2011年07月24日

汗っかきさん用スリッパ

  
         icon03icon12icon11tenki_2日の出tenki_2icon11icon12icon03

 ストーリーが長くなると、組み立てが複雑になって、申し訳ない事に、

 説明が多くて、読み辛くなります。kao_9でも、会話で繋ぐと、間延びが怖い。

 それと、バトルシーンkao_01・・・上手くならないもんですね。kao09kao11kao09

 ハリー・ポッターのように、敵味方それぞれに、性格付けして、kao_4

 描き分けると、迫力は出るけど、人数が多いから、長くなるkao_3。読むのに疲れる。
 
 そこで、読者を逸らさないためには、主要キャラを、殺さなきゃなんない。icon07kao_12icon07

 それが、嫌なんだな。kao_6だから、ホント難しいです・・・。kao_15icon10icon10

        kao01 kao06 kao05 kao08 kao05 kao06 kao01


    The  Song  of  Wind  (92)

 シドの館で、ミリカは、ずっと、宛がわれた小部屋で、

大人しくしていた。

 関所で、シドの伝言を、上手く受け取ったユーディスが、

ネルンブの館に着き、昼夜、シドと膝詰め談判するのを、

時々、盗み聞きしたり、聞いても分からぬ事が、多いので、

ため息ついたしている。

 そんな風に、子供心に、イラついているのを、

シドの妻達は、遠巻きに気遣っている。

 決定的だったのは、とうとう、民衆代表と称して、

テオとマチアスが、アルナス后を擁して、ヘリアンタに

上ると言う知らせが、もたらされた事だった。

 ユーディスが、タンベルディ村に来て、事態収拾に、

乗り出す前にと、先手を打った心算のようだった。

 だが、これは阻止せねばならぬ。マチアスとテオの命も、

保証できず、シドの立場も、危うくするばかりだ。

 タンベルディ村には、まだ人々の不満が、くすぶっている。

 シド自身が、出かける訳にはいかない。

 ユーディスが、アルナス后の、安否伺いの名目で、

一日差で、後を追う事にした。

 それを聞きつけた、ミリカは、自分をぜひ、ヘリアンタに、

連れて行って欲しいと、言い出した。

 子供連れでは、予定に齟齬を、来たし易かろうと、

シドは、反対したが、ユーディスは、険しい山越えに、

弱音を吐かなかった、ミリカを見ていた。

 「わかった。一緒に行こう。

  そのかわり、ぐずぐず言いっこなしだよ。いいね。」

 ミリカは、アルナス后の養い子である。アルナス后が、

ヘリアンタに移るのなら、同行させようと、連れて行くのは、

理にかなっているし、途中追いついても、言い訳が立つ。

 タンベルディ村から、早馬で、

 「マチアス達、出発」の知らせが、届いた。

 ヘリアンタまで、なだらかな、田園地帯を抜ける、

街道伝いの旅である。そこを、荷馬車で行くようだ。

 翌日ユーディスは、鞍前にミリカを乗せ、

従者二人を連れて、出発した。

       *  *  *  *  *

 九峯聖堂を訪ねた一行は、僧院の広間で、随分待たされていた。

 このままでは、もし、一旦ここを出なければ、ならないなら、

下山途中で、日が暮れると、皆がそわそわしかけた頃、

ようやく、案内の尼僧が、やって来た。

 「どうぞ、こちらへ・・・」と、促され、長い回廊を、

ひたすら歩かされる事、巨大なドーム型聖堂の、半周分。

 南側の塔から、聖堂へ通じる、渡り廊下の手前で、

初めて、男性の僧の姿が現れた。

 魔術師とも、法術師とも違う、長い布を垂らした、

黒い頭巾を被り、やはり、口元しか見せず、

全くの黒服に、黒く染めた、編み縄のベルトを、緩く結んでいる。

 どこもかしこも、白い石造りの中に、男も女も服は黒のみ。

 この中で人は、色彩の識別能力を、失うのではないかとさえ

思わせる、徹底振りだった。が、それも、廊下の果てまでだった。

 聖堂の扉が開かれた時、一同は、それまでの無彩色空間で、

息を詰めていた事に気付き、思わず深呼吸をした。

 それほど、聖堂の中は、美しかった。

 すべてが、白い石造りなのは、変わらないが、

床の中央には、金と紅玉碧玉で、特殊な九芒星形(ナノグラム)

・・・エニアグラムと六芒星形(ヘキサグラム)が描かれ、

空間を細かく区切る、たくさんのアーチの上部には、

悉く、神々の象徴の彫刻が、掲げられている。

 さらに上部に目をやると、外の屋根は、

何の飾りも無い、ドーム型なのに、その内側は、

まるで咲き揃った花を、敷き詰めた様な彫刻で、埋め尽くされている。

 それは、全く余人の、想像の範囲を、超えていた。

 セヴィリスは、このドーム内の、どこまでを、

進んでよいものか、尋ねようと、案内の僧を振り返ったが、

もう、僧はいず、いつの間にか、扉も閉じている。

 日没直前の赤金色の光が、天井近くの、明り取りから

射し込み、ドーム内側の、凹面を覆った彫刻を、

あたかも、満天の星空のように輝かせた。

 その時、その星空が、歌を発した。・・・かに思えた。

 が、彫刻が、歌ったのでは無かった。

 歌っていたのは、ドームを区切る、アーチの幾つかから

現れた、六人の神官達だった。

          続く


 手作りスリッパ。

汗っかきさん用スリッパ
 体に汗をかかない代わりに、掌と足の裏が、すごい汗っかき。icon10icon10icon10

 盛夏の靴下が、辛いから、こんなものを作って、履いてます。icon22kao_13

 洗い換えに三足。古いキルトカバーから、リサイクル。iconN08kao_16iconN08

 UPすると思わなかったから、ちょっと、下手です。kao_01
  
    では、また、次回。

       今日も、お越し下さって、ありがとうございました
 



同じカテゴリー(ファンタジー)の記事画像
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
鍵の掛かった部屋SP!?!
風の歌 410 ・・・最終回、そして次にやる事・・・
同じカテゴリー(ファンタジー)の記事
 脱・0円ファン宣言!!! (2017-07-16 13:33)
 大好きなのは、タロットカードの話 (2016-09-05 01:58)
 なんだかへんだな・・・ (2015-12-07 11:58)
 付け足し・・・Quarandolleってなんだ? (2015-09-09 09:21)
 ふしぎちゃん女子 (2014-02-19 00:01)
 あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!! (2014-01-18 00:00)

Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。