2012年03月07日

The BOTSU!!! (1)

The BOTSU!!! (1) 愚娘の、ボツ作品集

 その1・・・だめだろ、こりゃ・・・

 第一、「今、動こう」と、似すぎてる。

 ・・・って言う事で、BOTSUiconN04iconN04iconN04

 何でも、描きゃいい、って、モンじゃないんだよ。

 世の中は、厳しいんだよ。kao_23

 クライアントがOKOK出さなきゃ、

 一銭も、貰えないんだよ。kao12どくろkao12

 分かるかいiconN04iconN05

     icon07 icon08 icon07


   The Song of Wind (179)

 「なんだって?!」

 驚いて、周りを見回しながら、訊き返す。

 応えは無く、代わりに猛烈な力で、体が吊り上げられ、

白い「玉座」に、無理矢理、座らされた。

 丁度、目の高さに星空が、広がって見える。

  その暗い空に、「サフィールの涙」が明滅するのと、

連動して光条が走り、光球が現れる。

 それらを見る事に、目が慣れると、光球の消えた後に、

前には見えなかった、星々が輝いている事に気付く。

 星々の光は、何かに覆い隠されているらしい。

 光条は、光を覆うものを攻撃し、光球は、それが

焼け滅びる姿なのだ。

 だが、星々の光を、何が隠しているのか、

しかとは見えぬ。否、定かな輪郭を持たぬのか・・・

 心当たりがあった。

 ・・・黒い霧・・・ファーゴの操る、ルテシア兵の背後に

立ち上る、火炎状の闇。ニグの気合に、飛ばされた

自分を、包み込んだ、何も無い闇。

 ・・・ここにも、ファーゴの影響が、及んでいるのか

  それとも、ニグ・エウビュコスが、噛んでいるのか・・・

 「エネルギー粒子の電気的連結を、消失させる

  電磁光砲のプリズムを、ジルが持ち帰ったので、

  『虚無』は、これで滅びるだろう。

  ジルが一時去ってから、『虚無』は、著しく増殖した。

  物質の殻を持たぬ生命は、制御し難い。

  以前ジルは、大変、功績を挙げた。

  ジルの為の、更なる外殻を作ったのが、役立った。」

 ソルダムにとっては、余りにも意味不明な

単語の羅列であった。分かるのは、立った一語だった。

 「ジル?もしかして、ジルコニアス?

  バルツァード建国王の?」

 「『虚無』の意識は、度し難い。

  高次元宇宙にとって、存続を認められない。」

 透き通った何者か達が、白い室内に、数多満ち満ちて

ソルダムの質問を、半ば無視した応えをした。

 だが、不可解すぎる言葉の中に、それでも、

切れ切れに、理解できる事柄があった。

 「あの、黒い霧は、生き物なのか?」

 「電気信号的意識を持ち、運動、代謝し、自己増殖する。

  生命と言っても、良いだろう。」

 明確な回答だった。

 ・・・生きて、意識あるものを、光で、焼き殺している。

  いずれ、報復が来よう・・・

 ソルダムの脳の奥深くで、警報が鳴った。

 ・・・ここに居てはいけない。

  訳の分からぬ殺生に、加担してはならない・・・

 ソルダムは、「玉座」から滑り降りた。

 星空の映る窓に駆け寄り、台から、宝石を外そうとした。

 が、透き通ったものの、見えない手が、宝石を覆っている。

 ソルダムは叫んだ。

 「『サフィールの涙』は、我が国の至宝だ!

  殺生の道具にされて、堪るものか!!」

 「『虚無』を、滅ぼす必要があるのだ。

  プリズムが、必要なのだ。」

 透明な手が、ソルダムの腕を、肩を、髪までも掴んで、

引き戻した。ソルダムは抗った。

 次々掴みかかる、数知れぬ手を振り払い、

宝石を覆う、見えない手を引き剥がす。

 「何をする!座席へ戻れ!ジルの席は、あそこだ!!」

 「黙れ!!私はジルコニアスではない!!

  バルツァード現王、ソルダム・オヴィディオだ!

  祖国の宝を返せ!私を元の場所に返せ!!

  サフィールに!バルツァードに!

  クァランドールに、私を帰せ!!」
  
 力一杯、見えない手を、払い除けた。薄青い宝石は、

ソルダムの手の中に、確かに握り締められた。

 途端に、墜落感が襲った。

 白い部屋が消え、星空ばかりが、無限に広がった。

 そこを当てどなく、どこかへ永遠に、落ち続けて行く。

 絶望の叫びが、喉をついて迸ったが、それすらも、

星々の瞬きの間に、吸い込まれた。

 その時、微かな、一陣の風が吹いた。

 ひそやかな歌声が、それに混じって、耳を打った。

                  続く


 あ~あ、書いちゃったkao_01。本当に、止めときたかった。icon11

 iconN08ロケット宇宙戦争っぽい所は、シンセサイザーの曲を聞いているうちに、音楽

 そういう闘争現場に、巻き込まれて、icon05超電磁砲を撃ちまくる、と言う、

イメージの世界に、入り込んでしまった事が、実際ありました。

 kao_16宇宙空間を浮遊、墜落するのは、実体験・・・て、言うか・・・

 kao_18まあ、誰も信じてくれないんだけど、幽体離脱した事がありまして、icon10

 kao_6ホントに、自力で、その心算で、抜けたんです。kao12

 そしたら、iconN08宇宙に出ちゃった。夢じゃなくて、ホントです。金縛り抜き。

 だって、戻ってすぐ、起き上がったもん。・・・って言う事で・・・また次回。icon12icon06icon12

    iconN12今日も、お越し頂いて、ありがとうございました。iconN12
 



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(2)ファンタジー
この記事へのコメント
さあちゃん~

お久しぶり・・・(笑)
愚娘って・・・・メェ! それにしても厳しいもんだ、
いいトコ、ツイテるのに・・・ でも、確かに体型が似すぎてるかな・・?

良く続きますね(驚) The Song of Wind 179 だって???
作家の最後に書く感想って、、、おもしろいね~、
Posted by 風 at 2012年03月09日 12:56
Dear 風さん

 いつもご覧頂き、ありがとうございます。
 後書きは、栗本 薫さんのマネですね。グインサーガの後書き、おもしろいです。
 内容はマネしませんけど、形式だけ・・・
 愚娘のボツ作品・・・実は、全部、ちゃっかり、お金取られてるんです。
 だめ、って、はねた分も、ぶちぶち言うから、負けちゃって・・・ 
だから、載せました。どうぞ、けなしてやってください。
 それも、勉強ですから。
 今、第三章、中盤です。多分、第五章までです。丁度、まんなか。
がんばってますので、どうか、よろしくお願いします。
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2012年03月09日 18:24
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