ぶるんねん文庫

　金沢に行って来ました。

　念願だったから。

　でも、お天気悪し。

　仕方ない。北陸の冬。

　でも、名残のもみじと

　名物、雪吊り。

　両方見て来ました。


　そして、これ！！夕顔亭の、手水鉢。

　椰子の木の化石だそうです。

　（間違ってたらすみません。

　　メモを取れなかった。

　　傘とカメラとケータイとバッグで、

　　手一杯・・・）

　中が抉れたのを、利用したものとか。

　最近の発見なら、博物館行きだね。

　さあは、こういうのも、好きなんです。　


　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（１５４）

　「陛下！宝剣が！！」

　ユーディスの声に、振り返ったソルダムの目に、一瞬、

宝剣を抱く、赤毛の魔女の、半ば透けた姿が映った。

　「何をする！！返せ！！」

　宝剣は、ソルダムが慌てて伸ばす手を、ふわふわと

掻い潜ると、急に速度を増し、テラスより更に上階の、

窓から城内に、飛び込んでしまった。

　ソルダムは、その窓の位置を確かめると、薄緑の部屋の

扉を次々開け放ち、上階への昇り口を、探そうとした。

　が、二、三室が、ぐるりと繋がっているだけで、城内とは

行き来が出来ぬ。壁の向こうには、侵入して来たルテシア兵の、

激しい靴音が響き渡り、どこかの扉を、開け閉めする音も、

聞こえて来るのに、向こうも、戸口が見えないらしい。

　そんな筈は無い、と、ソルダムが、外の物音の、

一番大きく、聞こえる位置に、立った時だった。

　とろり、と、壁の模様が、溶け崩れた。と、同時に、

立派な両開きの、一枚木作りの扉が、姿を現した。

　やはりソルダムにも、魔法の結界が、きかぬのだ。

　が、扉の向こうは、一杯のルテシア兵である。

　ソルダムは、剣を構え、足音の隙を縫って、素早く

扉を抜け出ると、怪異に操られた軍隊と、得体の知れぬ

魔女に占拠された、真っ只中へと突進した。

　慌てたのは、ユーディスである。

　が、立派な扉は、ソルダム以外を、通さぬと見えて、

ユーディスが駆けつける前に、元の壁に戻っている。

　押せど叩けど、反応は無い。他の部屋も一巡りし、どうにも

ならぬ事を知ると、ユーディスは諦めて、テラスに戻った。

　怯えるばかりの二人に、事態を納得させねばならない。

　一方ソルダムは、あっという間に、周囲を、ルテシア兵に、

囲まれてしまっていた。ユーディスの、危惧した通りである。

　だが兵士達は、やはり、自分の意思を封じられ、

操られているだけに、その動きはぎこちなく、反応は鈍い。

　数に優ろうとも、これでは、ソルダムの技量を抑えられぬ。

　ソルダムは、途中、敵兵から、ボウガンを一丁奪うと、

どんどん階段を昇り、ここぞと思しき部屋へ飛び込んだ。

　アネッサがいた。

　いかにも、魔女の住処らしく設えた、暗い部屋で、アネッサは、

宝剣の柄から、大きな薄青色の宝石を、えぐり出した所だった。

　それを、認めたかどうか。ソルダムは反射的に、

アネッサに向けて、ボウガンを発射した。

　結界を破られ、不意を突かれた魔女は、何もかも取り落とし、

身一つで、窓から上空へ、逃れるしかなかった。

　ソルダムは、宝剣と宝石を取り戻すと、後を追い、上空を見た。

　そして、さらに上へ昇るべく、狭苦しく、様々な物で

ごちゃごちゃの小部屋を調べ、小さな梯子段から、

天井裏へ出て、さらに破風窓から、屋根の上へと、昇り詰めた。

　アネッサは、宝石が諦め切れぬと見えて、ソルダムが、

自分を追って来るよう、頻りと挑発してくる。

　　　　　　　　　　　　　続く

　ファン心理とは、仕方の無いもので、好い所は、全部ソルダムに行っちゃう。

　バラエティ番組での、あのおとぼけ振りからは、想像できないようなシーンを振り当てる。

　大団円手前の、ラストシーンなんか、下書き中に、馬鹿笑いしてしまった。

　普通の彼らのファンなら、多分、JかSSが適任だ、って言う事を、あえてソルダムにさせてる。

　多分、どんな脚本家だって、彼にこのセリフは、言わさないだろうな

　って言う、セリフを叫ばせてる。

　勝手御免の、ブログだから出来る事。モラルとセオリーは守りますが。

　　では、また次回。今日も、お越し下さって、ありがとうございました。