ぶるんねん文庫

　ゴールデンウィークも終わりなのに、まだ桜

　ごめんなさい。本日4月24日。写真は先週撮影。連休中は、どうせ忙しくて、書けないし、

　ウチのオヤジは、私がＰＣ触ると、機嫌が悪い。土日祝日は書けないから、書き溜めてます。

　隠れ庭の桜。彦根街なかより、２，３日遅れて公園の、さらに、１，２日遅れて、やっと満開。

　丁度、花散らしの雨の前、青空に桜吹雪。う～んケータイで、桜吹雪は写せないな。

　蜘蛛の巣に綺麗に掛ったので、これでどうでしょう


　　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　ＷＩｎｄ　（２０５）

　首都ヘリアンタから西方は、戦乱の道であった。

　遠征する軍隊の通った後は、収穫を終えたばかりの、

農地が荒れ果て、来春への下準備が、不十分な事が、

一目で見て取れる。

　災害の続く、周辺国に比べて、順調な気候に恵まれ、

豊作続きだったルテシアは、人為的不作に、追い込まれる

気配を見せている。

　異常な長雨に見舞われた、パストリアとモーズロードン。

　逆に、春秋の雨季に、まとまった雨の降らなかった、

南の島国、ラゥオールフィアは、島内に多数の溜め池があり、

数年は持ち堪えたが、来春の作付けには、不安を抱えている。

　半鎖国状態のクレーベスタや、西の彼方の草原の国、

トルトバイトなどは、情報が乏しいが、気候不順である事は、

貿易などの状態から、充分に知れている。

　そして、大厄災に見舞われた、バルツァード。

　春まだ浅き頃、本来、まだ雪が降るべき季節に、

突然の豪雨による山津波、更にその後、巨大地震に襲われ、

王国は、存亡の危機に瀕している。

　それらの中で唯一、ルテシアは、連年の豊作が続き、

安定した国力を保っていた。

　だが、それをわざわざ、人為で、凶作にしそうなのだ。

　なぜ・・・と、見る者全てが、思う。

　早くも、道には、物乞いや浮浪児も、現れている。

　以前、通ってから、半年経たぬ内に、この有様である。

　・・・戦は、恐ろしい・・・

　一行の誰もが、そう感じた。

　シシィの心痛は、計り知れない。道行く景色も辛いが、

その真っ只中を行く、ソルダムが、心配でならないのだ。

　無口で、滅多に表情を動かさない、その裏に、

繊細すぎる心を隠して、王の重責を果たそうと、

単身、この荒野の、どこかを彷徨っている。

　ユーディスとドリスの二人が、ミランの副官に、

付いていると言う情報は、ディールヴァ城で得ていた。

　しかし、それはつまり、一緒にヘリアンタから出発した

ユーディスと、どこかで分かれてしまった、と言う事である。

　・・・一人で、何してんの？今、どこにおるん？・・・

　街道は、まだ、一般の通行が許されている。

　ネレイド王の、通行証もある。だが、三王女の救出、帰国の、

知らせが全軍に行き渡れば、これは、無効になるだろう。

　「マヤリス妃は、九峯聖堂で、ネレイド王を待ち受け、

　　ギリギリの所で、皇帝戴冠を妨害する気なのだろう。

　　なぜ、クァランドール帝国の出現が、あってはならないのか、

　　石の心に、どんな予言が映っているのか、分からないが、

　　マヤリス妃一人で、十重二十重に守られた、戴冠式を、

　　阻止できる訳がない。」

　ケルビンは、だてに、「闇の魔人」の、異名を持つ者ではなく、

齢を、重ねたのでもなかった。魔の絡んだ事象を読み解く、

知識と洞察力は、計り知れない。
　
　「風の力を奪った折に、ユリシアの力が、紛れ込んだのを、

　　感じ取ったマヤリス妃は、ユリシアに、ルテシア軍を見せ、

　　我々に助けを求めたのに違いない。そうでなければ、

　　そのままヘリアンタへ戻った後、ユリシアを解放しても、

　　時間的に、大差はなかったはずだ。いや、むしろ

　　その方が、戴冠式に赴こうとする、ネレイド王を、

　　止めるのに、都合がよかった筈だ。

　　九峯聖堂に、何が待ち受けるのか、分からないが、

　　ソルダムが立ち寄ってもいる。兎も角、行って見るしかない。」

　街道の宿場街は、荒廃の兆しを見せている。

　黒い甲冑の、ルテシア兵ばかりが、我が物顔で闊歩している。

　そこで一泊した翌朝、面倒が起こらぬように、と、夜明け前に、

出発した一行を、待ち構えて、止めた者がある。

　寄せ集めの鎧兜に、黒布と下げ渡しの紋章だけを着けた、

農民兵の一団であった。騎馬は一人のみ。

　「この一行の通行証、現在既に、無効となっておる。

　　伝令の情報と照らして、帰国の途上とは思われぬ。

　　何処へ、何用に赴かれる。正直に、申し開きされよ。

　　我は、タンベルディのトニー・クレーブンと申す。」

　ついに、来る時が来たのだった。

　　　　　　　　　　　　　続く

　「鍵の掛かった部屋」・・・毎週きっちり見てます。明日も、録画予約してあります。

　「ガリレオ」以来、久々、録画消去できないドラマに、出会いました。

　基本、理科好き人間なんだな。理系とは言えない。数式には弱いから。￥％＃＄？

　受験前、次男は、「あ～たし、さくらんぼ～」と、歌いながら、数３Ｃの赤チャートやってた。

　どんな脳味噌してんだろ

　・・・では、また次回。＃＄％＆！今日も起こし下さって、ありがとうございました。