2012年05月05日

ヤドリギの実は、甘かった。

ヤドリギの実は、甘かった。 ヤドリギが、切り落とされてました。

 公園の桜の木に、寄生してた物です。

 kao_3彦根城や、芹川河畔の並木は、

 結構やられてます。icon10icon10

 ただ、この実は、食べられるんだそうで、 kao_16

 食べてみました。icon06

 ほんのり甘い。iconN07小鳥は、好きだろうな。

 でも、さすがに種の周りの、粘りが、

 納豆並みiconN04icon10

 口から、糸引いて、大変iconN04kao_12iconN04


   The Song of Wind (204)

 硬く冷たくなった、ユリシアの手を、暫く握って、

何かを念じていたケルビンが、深い吐息と共に、

手を放して立ち上がった。

 「だめだ。私では、呼び戻せぬ。

  強大な力が、風から力を奪って、利用している。

  ユリシアだけではない。大気全体が、おかしくなっている。」

 オリザ姫は、痛まし気に、ユリシアの手と頬に触れて、呟いた。

 「可哀想に。叔母様達が見つかったら、聖域に帰るように、

  言われていたのに、私が、旅を続けると言ったので、

  付いて来てくれて、力尽きてしまったのね。

  本当なら、九峯聖堂へ連れて帰ってあげなくては、

  いけなかったのに。」

 「でも、ユリシアの力は、ウチの歌と声やて、

  六神官が、言うたはったで。」

 シシィは、自分のショールをたたんで、ユリシアの頭の下に

敷いてやっている。

 「黒い霧だろうか?大気の力は、戻りつつあるようだが」

 セヴィリスは、辺りを見回しながら呟いた。

 「悪いものの気配はないわ。不思議だけど・・・」

 オリザ姫は目を凝らしたが、黒い霧は見えなかった。

 幸い、暫くすると、ユリシアの石化は、ゆっくりと解けて来た。

 一行は、街道脇に野営しながら、ユリシアの回復を

待つ事にした。秋が深まり、日暮れが早まっていた。

 一行は、戦乱の激しい、ルテシア西部を避けて、

ヘリアンタの東を北上、ノーザンハイランドの山間部から、

バルツァードへ、入ろうとしていた。

 だが、回復したユリシアが、ポツリポツリと、話すのを聞き、

皆は、やはり、再び聖域を目指す事に、なったのだった。

 身体は石化したユリシアだったが、その風の本質は、

鳥と変じて、遥かバルツァードの、南の国境近くの町、

アクイラへ飛び、そこで、太陽宮から脱出させ、

背に乗せていた、アルナス后とミリカを、降ろしたと言う。

 「そこから更に、九峯聖堂へ飛んだ私は、ようやく

  マヤリス妃に解放され、戻って来れたのです。」

 「マヤリス妃?」

 全員が、驚いた声を発した。

 「そうです、私の力を奪ったのは、マヤリス妃でした。

  マヤリス妃は、私を、聖堂の前で、解き放つと、

  必ず近いうちに、六神官に、召還を解いて貰うように

  言い残し、聖堂の中に入って行かれました。

  聖域も、聖堂の周りも、ルテシア兵がいっぱいで、

  蟻一匹、通れぬほどでした。」

 「アルナス后は、バルツァードに対するルテシアにとって、

  有効な人質だ。それを連れ出せば、大罪にあたる。

  身を守るには、聖堂に入るしかないだろう。」

 セヴィリスが、訳知り顔で解説した。

 「でも、始めから兵隊に、取り巻かれてたんやろ?

  なんで、その中に、行かなあかんの?」

 「ネレイド王の究極の目的は、クァランドール帝国皇帝だ。

  聖域は、戴冠の場として、真っ先に押さえるべき所だ。

  だが軍隊は、聖堂の中までは、踏み込めない。

  僧侶達の抵抗は、世界の無言の圧力だ。

  聖域を包囲するのが、実力行使の限界だろう。」

 ユリシアが、まだ、身体を動かし難いようだったが、

言葉を続けた。

  「もう一つ・・・オヴィディオ王の波動が・・・」

 「えっ!?」

 シシィの驚きの叫びが、木立の間に響いた。

 「ソルダムが、聖域に?」

 「もはや、痕跡だけでしたが、確かに。

  恐らく、一時、立ち寄られたと・・・」

 皆は、無事の消息の一端を聞いて、ほっとしたが、

シシィだけは、あからさまに、がっかりした顔をした。

 痕跡と言う事は、もうそこには、いないと言う事だ。

 今、何処にいるかが、わからない。

 不安と落胆は、言い様の無い悲しみを、生むばかりだった。

                 続く

 
 本当に、RPGやってるみたいです。

 二択のYes or Noを、間違えると、堂々巡りで、次へ進めない。

 神様の指示を、ちょっと間違えかけてkao_16、時間食いました。kao_17もう大丈夫です。

 驚いたのは、ミランの相葉君が、ドラマで、猫と喋る役やってる事。ねこkao12ねこ

 ミランは、動物と喋れるって、ず~~~っと前に、書きました。

 「志村動物園」からの連想だったけど、クリエイティヴな発想って、似て来るのかなiconN05

 ダブル・ニノの件もあったし・・・もう、無駄な抵抗はやめます。だらだら長くなるだけだから。
  
 では、また次回。こいのぼりスペードこいのぼりこどもの日にもお越し下さって、ありがとうございました。 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(2)ファンタジー
この記事へのコメント
神様の指示を間違えそうになって‥ちょっと迷路へ

あはっ、さあちゃん
そんなことがあるんですね、(笑)
Posted by at 2012年05月06日 08:46
Dear 風さん
  そうなんですよ。このまま、九峯聖堂を素通りして、北へ進ませると、
 ミラン達と、出会えなくなってしまうんです。
  どうしても第四章へ、上手く入れない・・・で、こういう展開です。
 早く、第四章へ入りたいです。『ファーゴ+マチアスVS嵐』(笑)やりたいです。
    お楽しみに!!
 
 
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2012年05月07日 08:59
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