ぶるんねん文庫

　絵的な、実力の話をするなら、

　ベルばらの、真似してた頃から

　進歩してないんだな・・・って事・・

　目の面積が減っただけで・・・

　マヤリス王妃。う～ん・・・似てない。

　セヴィリスにも、実体モデルの女優さんにも。

　　　　

　ドレスこういう資料は、家にある。

　バレエのパンフレットとか。

　それを、似顔絵に着せてる訳。

　着せ替え人形だね。リカちゃんの頃からも、進歩してないんだ。さあは・・・　


　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（１５２）　

　ソルダムとユーディスは、高台の町から下り、

浸水の地域を巡るために、舫ってあった小船を、

失敬して、城に向かって、漕ぎ出した。

　その二人の目に、夜空の巨大な顔以上に、驚愕すべき、

在りうべからざる物が、映った。

　ひたひたと、闇夜の水面を、漕ぎ寄せてくる、無数の船。

　乗っているのは、黒い軽甲冑のルテシア兵。

　一艘に十人ほどか。それが、「真白き三日月」の方から、

続々と、湧いて出るかの如く、後から後から、押し寄せる。

　水から逃れた地域の住人達は、とっくに気付き、

小さくした灯で、様子を窺っては、慌てて、それを消し、

息をひそめる。

　ルテシア軍の狙いは、グロリオーサ城の占拠。

　それは間違いなかった。水面から僅かに覗く、

民家の屋根伝いに、城から東へ、やや外れた地点を目指す、

ソルダム達の小船を、全く、意に介そうとは、していない。

　城の東にある、大貴族の屋敷の屋上に、小さなロバが

うずくまっていた。微かな呼ぶ声がする。

　「ソルダム、それに・・・ユーディス・タンベルド殿か。」

　「アルフィーニ、そなた、言葉を・・・」

　二人は、小船から軒伝いに、アルフィーニの元へ駆けつけた。

　目の上と背に、傷がある。

　「セヴィリスの働きで、言葉と魔力は、取り戻した。

　　が、人の姿を取り戻そうとして、ドリスを攫われた。

　　彼女は、今、ミランと共に、あの城に捕らわれている。

　　二人とも、記憶を食われて、私の事を覚えておらぬ。

　　あの、空の顔の女・・・アネッサ本人を倒し、

　　奴に自分から、記憶を手放すと言わさねば、

　　彼等も、私も、元に戻らぬ。」

　「分かった。まず、二人を保護せねば。

　　城のどの辺りか、分かるか？」

　城の周りは、既に、ルテシア兵の船が取り巻き、

無数のカンテラを照らして、城内への侵入を、始めている。

　「あの、植え込みのある、大テラスの部屋だ。

　　私が連れて行こう。」

　ロバは、よろけつつも立ち上がり、天馬に姿をかえた。

　左の翼が、血に染まっている。

　「無理するな、アルフィーニ。」

　「大丈夫。それに、奴は城内にいる。

　　あの顔は、怪かしに過ぎぬ。」

　ユーディスが、血止めの携行薬を、翼の傷にすり込んだ。

　アルフィーニは、それに礼を言うと、二人を乗せて、

死に物狂いで、飛び立った。

　グロリオーサ城は、兵の侵入に従い、階下から、めらめらと、

黒い霧、と言うより、黒く燃える炎に、包まれ始めていた。

　　　　　　　　　　　続く

　戦乱編らしくなってきたでしょ

　樹海へ行った連中も、色々と、巻き込まれて行く訳で。まあ、ネックは、ネレイド王ですが。

　だって、実体モデルが、J・・・の魔王HIGASHI・・・だもんね。

　あ、勿論、Last Bossじゃないです。スーパースターをそんな、畏れ多い・・・

　では、また、次回。今日も、お越し下さって、ありがとうございました。