごうと、呼び掛け合っている。
普通の人々には、微かな鳴き声でしかないが、
ミランには、密やかな会話のように、聞こえている。
・・・いいよな、動物は・・・
不意に、野鼠が、ミランの足元を横切った。
・・・急げ、急げ、急げ!・・・
「えっ?何て?」
更に数匹が、続け様に通り過ぎた。
・・・危ない!急げ!危ない!急げ!・・・
「何?何が危ないのさ!?何で急ぐの!?」
一瞬、動物達の気配は止んだ。声も途切れた。
ミランは息を殺し、耳を澄ませた。梟の声が戻って来た。
・・・近いぞ、近いぞ、逃げろ!隠れろ!・・・
「何が、近いんだい?何が、危ないんだい?」
ミランは、声を出さずに、そっと話し掛けた。
・・・人、沢山、人、沢山・・・
はっとした。今更、動物達が、半年も駐留している、
バルツァード軍を警戒して、逃げ出す訳がない。
新たな人の群れが、夜闇をついて、動いているのだ。
・・・夜襲だ!!・・・
ミランは、つい先刻、「夜中の不意打ち」の事をそう言う、
と、ユーディスに教わったばかりだった。
ミランは、大神殿の、軍隊が宿舎に借りている僧院に、
駆け戻ると、ユーディスの部屋のドアを、激しく叩いた。
「起きて!ユーディス、起きて!!敵が来るよ!
夜襲だよ!!起きてよ!!」
夜の僧院は、蜂の巣をつついたような、大騒ぎになった。
続く
もう、これは、避け様がない。ミランの特技を、TVドラマと被ったといって、やめちゃったら、
彼は、将軍になれなくなっちゃう。「三毛猫ホームズ」が、何時決まったのか、知らないけど
ミランが、アルフィーニと喋るシーン(2011.4.12.)の方が、先だったもん。
では、また、次回今日も、お越し下さって、ありがとうございました。★★★★★
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
│ファンタジー