2011年07月02日
梅雨の花
咲き始めは、ほんのり青い。もしくはピンク。一株なんだけど・・・
もう少しすると、みんな薄紫になる。儚すぎる色。
ただ・・・でかい・・・儚いとは、言えない大きさ・・・・・・
The Song of Wind (81)
当てど無い旅と言うものは、この時代、許されてはいない。
目的地を記した、通行証がなければ、街道を一歩も進めない。
今の、一行の通行証は、ラゥオールフィア国王が、同盟国の
パストリア王室に当てて、許可を求めた形になっている。
敵対国のルテシアでは、持っている事自体が、
危険な代物だ。
新たに、通行証を求めるには、各宿場街や関所に、
付随した役場で、堂々と本名を名乗り、生まれ育ちを、
偽り無く、届け出ればいいのだが、今、この一行には、
それの出来ぬ者がいる。
オリザ姫とソルダムだ。
術師三人には、関所など、あっても無きが如しだし、
一般人に近い、ミラン、ドリス、シシィは、何とでも、
行く先を、でっち上げれば良い。
だが、王侯貴族の不自由さ。オリザ姫は、フェティエに
留学中のはずだし、ソルダムは、こんなところを
うろついている筈が、絶対に無い人物なのだ。
ジャドゥビスも、ろくな護衛も無い旅行など、
本来、許される訳の無い、貴公子だ。
残された方法は、自由貿易のために、通行証検めを、
廃止した、アルテミシアへ行き、そこで、ルテシア国内を、
自由に、調査できる通行証を、手に入れる事である。
幸い、と言って良いかどうかは、疑問だが、
アルテミシアから西へ、無国籍地域を横切り、
さらに、山岳地帯を北上すれば、関所のある街道を
余り通らずとも、ヘリアンタの西、タンベルディ地方へ
出る事ができる。この地方の領主、シド・ジュノス伯爵は、
バルツァードのユーディス・タンベルド伯爵の親戚なのだ。
彼は、サフィールを訪問した事もあり、ソルダムを
知っているはずだった。
なによりこの事態を、理解してくれるであろう、
頭脳の働きを、有していると言う、確証が、
ソルダムにはあった。
彼ならば、ヘリアンタを含め、ルテシア国内の
自由通行証を、書いてくれるに違いない。
だが、タンベルディには、王母セシル・アルナスがいる。
突然、何もかもを放り出して、失踪した息子を、
王太后たる母は、何と思っているだろう。
ルテシア王女に生まれ、バルツァード王妃となり、
市井に、下りた事の無い女性なのだ。
タンベルド伯爵に預けた時は、当然ヘリアンタに上り、
都住まいをするであろうと、考えたのだが、
バルツァードへの、想い断ち難く、国境の山の麓の村に、
留まり続けていると言う。
今は、まだ会えぬ。いずれは、国土と都を復興させ、
迎え取らねばならぬと、わかってはいるが、
心折れ、逃げた故国へ、帰る方策がまだ見つからぬ。
夜半を回り、眠れぬ者達の耳に、宿屋の軒を打つ、
雨音が、一層激しさを増していた。
続く
TVゲームに、「零(ゼロ)」って言うのがあります。ホラーです。
その3作目が、「刺青の声」。 ずうっと雨のシーンです。今回の気分は、あんな感じです。
(私は、やらない。子供等のプレイを見るだけ。)
サイド・キャラクター。ほとんど男ですね。
タンベルディの5人組の正体は、ばらしちゃってましたよね。
実は、ルテシア王、ネレイド・ヘリアンテスも、実体三次元モデルがいます。
この間、某TV番組でも、主役5人組をいじめてましたね。
実体の彼らにとっては、どうやら魔王的存在らしい。帝王役は、あまりにもピッタリ
では、また、次回
今日も、お越し下さって、ありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
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